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27日(金)夜の話題で恐縮なんですが、
25日(水)から3日間に亘って開催されていた、
日韓合同のファッションと音楽のイベント「Kiss(KOREAN INTERNATIONAL STYLE SHOW) supported by Girls Award」を見に行って参りました。
私はコンビニで正規のチケットを購入して入場したんですが、
チケットを見ると主催者は「MBC/フジテレビジョン/Kiss実行委員会」と書かれております。
イベントの中で、私の聞き間違いかもしれませんが、「MBCの設立60周年を記念したイベント」という解説があり、そのことがこのイベントの立案のきっかけになっているのかもしれませんが、
「韓国観光公社/韓国文化院/韓国コンテンツ振興院」の後援を得ており、
さしずめ日本でいうと、
観光庁、文化庁、経済産業省クリエイティブ産業課当たりが国を挙げてバックアップしているような形になっているようでした(金銭的なバックアップ=補助金的なものも出ていたのかどうか、出ていたとしたらどのくらいの金額だったのか、どなたかに是非取材して頂きたいなと思いますが)。
ネットを見ると、「ご招待の入場者が多い」とか、「初日のアリーナ席に空席が多い」といったこともいろいろ書かれていますが、
そもそもの目的が、「既に日本への輸出に成功しているK-POP(音楽産業)の力を借りて集客を行い、まだ日本での実績が小さい韓国ファッション産業のPRを行う」というところにあれば、
それなりの効果は上がったのではないかという気がいたします。
理想を言えば、既に今春日本への出店まで決まっているブランドを連れて来てPR、というのが一番良いのでしょうが、
そこに行く為の、一見小さな動きに見えるけれども、ひょっとしたら将来を考えるとものすごく大きな第一歩、
韓国のファッション業界が、私が記憶する限りにおいては、個別のデザイナーさんやブランドではなく、複数が束になって初めて日本をターゲットにした大規模な販促を行った記念すべき初めてのイベントが、今回の「Kiss」だったように思います。
少なくとも、私が参加した3日目は、週末だったからかもしれませんが、開演から30分くらいすると、1Fから3Fまで、ほとんど満席になっているように見えました。
「Kiss」は、「ガールズアワード(Girls Award)」さんのサポートを得ているイベントで、
ランウェイの取り方や司会進行の雰囲気、それに、客層も、「ガールズアワード」さんに似た感じがありましたね。
「TGC」さんに比べるとランウェイは短め、それに今回は、アリーナに立席のスペースは設けず、スポンサーのブースもなしで、完全に椅子を敷き詰めた状態にしてありました。
MCにお笑い系のタレントは登場せず、テンポの良い進行です。
お客様は、正直、ファッションショーよりも、K-POPのアイドルのファンが圧倒的に多いようで、
年齢層もお母さんに連れられた小学生や、10代の学生服姿の子から、専門学校、短大、大学生くらいの方、社会人で会社帰りの方、それに、特に1Fには主婦層(見た目50代くらいの方)までおられるようでした。
更に、男性のお客様が全体の3割くらいいらっしゃったのも特筆すべき傾向で、カップルでのご来場だけでなく、女性アイドルのファンだと思うんですが、男性2、3人で連れ立っておられる姿も目立ちました。
ファッション的には、オシャレな方もいらっしゃるし、そうでない方もいらっしゃって、その辺の、音楽とファッションの趣味との相関関係は、個人的には、すごく興味深いところでしたね。
ファッションショーの時は、日本の有名モデルが出演した時に小さな歓声が上がるくらいで、そんなに大したことはないんですが、
K-POPのライブになるといきなりみんな総立ちになって、
ペンライトを揺らしながら、韓国語で合いの手を入れるんですよね。
私は韓国語は全くわからないので、非常に焦りました。
それでも何とかこのノリに合わせなきゃと思って、慌ててすぐにペンライトを買いに走りました(笑)。
ネットを検索していて、「STROBO」さんというブログが、この日のライブの様子を非常に的確に描写しておられるのを見つけましたので、リンクを貼らせて頂きましたm(_)m 勝手にレコメンドさせて頂きますが、皆様よかったら是非お読みください。
男性アイドルグループ「INFINITE」のダンスが非常にキレが良いのにびっくりしたのと、
司会を「KARA」のギュリちゃんと、エビちゃんこと蛯原友里さんが一緒にご担当されたんですが、
現役のアイドルオーラに満ちあふれたギュリちゃんの横に並んだエビちゃんの大人っぽい雰囲気を見比べるにつけ、
