伊勢神宮内宮前・「おかげ横丁」のこと
ちょっと古い話で恐縮なんですが、
今年の秋、私用で東海エリアに行く用事が出来た際に、
久々に三重県の伊勢神宮まで行って参りました。
伊勢神宮に行くのは20代前半の時以来、本当に久々の2度目のことで、
本当は外宮と内宮の両方にお参りするのがベストなんですが、
時間の関係で内宮のみ参拝致しました。
数十年前に初めてこちらを訪ねた際に、
本来の神社らしい、厳かで美しい佇まいが保たれている非常に稀な例ではないかと思い、
心を震わせた記憶がございましたが、
その頃と変わらぬ雰囲気に、更に感動を深め、参拝で「心の垢を落とせたな」と思うことが出来ました。
最近はヒーリングスポットブームなので、伊勢神宮への関心が高まっており、その素晴らしさを上方としてご存知の方は増えているように思いますが、
今回、それプラス、凄いなと思ったのは、
内宮前の「おかげ横丁」のことです。
こちらは、私の記憶の中では、初めて訪れた際も来街者数がものすごく多く非常に活気のある門前町でしたが、
今回、更にパワーアップしているように感じました。
よく、ファッションや生活雑貨系のショップさんなどに対して、「路面店はメインストリートから1本外れたような場所でも、個の魅力で十分やっていける」といった話をしたり致しますが、
「1人より、みんなが元気な方がいいに決まってる」、
その好例を、まざまざと見せつけられたように思ったんですよね。
点より線、線より面、であります。
年配の方も多い観光地ですので、例えば「赤福」の2個パック、3個パックなど、少量パックを設けるとか、
実演販売での賑わい感の出し方、
時代性に合った、特に女性向けの商品開発、
そして、いろいろなものを立ち食いしたり試食させて頂いたり見せて頂きましたが、「本当に美味しいもの、ちっちゃくて可愛いものやセンスのあるものしか売らない」という、各店舗さんがレベルの高い自己基準を持っておられるのではないかと感じられた点など、
各店舗さんの営業努力と合わせて、
わかりやすい案内板の設置、地図の配布、
年間切れ目のないイベントの実施、
(ひょっとしたら規制があるのかもしれませんが)和をベースにした統一感のある街並み、建物づくり、
そして、これはかなり重要な問題だと思っているんですが、綺麗で、十分な数が用意されたお手洗い(トイレ)等々・・・、
非常にレベルの高い街づくりが行われているように思ったのです。
これはもちろん、伊勢神宮という、歴史的遺産、集客力の高い観光資源を有しているから可能だということも言えるんですが、
門前町でご商売をなさっておられる方の本気度、各社さんの個別の努力プラス、街全体を盛り上げていこうという共創の動き、その両面があって実現しているように思います。
私のブログの読者の皆様の中にも、地方や、東京でも有力な商業地以外に店舗を構えておられる方の中には、
「私のご近所には元気なお店が少ない」という悩みを抱えておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、
例えば同業の方でなく、飲食店さんとか美容室さんとか、異業種で頑張っておられる方でも良いのでつながりを持って、
まずは3社からでも、小さなことからでもよいので、何かを始めてみられてはどうかという風に思います。
1社ではなかなか賑わい感は出せませんが、仲間が出来ると、絶対に街の空気は変わってくると思うんですよね。
何より、オーナー、経営者、ショップスタッフ、そういう自分達自身のモチベーションも、大きく変わるのではないかと思います。
そんなことを、「おかげ横丁」さんで感じて、良い「気」を頂いて東京に戻って参りました。
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