ファストファッション慣れした消費者!?ー「ベルシュカ(Bershka)」&競合店はフツーに売れてました
さて、飛び石連休、まだまだこの週末までは続いていく訳ですが、ぼちぼち仕事モードに体を戻さねば、ということで、
本日は記すことが許されていない極秘のイベントに出向いた後、渋谷に向かい、4月16日(土)にオープンしたばかりの、インディテックスグループの「ベルシュカ(Bershka)」の日本1号店を見て参りました。
このお店は、本来ならば3月25日(金)に開業する筈だったのですが、東日本大震災発生に伴い3週間予定を後ろ倒しにされたようです。
ということで、まだオープンして1か月も経過していない状況なんですが、お店に行った時間が午後6時頃だったせいもあるのか、そこまで混み合っている、という様子ではありませんでした。
1Fのレジ前に6名の列、2F、3F、4Fは私が見ている時間帯は購入者なし、ということで、
売れていない、ということではないんですが、渋谷エリアでのフツーの状態になっているのかな、という風に私は思ったんですが。
「ベルシュカ」さんのショップをリアルで見るのは、私はこちらが初めてです(中国で早く見たいんですが)。渋谷パルコさんのゼロゲートは、立地的にも好立地で、
多くの方がネット上にアップしておられるように、黄色いネオンカラーに光る建物のおシャレさが、何といっても目を惹きます。3Fの服飾雑貨のコーナーの前に、休憩&試着用の大きな椅子があって、ゆったりとした空間もとってあるんですが、その空間の床面の上に色とりどりのカラーチップのような照明を写しているのも楽しくていいなと思いました。
今の店内レイアウトは、1Fがレディスアパレル(トレンディなライン)、2Fレディスアパレル(ガーリーなライン)、3Fレディスアパレル(モードなライン)&レディス服飾雑貨、4Fメンズ、という風になっています。
ついでに、近隣に固まっている「ザラ」(2軒ありますが「ベルシュカ」のすぐ斜め前の方のお店)、「フォーエバー21」、「H&M」も見て参りました。
プライス的には、高い順から言うと「ザラ」>「H&M」=「ベルシュカ」(商品によりけりか)>「フォーエバー21」となっていて、「フォーエバー21」がダントツに安いです。
そのことはお客様もよくご存知のようで、買い上げ客数は「フォーエバー21」がやはりちょっと多いみたいですね。
「ザラ」と「ベルシュカ」は、同じインディテックスグループのブランドさんなのですが、
「ベルシュカ」がピュアヤングやヤング向けカジュアルで、綿素材中心なのに対して、
「ザラ」は大人っぽいテイストのフォーマルなウェア、ビジネスシーンでも着用できるような商品も扱っており、素材も綿以外に、麻、ポリエステル、レーヨンなど幅広く使用されております。
同じショートパンツを比べても、「ベルシュカ」の2,990円のカラーのショートパンツに比べると、「ザラ」の5,990円のものは、同じカラーのショートパンツでも、素材も肉厚でビビッドカラーが非常にしっかりと染められている・・・という感じで、
明らかに、お値段が違うだけの差はわかるようになっています。
一方、「フォーエバー21」なんですが、
こちらの商品企画には他のファストファッションのショップさん達とは明らかに異なる特徴がございました。
現在は、店頭に、非常に沢山、小花柄のプリントの商品が出ております。アパレルでは、それも素材はポリエステル、更には、靴とか、ベルトのバックルにも小花柄がプリントされたものが登場しているほどでした。
どのファストファッションブランドさんも、ビビッドカラーのバリエーションというのが今春夏の大きな柱になっていますが、スピーディーに他社と差別化出来ているのは、商品調達の仕組みが異なるからだと思います。
なんだかんだ言いつつも、元HMV渋谷さんが入っていたこの大きなビルを商品で埋め尽くしているのは本当に凄いなと思います。
ちょっと粗雑でがちゃがちゃしたMDだとは思うんですが、「フォーエバー21」さんを見ていると、昔の「鈴丹」さんとかこんな感じだったかも、というある種の懐かしさを感じちゃうんですよね、私は。
「ベルシュカ」と「フォーエバー21」を比べると、例えば、クラッシュデニムのスキニーパンツとかショートパンツのバリエーションは「ベルシュカ」の方が非常に豊富ですが、
「フォーエバー21」は、ワンウォッシュとかストレッチのきいたデニムなど、濃色で、ちょっとイマイチ感があるものの、
プライスが900円台とか、1,000円ちょっとになっているのを見ると、
「イマイチでもこれだけ安けりゃ納得」という気にさせられてしまいます。
お金のない若い子にとっては、「フォ−エバー21」は、ホント、駆け込み寺ですよね。このお店が、一番マルキューの客層を取り込んでいるように私は思っていますが。
「H&M」はというと、トレンド情報の見方は恐らく「ザラ」に似ていると思うんですが、
店頭での見せ方は意識して「ザラ」と差別化しているように思いました。
1Fの店頭にはアニマル柄を集積、その奥には白を集めていました。
それと、レディスの売れ行きもレジ前に6、7人が並んでいて、悪くはなかったんですが、
いつも思うんですが、ファストファッション企業さんの中では、郊外で見ていても一番メンズにもお客様が付いている状態になっているような気がします。
ということで、日本のファッション市場の中にしっかり根付いている外資ファストファッション企業、私自身も、全身ファストファッションということはありえないんですが、気づいたらポロリポロリを何かを購入してしまっている・・・そういう1人1人のお買い上げの積み上げが売り上げになっていると思うと、「あらゆる客層を取り込む」戦略、メガストアの強さというのを、改めて強く感じさせられますね。
(写真は上から「ベルシュカ」「ザラ」「フォーエバー21」「H&M」「ベルシュカ」の遠景)。
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