昔、東京ガールズコレクションの全盛期を牽引していたことを思い出して、時の流れのあまりの速さを感じ、感慨に耽りました。
ファッションについては、「Kiss」は1日ごとにテーマが違っていて、
私が見た最終日は「ストリート(STREET)」というテーマになっていました。
ブランドも、毎日変わっていたようで、
27日(金)は韓国の「DOOTA」というファッションビルに出店している6ブランドと、
日本からは、三陽商会さんの「ギルドプライム」さんが参加しておられました。
6ブランドのうち、4ブランドはモード色が強かったんですが、店頭で商品のアイテム構成や価格、一定期間の展開を見ないと言い切れないところもあるんですが、日本のアパレルのように同質化に走り過ぎていないというか、それぞれに個性があって、なかなかいいのではないかと思いました。
色的にも、ピンクをあまり使っていなかったりとか、ネックレスやヘアアクセサリーの使い方が面白かったりとか、デザイナーズブランドらしきブランドでは、カッティングの綺麗さを生かしたデザインになっていたりとか、
日本人の感覚からすると、「ちょっと違うけど、でもそこがいいよね」という感じに受け止められる可能性はあるような気がいたします。
残念だったのは、私が知らない方々ばかりだったからかもしれませんが、
韓国勢はモデルさんにちょっとパワーがなくて、
(何故かしら目力に欠けるメイクの方ばかりでした)
「アフタースクール」の皆さんのウォーキング(コートの襟をぴっと立てながらウインクを飛ばす姿など、ものすごく決まってました!)の方が、圧倒的にパワフルでかっこよかったなという風に思えたこと。
今回のショーに参加したブランドさんの商品は、2月1日(水)から16日(月)まで、伊勢丹新宿店さんの6Fにポップアップショップとして登場するそうですので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてください。
本当は、今夜は27日(金)に見て来たイベント「KISS」について書こうと思っていたんですが、
28日(土)は会社で一日仕事していたらなかなか終わらなくなってしまって
帰宅が深夜になってしまいましたので、
小ネタにとどめておきます。
メンズコレクションの話題をあれこれネットサーフィンで探していて、
中国のミニブログ(微博)「Tencent Weibo」の中にアカウントを開設なさっておられる
「GQ男士网」さんに行き当たりました。
『GQ』と言えば、日本でも発刊されておりますが、元々はアメリカのメンズ雑誌さんで、
「GQ男士网」さんは、その中国版のウェブサイトです。
ミニブログでは、ミラノやパリのコレクションに参加しておられるブランドさんのディテールにフォーカスした画像を次々紹介なさっておられますが、
タイムラインに流れてくるとぱっと目を惹き、
一目で特徴を訴えかけるという、
エディトリアルな視点のあるつぶやきで、非常にうまいですね。
今日は、東京では朝雪が積もっておりましたので、
皆さん暖かい格好をして通勤通学なさっておられたんですが、
帰りの電車の中で、
ちょうどこのホームページに掲載されている左から2枚目の画像のマフラーと全く同じ品番の
「フランクリンマーシャル(FRANKRIN MARSHALL)」の、ロゴが入ったネイビーブルーの
マフラーを着用なさっておられる30代と思しき男性をお見かけして、
「いいな」と思いました。
最近、ロゴ入りのマフラーなんて滅多に見ることがなかったので、
それが目に飛び込んできてものすごく新鮮だったんですよね。
「フランクリンマーシャル」さんは決してお安いブランドさんではないんですが、
やはり、ひと手間ふた手間凝ったものづくり、デザインであるところが、人気の秘密だと思います。
皆さんご存知だと思いますが、このブランドさんは、アメリカのカレッジファッション風なんですが、
実はイタリアの企業さんの手によるものなんですよね。
そのことを私は、阪急さんの大阪・梅田のメンズ館を初めて見に行った折に
売り場の方に教えて頂いて初めて知ったですが、
ストレートなアメカジではなく、風合い、シルエット、そして、同じブルーならブルーでもどんなブルーを選ぶのか、色の出し方にこだわった、ひねりのあるカレッジファッションになっているのは、
やはり一旦ヨーロッパを経由して発信されているユーロアメカジだからだろうと思います。
今夜の東京は雪。
深々と積もりつつあるようで、明日のご出勤がご心配な方、
そして、明日インターナショナル・ファッション・フェア(IFF)のご準備のため東京ビッグサイトにどうやって赴こうかと思っておられる方など、沢山いらっしゃるかと思います。
私も今夜はなるべく早くパソコンを閉じて明日の朝に備えようと思っておりますが、
せっかく今夜私のブログを訪ねて下さった方のために、とびきりのご案内を!
