完全な郊外型SCーららぽーと新三郷
忙しくしておりましたので、執筆が大変に遅くなってしまいましたが、この前の3連休の最終日、1月10日(月)に、「ららぽーと新三郷」に初めて足を踏み入れました折の感想を記してみたいと思います。
(ちなみに、「イケア(IKEA)」に関しては、先日記した通りです。時間がなかったので、「コストコ」には行きませんでした)。
「ららぽーと新三郷」さんのオープンは、2009年9月ですので、もう1年と数ヶ月が経過したことになります。
既に識者の皆様、業界関係者の皆様が指摘なさっておられる通り、商圏人口がそんなに多くなく、しかも程近い場所に巨漢の商業施設「イオンレイクタウン」がございますので、
平日の来街者数は、恐らくそれほどでもないんだろうなという風に思いますが、
この日は休日でしたので、都心の商業施設に負けないくらいに、非常に多くのお客様で混雑しておりました。
特に、ファミリー層が多いのが特徴で、午後1時頃「H&M」さんは、大人物は見ているだけのお客様が多かったんですが、キッズのレジ前に8人ほど行列が出来ておりました。
「ららぽーと新三郷」さんの特徴を幾つか挙げますと、
1.飲食が充実していること。JR新三郷駅に近い一等地の1F、2F及び、最近の大型ショッピングセンター(SC)には欠かせない、ファストフードやカレー、ラーメン、うどんなどのフードコートも2Fの中央にしっかり用意されていました。
2.両壁面のテナントゾーンをつなぐブリッジ(橋)の長さが短く、本数も多く、行き来が楽な設計になっていること。大型のSCにありがちな問題点が解消されていました。反対側に渡りたい、と思った時にすぐに行けるようになっていると、非常にお買い物がしやすくて、便利なんですよね。
3.GMSが核テナントになっていないこと。イトーヨーカドーは「食品館」のみの展開となっており、後は全て専門店ばかり。住関連では「ニトリ」と「石丸電機」。衣料品・服飾雑貨関連では、「ユニクロ」「ZARA」「H&M」「アカチャンホンポ」。そして、衣住双方に股がる「無印良品」「LOFT」。アミューズメントの「ラウンドワンスタジアム」などが準核テナント的な位置づけで大箱で展開されています。
この辺は、イオンモールさんとは異なる考え方ですが、それでも十分お客様に満足頂けるのが、現実でもあるように感じます。
4.ファッションのテナントの中に、セレクトショップの準郊外向け業態が入っておらず(「アーバンリサーチドアーズ」は例外ですが)、「アズールバイマウジー」「グローバルワーク」「LOVE'S WEGO」「ライトオン」「ブリリアントステージ」「ショッパホリック」「3can4on」「ABC-MART」など、完全な郊外型のみのラインナップになっていること。
ただ、来店なさっておられるお客様のファッションを見ると、感度的には都心と余り変わらないようにも思ったんですが、
平日に会社帰りに都心でお買い物出来る層はあえて切って、もっと若い中高生と、30代の主婦層以上のデイリーユース、身の丈消費に特化するという考え方も、それはそれで悪くないかなという風に感じました。
5.京王百貨店、暮らす服、ファッションヴィレッヂなど、ミセス向けのショップが充実していること。これは、他のSCさんにあまりにもミセス向けの商品がないことへの反省からだと思うんですが、とても良いことだと思います。京王さんの売り場は、手袋やファーの小物、コンフォートシューズなどの単品も充実していて、コンパクトによくまとまっていました。
館内を回っていて目についたのは、「きかんしゃトーマス」のミニアミューズメントコーナー・「トーマスタウン」の前に、ベビーカーがずらりと停車されていたこと!というのは、「トーマスタウン」の中には、ベビーカーでは入れないのと、小さな機関車が走っている様子をお子さんに見せたいご両親が、お子さんをベビーカーから降ろして機関車の前に連れて行っているからなんですが、
人気がものすごくあるんだな、と思って、感嘆致しました(ただ、ショップの中では、キャラクターグッズの価格を見て、「どれも高いね〜」という声を耳に致しましたが)。
それから、「アカチャンホンポ」さんは、激安のイメージが強いお店だと思うんですが、こちらでは店頭にディズニーの色目が華やかな春物をディスプレイするなど、綺麗な売り場になっていました。
「LOFT」は、文具やコスメなど、特定のカテゴリーを充実させていて、それが人気を呼んでいるようですね。
ファッションのショップでは、「ザラ」が何と呼び込みを行っている姿を目撃!他の商業施設では私はそういう様子を見たことがなかったので、凄いなと思ったんですが、ららぽーとさんの中では、ららぽーと名物のタイムセールがやはり欠かせないんでしょうか?
あと、「アナップ」さんが良く売れていたんですが、このお店に関しては、他のレディスのショップさんに比べて明らかにショップスタッフさんが皆さんお洒落だったんですよね。そういうことって、ものすごく大きいと思います。郊外だから、地方だから・・・の逆を行く。そうすると、そのエリアのお洒落なお客様が自ずと集まってくると思うんですよね。
メンズでは、群馬のロボットさんが運営なさっておられる「コンファーム・イルズ」が良かったです。高すぎず、だけど顔の良い、ひとひねりあって面白い商品が揃っていました。
最近何度か他の商業施設さんのご紹介の時にも書いて参りましたが、こちらにも「カルディコーヒーファーム」さんが入っていて、やはり、お客様が店内に吸い寄せられるように入って行っていて、レジも調子良く稼働しておられました。
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