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2011年9月11日 (日)

海外ブランドのジャパン社弱体化でインポーターにチャンス

今日自宅に届いたWWDジャパンさんの

9月12日&19日号の「IMPORTERS特集」の中の

同紙編集委員の三浦彰氏による

「急速に弱体化する海外ブランドの日本法人。インポーターに出番」というご指摘、

同様のことを私も感じておりましたので、おっしゃられる通りだと思いました。

この問題は、成熟化、そして縮小する日本市場を、

「衰退」と捉えるのか、「変化はチャンス」と捉えるのか、

事業主の立ち位置の違いによってものの見方は全く変わってくると思います。

海外ブランドの本社は、もちろん日本以外の国にございますので、

「日本よりは伸びている国に注力する」という考え方になるのは当然だろうと思います。

日本の富裕層向けに、良い物、美しい者を丁寧に売って行こうというインポーターさんにとっては、WWDジャパンさんがおっしゃっておられる通り、日本からジャパン社を引き上げてしまおうというブランドを任せてもらえる可能性が増える・・・厳しい環境ではありますが、チャンスの時でもあるんでしょうね。

地方都市でもそうですし、東京でも世田谷区とか目黒区、もっと郊外の富裕層が多い街に行くと、

いわゆる大手セレクトショップ系列のショップではなく、インポートの個性的な商品を揃えた素敵なブティックやセレクトショップがあって、

そのお店にしかない空気感、大人の女性や男性のための細やかな心くばりに満ちた提案型の接客を楽しむことが出来ます。

私はそういうお店が好きで、そういうショップに商品を卸し、ファッション業界にとって欠くことの出来ない個性と文化を提供しておられるインポーターさんには頑張って欲しいなと常々思っているんですが、

但し、現実的には、個性的なブランドと言えどもある程度の量は売っていかなければビジネスの単位にはならないでしょうし、

特集の中で各社のトップが語っておられた通り、

消化率を高める、卸だけでなく自社で小売りを行う、日本市場に合った商品構成(例えば雑貨を増やす)、為替リスクへの対応、欧米以外の国からの新しいブランドの導入など、

時代性に合った施策が必要なのだろうと思います。

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