私が勤めている会社・国際ファッションセンター(株)の超人気企画・KFCネットマーケティングセミナー、その第6回目を、来る2月8日(水)午後6時半から開催いたします。
今回は、ファッションのネットマーケティングをテーマに、
ソーシャルファッションコーディネートサイト「iQON」を運営なさっておられる
(株)VASILYの金山裕樹社長と、
ゆんころ、おかりえなど、人気ブロガー、読モ(読者モデル)を多数輩出している
携帯ブログサービス「CROOZblog」の取締役・小島亮平氏に
講師をお願いいたしました。
ネット上に集まっているファッション好きの若い女性ユーザーはどういう人たちなのか、
そして、
ソーシャル、クロスメディアマーケティング、通販との連動などのキーワードから、マーケットを活性化する方策を探って参ります。
ご興味のある皆様、ぜひ2月8日(水)夜は両国にお越しください。
◇◇◇第6回KFCネットマーケティングセミナー◇◇◇
◆テーマ1:「ソーシャル時代に求められているファッションメディアとは?」(1時間)
◆講師1:金山裕樹氏(株式会社VASILY代表取締役CEO)
*金山裕樹氏プロフィール
1978年7月11日生まれ、静岡県浜松市出身。立命館大学政策科学部2001年卒。大学在学中はフジロックフェスティバルに最年少出演バンドのメンバーとして出演するなど音楽活動に没頭。大学卒業後にITベンチャー数社を経験した後、ヤフー(株)に。Yahoo!ミュージック、Yahoo!映画のプロデューサーを担当した後、Yahoo!FASHION、X BRANDをプロジェクトマネージャーとして立ち上げる。2008年11月にVASILY設立、2010年4月よりソーシャルファッションサイト『iQON』(http://www.iqon.jp アイコン)運営開始。
◆テーマ2:「読モの情報発信源『CROOZblog』とeコマースの密接な関係。」(1時間)
◆講師2:小島亮平氏(CROOZ株式会社取締役・マーケティング担当執行役員/
インターネット通販担当執行役員)
*小島亮平氏プロフィール
1978年・神奈川県生まれ。2003年CROOZ(株)入社。モバイルコンテンツの企画営業を担当し、公式コンテンツの立ち上げを担当。2005年に日本最大級の女性向けブログサイト「CROOZblog」誕生以後、自社媒体の販売や広告出稿等のプロモーションの責任者を歴任し、2010年取締役に就任。現在は、取締役・マーケティング担当執行役員/インターネット通販担当執行役員として「CROOZblog」をはじめとする自社コンテンツのマーケティング戦略や、「CROOZMALL」等のインターネット通販事業を展開。また、年に2回、国立代々木第一体育館で開催される日本最大級の音楽・ファッションイベント「Girls Award by CROOZblog」の企画運営にも参画。「CROOZblog」の強みを生かし、リアルとインターネットを融合させたビジネスの可能性を追求中。
◆司会:伊藤みゆき氏(株式会社ウズリー代表取締役、KFCオンラインショップ研究会
主任講師)
◆とき:平成24年2月8日(水)午後6時半〜8時半(午後6時開場)
◆ところ:国際ファッションセンタービル12F
(地独法)東京都立産業技術研究センター墨田支所実習室
(墨田区横網1-6-1)
*地図はコチラ↓↓↓
http://kfc-fashion.jp/archives/map/index.php
◆受講料:1名様につき1,500円
◆定員:70名様
*本セミナーは多数のご来場が予想されますので、キャンセルは極力なさって頂きませんようお願い致します。どうしてもキャンセルされる場合は、事前のご連絡をお願い致します。
*お申し込みは、下記URLのセミナーお申し込みフォームから受け付けております。また、facebook内に誰でも参加可能なイベントページ「第6回KFCネットマーケティングセミナー」も開設しております。
http://kfc-fashion.jp/contacts/form.html
先週の日曜日、14日の話題を書くのが、非常に遅くなってしまいましたが、
1月7日(土)から、品川の原美術館で始まったばかりの
「ジャン=ミシェル オトニエル:マイウェイ」という展覧会を見て参りました。
私はこのアーティストさんのことを全く知らなかったんですが、
VOGUEさんのホームページに、
この展覧会のことを紹介した記事が掲載されていて、
その記事の中の写真があまりにも綺麗だったので、
