ニコラ・フォルミケッティの「ティエリー・ミュグレー」、パリメンズコレで鮮烈なデビュー
日本でもファッション業界の最前線で活躍中のニコラ・フォルミケッティ氏の手による
新生「ティエリー・ミュグレー(Thierry Mugler)」が、
2011年AW(秋冬)パリメンズコレクションで、見事なデビューを飾りました。
BGMに、LADY GAGAの未発表曲(「ティエリー・ミュグレー」のオフィシャル・ウェブサイトをご覧下さい)を使用、
YouTubeにアップされているコレクションの動画を見る限りにおいては、
全身にタトゥーを施したモデルを起用したイメージビジュアルと、
音楽、
そして、ランウェイの上のモデル達が羽織る艶っぽい男服が
三位一体となって、
イメージとしてのファッションの魅力を鮮烈に打ち出していました。
私の中での「ティエリー・ミュグレー」は、
高島屋さんの中に入っているブランド、肩がつんと張り出して、ウエストがキュッ、超ミニスカート、アイスブルーとか赤とか、派手な色使いのお洋服で、
「懐かしの80年代」といったイメージだったんですが、
ミュグレーのフューチャリスティックな側面にフォーカスしながらも、不良性、死、アナトミー(解剖学)といった、若い男性の心を惹き付けてやまない要素を織り込んで、
ブランドを、見事なまでにクールにリボーンさせたように思います。
イメージビジュアルの全身タトゥーのモデルさんが、何故か「耳なし芳一」のようにも見え、
ショーの後半、ストールを顔が隠れるように頭からすっぽりかぶり、ひらひらと風に踊らせながらランウェイを闊歩するモデル達の姿を見れば、
現代の都市を生きる「ノマド(NOMAD、遊牧民)」なのではないかとも感じ、
フォルミケッティ氏の中には、意識的にか無意識的にかわかりませんが、JAPAN、TOKYOの歴史なり空気感が、間違いなく反映されているように私は思ったのです。
商品が、店頭展開される今年の秋が、とても楽しみです!
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