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2011年10月12日 (水)

ポスト大震災のアートイベントー「横浜トリエンナーレ」が呈示する視座

昨日は久々にのんびり出来そうな1日でしたので、

横浜まで出て、「横浜トリエンナーレ2011」を、日本郵船海岸通倉庫会場のみ見て参りました。

(ちなみに、展示作品は他にも、横浜美術館、ヨコハマ創造都市センター、馬車道周辺、横浜市環境創造局環境活動支援センターの各所に分散されて置かれているそうです)。

「横浜トリエンナーレ」は、3年に1度横浜で開催されている大規模なアートの展覧会で、

海外からも多数のアーティストの参加を得て行われているため、

この展覧会を一覧すれば世界の現代美術が現在どのような状況にあるのか、

ある程度感じることが出来るのではないかと思っています。

但し、「世界」といいつつも、展覧会が開催されている場所が日本国内の、横浜という地域であることから、

ローカルなトレンドがもちろん渦の中心に存在することは間違いなく、

今年は特に、3月11日に起こった東日本大震災の影響が、

アーティストにも、アーティストのスポンサーたる企業や自治体、そして、鑑賞者である老若男女の市民の皆様にも、

非常に大きな波となって押し寄せている・・・

そういう、特別な時期の開催ですので、

展示の内容にも、明らかに震災を意識したと思われるところがいろいろとあったように思いました。

私なりに感じたところを書かせて頂きますと、

1)自然に対する人間の関わり方を問い直す

象徴的だったのが、日本郵船海岸通倉庫会場の展示の中で一番目立つポジションに、

1階、2階、3階を貫く形で、

ヘンリック・ホーカンソン氏の「根の付いた木」が置かれており

(1階では天井部分に切り取られた根っこだけがあって、一瞬「木がかわいそう」だなと思ってしまうのですが、上層階に昇ると枝葉があって、仕掛けに気づくようになっております)

更には3階には、同氏の作品で鉢に植えられた木が何本か真横に倒されている作品もあります。

自然は弱いようでいて強く、その営みの前では人間は無力なのですが、

一方で自然をコントロールしようとする畏れを知らぬ企みを抱くのも人間であります。

ヘンリック・ホーカーソン氏の作品はそこまでストレートな主張に満ちたものではありませんが、

ビデオ作品や言葉の力で、もっとはっきりメッセージを訴えかけてくるものもございました。

2)地震の被害に遭った日本を励まそう

素直にそんな風に感じて、アクションを起こし、それを作品の形にまとめあげた・・・という方もいらっしゃいました。

ベトナムのジュン・グエン=ハツシバ氏は、

仲間の協力も得ながらベトナムと日本(横浜、そして、日帰りで仙台にも行ってこられたようです)ランニングを行い、

走った距離の分だけ少しずつ花びらの形に描き足していって、

コンピューターグラフィックスで満開の綺麗な桜の木を作り上げました。

総走行距離は1,789キロメートル!実際に走っておられる姿をビデオカメラで撮影した動画も上映されていましたが、

地震の恐怖や疲労で身も心もこわばりがちな被災者の方々に、「ちょっとずつ体を動かしていこうよ」というメッセージを送って頂いているようで、

見ていてとてもうれしかったですね。

3)アジアのリアルー都市化が生み出すヤングのカウンターカルチャー

経済成長著しいアジアの作品が、

解体する農村や土着の文化にフォーカスしたものから、

より都市型の、それこそ70年代の日本にも見られたような、

ヤングのカウンターカルチャーの猥雑なエネルギーを表現したものに変化しつつある兆しを感じました。

タイのアピチャッポン・ウィーラセタクン氏の作品が、面白かったです。

ビデオ作品もいろいろあったんですが、

特に、「ゴースト・ティーン」と題した、

高校生くらいの男性の顔にスプレーで鬼のような(「ゴースト」だから幽霊?)怖い形相を描いた顔を写した写真(静止画)の作品は、

もう、言葉による何の説明も必要ないというか、

鬱屈する若者のこころがストレートに表現されているもので、

画像の向こう側から、青春の痛みがフラッシュバックしてくるようなそんな気分にさせられる佳作でした。


この他にも、いろいろユニークな作品はあって、

リヴァーネ・ノイエンシュワンダー氏の、

卵の殻で作った“卵もどき”の中に、ひらがなの文字が書いてあるのが透けて見える・・・といった仕掛けのある作品など、

深く人生や社会、自然について考えさせられるというよりは、参加型で「これ、どうやって作ったんだろう?」と、不思議な気持ちがわき上がって、一緒に見に来た人と会話が盛り上がったりするタイプのものも、

心がやわらかくほぐれる感じで、それはそれでまた良し、という感じだったように思います。

全体的に、「世界はどこまで知ることが出来るか?」というサブタイトルに合致したスケールの大きさはあまり感じられず、ごじんまりとまとまってしまっているように思いましたし(これも予算の関係、ということになってしまうのでしょうか)、

原発をそのものズバリテーマにした作品がなかったのも、問題があまりにも大きすぎて短時間で掘り下げられるテーマではなかったのだろう(だからこそ、裏を返せば、深刻さの度合いが強いということなのですが)と、考えるにつけ陰鬱な気持ちが胸の奥から込み上げて来て耐えられなくなりそうだったですが、

ポスト大震災という時期に相応しい、アーティストの問題意識と視座を見て取ることが出来る展覧会になっていたように思いました。

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