その写真に導かれるようにして、展覧会の会場に足を運んでしまった・・・という訳です。
会場には、想像していた以上に沢山のお客様が詰めかけておられました。
オトニエル氏は、1964年生まれのフランス人作家なのですが、
90年代の前半に発表されている作品では、
布に刺繍を施していたり、ワックスを用いていたりと、
まだガラスという素材には出会っていないようでした。
その頃のオトニエル氏の作品は、エロチシズムやフェティシズムの中に、
微かに死への渇望が見て取れるような、
少し暗いイメージのもののように感じられたのですが、
90年代後半からのオトニエル氏は、
ムラーノガラスという、自身を表現するのに最適なマテリアルと巡り会ったことで、
一気に覚醒したかのように私には思えました。
美しい素材を扱っていると、作風も、魂も、どんどん浄化されていくのではないかと私は思うんですよね。
「私のベッド」という作品は、まるで一対の男女が寄り添っているかのように見えますし、
大きなムラーノガラスを連ねた作品は、巨人のガリバーのような大きなサイズの女の子がもし存在するとしたら、そういう女の子のネックレスにすると素敵だろうな、という感じでした。
結び目を形作っている幾つもの鏡面ガラスのぴかぴかに磨かれた鏡面には、観覧者の姿が写り込んで、
あまり奥の方までしげしげと見つめていると、まるで「こちら側」と「あちら側」の世界が反転してしまうのではないかという錯覚に陥って、
目眩を覚えるほどに妖しい輝きを見せています。
この作家さんの根っこの部分にあるロマンチシズムと死、もう一つ、ロマンチシズムと愛という二面性が、
ガラスという美しいマテリアルの力で、ぎりぎりの所で明るさ、暖かさが勝るものになっている、
ニヒリズムに埋没していくのではなく、陽の光の当たる方へ、自らの魂が光り輝く方へ向かっていっている、
芸術とはたぶん、他人を癒す前に、作家自身の魂を癒すものなのだということを感じさせてくれる展覧会でした。
「ジューン・ジェイ(JUUN.J)」というブランドさんの存在を初めて知ったのは、
昨年の夏、香港に行った際に、
香港の有名セレクトショップ「ジョイス(JOICE)」さんの
ハーバーシティという大きなショッピングセンターさんの中にあるショップに立ち寄った時のことでした。
メンズブランドだったんですが、羽織物とか、ビッグシルエットのTシャツとか、
なかなか面白い服だったので、
「メンズだけど何とか自分でも着こなせれば、このブランドさんのことを忘れないためにも買って帰りたい」と思って試着までしたんですが、
残念ながら私がかっこ良く着るのにはにはサイズ的にちょっと難しかったので、その時購入するのは断念いたしました。
このブランドさんは、韓国のデザイナーズブランドで、パリメンズコレクションに参加しておられます。
さっき、UK版のGQ.com さんを見ていたら、
2012-13AWのコレクションの画像がアップされておりました。
いつも造形的にデザイナーらしい新しい試みを何らか加えられないかという創意が感じられること、
そして、エレガンスと、それに対しある部分では相矛盾するところもあるかもしれない男らしさが拮抗する緊張感・・・両者の高度なレベルでのバランス、接点を探っているように思われるところが、
「JUUN.J」の特徴ではないかと私は感じています。
「男らしさ」に対する感覚が、日本のメンズというのは、たぶんグローバルに見た時にちょっと特殊なところがあって、
特にゼロ年代に入る前までは、経済的な豊かさを背景にストリートでぶらつく少年、自由業系の方々でファッション血中濃度の高いお客様に対して、
何でもあり、な提案が出来る、自由で恵まれた環境があったように思います。
それに対し、いいか悪いかは別として、徴兵制のある国・韓国。
そして、「男は男らしく」という社会通念が極めて強い国・韓国。
この国に生まれ育った方ならではの、「男らしさ」ということに対する所与の感覚が、
クリエーションに独自の個性となって反映されているように思います。
「JUUN.J」に関しては、
ミニマルなシルエットのものだけでなく、
肩幅が非常に広くなっていたり、襟や袖がものすごく大きかったりする、ちょっとアンバランスな感もあるデザインのコートやジャケットがよく登場いたしますので、
サイズ感的に細い男性の多い日本ではちょっと難しいかも、と思うところもあったりするんですが、
素材も縫製も非常に上質な服ですし、
アジアの中でも、そして、全世界的に見ても、まだまだこれから伸びていくブランドさんなのではないかと注目しております。
