旧暦研究家・元クラボウ常務の小林弦彦氏が死去
「新三郷のイケア対ニトリ」のエントリが書きかけなのですが、
どうしても先に書いておきたいことがございますので、別のエントリを立てさせて頂きました。
繊研新聞さんや、一般紙さん、ネットメディアなどで多数報じられておりましたので、既に皆様ご存知のことと思いますが、
旧暦研究家として知られる、元クラボウ常務の小林弦彦氏が、お亡くなりになったそうです。
小林氏は、長年繊研新聞さんの元旦号に、その年の年間のお天気を予測した記事をご執筆なさっておられました。
今年の元旦号を拝見し、昨年の「夏」の猛暑を、小林氏にしては珍しく読み違えておられたことから、自己採点で「75点」をつけておられましたので、
「おやっ」と思ったのですが、
この記事が、最後の寄稿記事、ということになってしまいました。
ファッション業界の諸先輩方によく、「何でも天気や景気の悪さにしてはならない」というお叱りを受けることがございますが、
逆説的にいうと、服飾雑貨はまだそうでもないですが、アパレル(衣料品)に関しては、特にやはりお天気の影響は大きいです。
秋口にいつからニットを投入するのか、コート商戦の山をどこに設定するのか、そして、投入する商品の量、商品展開の時期をどこまで引っ張るか、等々の戦術が、異常気象などの年には、かなり変わって参りますので。
来年から、あの記事が読めなくなると思うと、残念、を通り越して、「困ったな」というお気持ちの方が多々いらっしゃるように思うんですが。
小林氏の後を継ぐような人材が、果たして業界内外にいらっしゃるのか、我こそは、という方には、是非名乗りを挙げて頂きたいなという気が致します。
岡山時代に一度、小林氏の生のご講演を拝聴させて頂いたことがありますが、非常にわかりやすく、ためになる、楽しいお話だったように記憶しております。ご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
« 新三郷の「イケア(IKEA)」対「ニトリ」 | トップページ | ハニーズ、中国でメンズを開始 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント