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2011年12月11日 (日)

東京大学服飾団体fab モード&サイエンス ファッション・イヴェント『via 1.43』

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今夜は、東京大学総合研究博物館小石川分館で開かれた、

東京大学服飾団体fabさんの『via 1.43』というイヴェント(注:fabさんの表記に合わせました)を見て参りました。

fabさんには、ちゃんとプレスご担当の方々がいらっしゃって、簡単なご説明を受けたんですが、

結成が2005年。東大生の方だけでなく、他校の学生さんも含め、現在は25名のメンバーで活動なさっておられるそうです。

ファッション・イヴェントはこれまで8回開催してこられたそうで、ここ何年かの会場は東京大学総合研究博物館小石川分館だったのだそうですが、

今年で一旦この場所での開催は終わりにされる、ということを伺い、

私にとってはこの小石川分館自体の訪問が初めての経験でしたので、

「嗚呼、今日この場に足を運んで良かったな」と心から思いました。

茗荷谷という、都内では自然環境、文教地区らしい静かな落ち着いた佇まいの街に似合う、

美しい建物で、

館内には、動物の標本や、機械類の模型などが沢山展示されておりました。

恐竜のミニチュア骨格標本などを眺めておりますと、まさに、「身体とファッション」というテーマが脳裏に浮かんで来ると申しましょうか、まさに「モード&サイエンス ファッション・イヴェント」に相応しい場所だなという風に強く思ったのですが、

小石川分館は、来年からは動物の標本などの展示は取りやめて、「建築」というテーマ1本に絞った博物館にリニューアルされるということと、

来年、JR東京駅前丸の内の旧東京中央郵便局舎に「インターメディアテク」 (IMT)がオープンするため、そちらに会場を移したいというのが、

この場所での開催が最後となる理由なのだそうです。

fabのメンバーは、いわゆる、ファッション専門学校の学生さん達とは異なり、

デザインやパターンなどの専門教育を受けておられる訳ではないので、

ファッションに対して、非常に自由なアプローチを取っておられました。

サイエンス、アカデミーと、モードの統合を目指し、

服作りの決まりに制約されず、自由に造型する、

レディメイドをいかにリアルクローズからではなく、モードとして再構築するのか、

新たなテキスタイルの発明、

そういった問題意識で、今回のイヴェントに向けた創作に取り組まれたそうです。

イヴェントのテーマは、「via 1.43」。

1.43というのは、水晶体の屈折率のことで、「水晶体を経由して」という副題が掲げられていました。

登場した作品は、全部で23点。

ワンピースのスカート部分に沢山のニットがぶら下がっているもの、

沢山のコットンボールが垂れ下がった服、

シダ類の葉っぱがテキスタイルに貼られ、自然を着用しているかのような服、

ジャクソン・ポロックのアクションペインティングのような服と靴などがある一方で、

プリズムをつなぎ合わせて作った服、身体の動きに合わせて揺れる曲面で構成されたドレスなど、

テキスタイル以外のマテリアルの使用を果敢に試みたパコ・ラバンヌや、

現代社会と人間存在の中間に存在する服を通して、社会への視座を内側から照射したフセイン・チャラヤンの影響を

受けておられるんじゃないかな、と思えるような作品がかなりございましたが、

私が一番面白いなと思ったのは、一番下の写真の作品(写真の向かって左。右に立っておられるのはデザインされた方)です。

この服は、「染料を服にしたい」との思いから、いわゆる”プチプチ”に染料を注射していろいろな色を注入して作られたそうなんですが、

1)液体を服として持ち運ぶことが出来れば、かなりの量のものが運べる。例えば、抗がん剤のような薬剤とか、栄養剤のようなものを、いっそのことかっこよく着てしまってそのまま日常生活を送る、といったことが可能になるかも。

2)服の素材は必ず固体でなければならない、という常識を打ち破っている。液体ならではの特性(例えば、水を入れておいて冷蔵庫で凍らせておけば、夏場は服で体を冷やすことが出来るとか)を生かして面白いことがいろいろ出来るのではないか。

3)色を表現する方法としても、固体に固着させるのではなく、染料を液状のままにしておいて使うという発想は面白い。

・・・というようなことを私は感じました。

プロのデザイナーさんだったら、1点だけでなくこのアイデアをいろいろな方向に展開されるのだろうにな、と思って、1点しか作品がなかったのがちょっと残念でもあったんですが。

服作りのテクニックに関しては、一般大学の学生さんですので専門学校生に一日の長があるように感じましたが、

アカデミックで静謐な空間に相応しい音楽と端正で美しい見せ方で全体の演出をうまくまとめておられた力量にも感心いたしました。

fabの皆様は、ご卒業後は、例えば証券会社、広告代理店など、狭義のファッション業界とは関係のない業界に就職されたり、

大学院や、イギリスのセントラル・セントマーティンのような大学に進学されたりしておられるそうですが、

サークルで培われた、「物事の本質を掘り下げる思考」と、「協力してひとつの事を成し遂げる行動力」を生かして、ご活躍されますことを、心よりお祈りしております!

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