毎日.JPさんの記事で知ったんですが、
さすがはLVMHさん、東日本大震災の復興支援でも、素晴らしい取り組みに着手されるみたいですね↓↓↓
◆アート・メゾン:子供らを笑顔に 相馬市とルイ・ヴィトン、心のケアと学力向上へ/福島ー毎日.JP
LVMHさんやエルメスさんなどの社会貢献活動や芸術文化振興のニュースに触れるたびに、
真のブランドとは、
長い歴史に裏打ちされた確かな見識に基づき、
絶えず自己革新と周囲への貢献を行っている存在のみに許された称号なのではないか
という気がいたします。
明治大学にまだ在学中の学生ベンチャーさんで、
「パペルック」という楽しいスクラップブックアプリを開発された企業さんとして有名な
パペルック(株)の代表取締役CEO・小澤一郎さんが、
本日、またまた素晴らしいiPhoneアプリをリリースされました。
◆パペム(pape.mu)
アプリをダウンロードして、「設定」の画面から自分の好きな雑誌を選択しておくと、
そのテイストにあったネット上のファッション関連の写真(現状では、芸能人やモデルさんがアメブロでやっておられる公式ブログが多いみたいですが)が、
雑誌の各ページを想定したようなアプリ画面の中に、次々と表示されていって、
その画像をクリックすると、写真と、その写真に添えられた記事が元々載っているサイトに飛んで行く仕組みになっています。
私は、最近経費節減のため、長年使っていた初代iPhoneはオフライン化してしまいましたので、
iPad2に「パペム」をインストールして、2倍の画面に拡大していろいろな画像をクリックしてみましたが、
何の難しい操作も必要ないですし、ページの読み込み速度も非常に速いので、
沢山のブログがものすごく速く読めて、なかなか楽しいです!
この、完全に1人1人の読者の好みにカスタマイズされた、究極の「マイ雑誌」への広告出稿というビジネスモデルに、私は大いに注目しております。
2月にはメンズ版もリリースされるとのこと、こちらも非常に楽しみですね。
コスメに関しては、恥ずかしながらお金も全くかけていないし、
仕事的にも全くしろうとなんですが、
何回か続けて書かせて頂いた「ジョンマスターオーガニック」がらみの話題が
思っていた以上に読者の皆様に喜んで頂けたみたいなので、
コスメフリークの方々から見ると、笑止千万、今更〜な感じもあるネタを
自分への覚え書きを兼ねて、ちょこっと書いておきます。
今週号(1月16日号)のWWDジャパンさんに、
何故かコスメに関するページが何ページか挟み込まれておりました。
その中に、2011年の化粧品業界のニュースが時系列的にズラズラっと列挙されていたのですが、
韓国コスメの日本上陸に関するニュースが2件含まれておりました。
(注:韓国コスメそのもののニュースとしては、韓国の超高級ゾーンの化粧品「アモーレパシフィック」さんのニュースも挙がっていましたが、日本でのショップ展開は2006年からですので、この2件の中には入っておりません。
「アモーレパシフィック」さんは、さしずめアイドルでいうと、BOAさんのような存在で、韓国コスメブームの先駆者ですね)。
1件は、昨年5月に、イオンさんが「ザ・フェイスショップ」さんの総代理店さんになったというニュースです。
「ザ・フェイスショップ」さんは、私の認識ではシートマスクが人気のブランドさんで、私の自宅にも実は同社のいろいろなタイプのシートマスクが山積みになっているんですが、
恥ずかしながらこの記事を読むまで、イオンさんの件は知りませんでした。
もう1件は、こちらは知っておりましたが、今年11月の、ルミネエスト新宿さんへの「エチュードハウス」さんのご出店です。
「エチュードハウス」さんは、たぶん可愛らしい雰囲気がウリでいらっしゃるのかなと思っておりましたので、ルミネエストさんの客層にはぴったりだなと思っておりました。
芸能界の状況に例えれば、さしずめ、イオンさんやルミネさんが、少女時代やKARAをデビューさせた、とでも表現出来るのではないかと思いますが、
さすがに日本の小売業をリードする企業さん達、時代性をきっちり捉えた、いい動きをなさっておられますね。
直近の週末ではなくて、
1月9日(月)に「ヴィヴィアン・ウエストウッド シューズ展」を見に行ったついでに、
代々木に出て、
昨年秋に出来た話題のスポット
「代々木VILLAGE by kurukku」を見て参りました。
JR代々木駅からほんの徒歩3分ほどの場所、
さほど広くない、ちょっとした空き地、都会のおへそのような場所を再開発されたのが、
ミュージシャンの小林武史氏などの著名人の方々だということで、
オープン前から話題になっておりましたね。
実際に行って見て、一番惹き付けられたのは、
「代々木VILLAGE」の建物以外の、つまりは建物の建っていない地面の部分が、
「そら植物園」と命名され、
世界のあちこちから移植された樹木が、それらひとつひとつにまつわるストーリーを記したPOPと共に
紹介されていたことです。
この、何の囲いもなく、ただ天空に向かって木々が植えられているだけの「そら植物園」と、
建物の大半を占めるオーガニック、自然派の(今日もまた、期せずしてこの話題!)食材を使った飲食店の数々が、
この施設の空気感を決定づけています。
都会で生活しているとついつい忘れがちな、自然と食を真ん中に据えた生活、
そういう、原点に帰ったメッセージを発信している複合施設です。
ただ、この場を訪れていたお客様の中に、
「熱い国の植物が多いけど、ちゃんと根付くんやろか」という疑問を発しておられる方々が何人かいらっしゃいましたが、
正直、私も、「原産国:チリ」などという表示を見るにつけ、同様のことは感じましたが。
この施設には、飲食関連のショップ以外にも、旅行やエステ、ギャラリー、それに、ファッション系ではただ1店舗、「ワンマイルウェアバイアーバンリサーチ」という、
アーバンリサーチさんがこの施設さんのために品揃えを特化したショップがございました。
植木鉢を入れたまま持ち運べる園芸用のバッグとか、「フライターグ」のバッグ、
それに、プレオーガニックコットンを使用した長袖Tシャツやカーディガンなどのワンマイルウェアが展開されていました。
今はまだ少し寒いんですが、ひんやりと乾いた1月の空を見上げながら戸外で飲むコーヒーは格別の味でした。
夜訪れると、また別の味わいがありそうな場所でした。カップルで行かれるといいんじゃないかと思います(^^)
「ジョンマスターオーガニック」のことが気になって、
いろいろ調べているうちに、
ゼロ年代の、特に後半に入ってからの
コスメの業界の変動が、
ファッション業界にも似ていることに気づきました。
いわゆる「自然派コスメ」同様、
自然=ナチュラルを謳ったファッションは、
それこそ、ゼロ年代後半の
F1層向けファッションのメインストリームだった、
「ナチュラル系」「ナチュカジ」ブームの「ナチュラル」と
言葉としてはまったく同じではありませんか!
この2つのナチュラルブームの根底には、
等身大の生き方、内面の美しさを重視する女性達の意識の変化が
同じように流れていることに相違ないように思います。
但し、ファッションの「ナチュカジ」の方が、
元々『ナチュリラ』『リンネル』に登場していたような、麻などの天然繊維をメインにしたブランド
(「アーツサンドサイエンス」「スースースー」「ネストローブ」「エヴァムエヴァ」など)、
これらを個人的には「真性ナチュカジ」と呼称したいのですが、
これらのブランドよりも、
この流れを取り込んで、元々は異なるテイストからスタートしていたにも関わらず「ナチュカジ」にシフトしよりブランドの客層の幅を広げ巨大ブランドに成長した低価格カジュアルブランド群
(その2大代表格は、
昔のDCブランドっぽいゆるデコファッションからナチュカジに転身した「ローリーズファーム」と
昔のシンプルでディテールがあまりないアメカジ系レディスからナチュカジに転身した「アースミュージックアンドエコロジー」
・・・ですが)
「ナチュカジ」が、マスにまで浸透しきったというのが、
コスメの業界とは異なるファッション業界の状況だろうと思います。
(私は「真性ナチュカジ」と、この要素を後から取り込んだ「大手のナチュカジ」を別物として区別して考えております。「大手のナチュカジ」については、私は以前は「地味系カジュアル」と命名していましたが、ゼロ年代の後半からはヤングのとんがったファッションがどんどん小さな市場になり、地味系がマスでありながら時代を牽引するようになっておりますので、世間の一般的な呼称に合わせて「等身大カジュアル」と呼ぶようにしたいと思います)。
では、ファッションの「大手のナチュカジ」=「等身大カジュアル」が好きなティーンから30代、40代のミセス層が、
前述の自然派コスメを買っているかというと、
もちろん、買っておられる方もいらっしゃるでしょうが、
多くの方々にとっては、「欲しいな、けど、すごく高いわね」という価格帯であるように思います。
たぶん、ドラッグストアとかコンビニで、安可愛く、なおかつ香りにいやされたり、髪や肌が綺麗になるという効能がちゃんとある商品を一生懸命探して買っているのではないでしょうか。
と、ここまで書いて思ったんですが、
アパレル業界で「真性ナチュカジ」のブームをうまく取り込んで「大手のナチュカジ」がブレイクしたように、
コスメの業界でも、資生堂さんとかカネボウさんが、「自然派コスメ」ブームをもっとマスに落とし込みもっと買いやすい価格でうまく展開すれば、
そのブランドがブレイクする可能性は、やはり高いんじゃないか・・・。
この予想、ひょっとしたらはずれるかもしれませんが、個人的には、次に来る確率は非常に高いように思っています。
逆に、コスメの業界のトレンドがいずれアパレル業界にも、と私が思っているのは、
「韓流ブーム」です。
「韓流コスメ」ブームも、大きな意味では「自然派コスメ」ブームの流れの一部にあるように私は思っていて、
それでいて、自然の動植物のエキスを調合した、東洋的な製法は、
欧米発のオーガニックコスメとは異なる特徴を持ち、
さらには、日本人にとっては同じ東洋のカルチャーの流れの中にある商品で、ちょっと懐かしく、安心感のあるもののような気がします。
日本のアパレル業界が、勝ち組大手中堅さんと、本当に小さなクリエーターや小企業のブランド群に二極化し、
かつての日本のアパレル市場の豊穣さの象徴だった「中間層」=中規模の個性的なアパレルが淘汰される時になれば、
おそらく、アジアの外資がその穴を埋めて行く時代の幕開けになると思います。
もちろん、日本側の企業も勝ち組を中心にどんどん輸出していきますが、
こちらの市場にもいつの間にかアジアの多様なブランドが進出してくる、
ハイブリッドカルチャーの時代は、そう遠くない未来の話なのではないでしょうか。
昨日のエントリ
「美容室にも販路を広げる『ジョンマスターオーガニック』」に対して、
ハンドルネーム「販路拡大」様から
「・・・ブランドが浸透すると、化粧品は第三国から格安の並行輸入品が入って来ます。(中略)美容院に
新販路を増やしたのは、物販だけでは一輸入元として難しい価格コントロールの観点から見る必要もあると思われます。」
というコメントを頂きました。
同一品番が一定期間継続するコスメという商品は、ブランド名だけでなく品番名での検索が可能でアパレル以上にネット通販に適しており、
少し流行り始めたものはすぐにネットショッピングモール内のショップに登場しておりますので、
おっしゃられる通りだと思います。
「販路拡大」様の書き込みを読んで興味がさらに沸いてきましたので、
果たして「ジョンマスターオーガニック」の売上高がどの程度あるのか、
調べてみることにいたしました・・・が、
残念ながら、化粧品の専門紙誌さんなどには恐らくそういった情報も掲載されているのでしょうが、
検索では「ジョンマスターオーガニック」単体の売上高らしき数字は見つからず、
ネット上には、
同ブランドの日本での販売権を有する(株)スタイラさんの売上高の情報はございました。
2011年9月期が35億円。
その前の期の、2010年9月期が20億円ですから、急成長なさっておられます。
もちろん、同社が扱っておられるブランドは「ジョンマスターオーガニック」だけではないのですが、
自然派コスメが傍流、ニッチなカテゴリから、コスメのトレンドの1つの大きなメインストリームになってきたという時代の流れを鋭く読んで動かれた成果なのではなかろうかと思います。
ゼロ年代に同一カテゴリで大きく伸びたブランドとしては、他にもファッションビル、準郊外型ショッピングセンターに主要販路を設定した「ロクシタン」「マークスアンドウェブ」さんがございますね。
年末にテラスモール湘南に行った際に「ロクシタン」さんのショップを見て感じたのですが、
娘さんとか、テレビショッピングなどからの影響もあるのか、最近の客層は50代からアラカン(60歳前後)にまで広がりを見せています。
これらの、かつてはニッチにすぎなかった自然派コスメが、ファッションコンシャスな層に食い込んでくことによって、
恐らく、日本の市場で長年百貨店販路への絞り込みで売り上げの金額的には大きなシェアを占めて来た
外資系化粧品のシェアを奪取しているのではないかと推察されるのではないでしょうか。
日本の化粧品の市場規模は、2兆2,000〜3,000万円あるそうなのですが、
先程「ジョンマスターオーガニック」と一緒に、「ロクシタン」の売上高を検索したところ、
ロクシタンジャポン(株)さんの売上高は214億円(2011年3月期)。
外見を飾ることよりも、等身大の私を内面から美しく、
そして、震災後ますます高まった環境問題への意識を背景に、
「自然派コスメ」の切り口でのブランディング、商品開発はまだまだ進みそうな気がします。
(この話題、明日に続きます・・・)。
附記)読み返して、誤字脱字に気づきましたので、加筆修正させて頂きます。乱筆乱文大変失礼いたしました。
今日(というか、もう昨日ですが)、
会社で残業ごはんを食べながら新聞広告に目を通していて、
「えっ」と思わされる情報を見つけました。
(私はコスメの業界に疎い人間なので、コスメ好きの方にとってはたぶん「何を今更」という話だと思いますので、このエントリは読み飛ばして頂いて構いません)。
両国にオープンしたばかりの新しい美容室さんの広告だったんですが、
サロンで通常のシャンプー料金にオプションの代金を追加すれば、「ジョンマスターオーガニック」のシャンプーやコンディショナーを使ってヘアケアを行ってもらえるという趣旨のことが書かれていました。
ネットで検索をかけてみたところ・・・
通常の「ジョンマスターオーガニック」のホームページとは別に、
「johnmaster-salon.jp」という、
全国のジョンマスターオーガニック取扱いサロンの情報のみを紹介するホームページがしっかり用意されていたので、
更に「凄いな」と感心いたしました。
このブランドさんは海外のブランドのようで、日本では(株)スタイラさんという企業さんが販売権を有しておられるようです。
この企業さんが、どのような企業さんなのか、私は全く存じ上げないのですが、
チャネル戦略が非常に巧みですね!
最初、UAさんやビームスさんなど、有力なセレクトショップさんを押さえ、
例えば中央線沿線に住んでいて、古着好き、子どもにはなるべく自然食品を食べさせなきゃ、なんて思っている、パートナー(夫)はもちろんイクメン、教育熱心で、たまにはアースディーにも参加、ファッションにはそんなにお金をかけない。手作り、リフォームが好きな30代主婦・・・といった、
「真性オーガニックライフ派」的なタイプではなく、
ファッションコンシャスなセレクト系とか大人可愛い系の女子という、
「実は、オーガニックにはまるとお金を結構かけてくれる層」をうまくゲットされたのにも
感心していましたが、
百貨店、駅ビル、ファッションビル、準郊外のショッピングセンターなどへの直営店出店に加えて、
「美容室」という大きな販路に着目されたというのには、
まさに脱帽です。
このブランドさんは、コスメというよりは、シャンプー、ヘアケア商品がウリになっているので、
そこを深掘りしようと思えば当然行き当たる道といえばそれまでなんですが・・・。
「ジョンマスターオーガニック」というイメージが一角上のシャンプーを取り扱っているから、
あのサロンへ行こう・・・ということで、
サロン側にとっては新たな集客につながりますし、
逆に、サロンの固定客の中で、まだ「ジョンマスターオーガニック」を使ったことがない方に存在を知って頂ける・・・。
特に、コスメと違って、シャンプーは普通の売り場では体験してもらうことは難しい商品ですので、
余計に美容室さんと組むことは大切なのだろうと思います。
たぶん、このことはコスメの業界のプロの方にとっては常識中の常識なのだろうと思うのですが、
異業種の私にとってはまさに目からウロコで、非常に感心いたしました。
大江戸線沿線に職場があるというのに、めったに行かない都庁前駅。
その地下に、「都民広場」という名前の広場があること、
そして、その「都民広場」の中に、小さな伊勢丹さんのお店(いわゆる、サテライト店=衛星店さんですね)があることを、
今日というか、時計の針が12時を回りましたので、昨日初めて知りました。
時間がなかったので、中に入って様子を見ることは出来なかったんですが、
反射的に思い出したのは、故郷の実家から車で10分ほど行ったところにある、
地方百貨店さんのサテライト店さんのことです。
そのお店の商圏人口は、5キロ商圏で6万5千人程。
それに対し、この「都民広場」の上にある東京都庁がどういう場所かと申しますと・・・。
東京都さんの一般職の職員数が18,000人強ですから、
(全員がこのビルの中にいらっしゃる訳ではないにしても)、このビルたったの1棟で前述した地方百貨店さんの商圏人口の4分の1程度に達しているという訳です。
どういう経緯でこのお店ができたのかわかりませんが、他のオフィスビルもこの周辺には沢山ございますから、十二分に商売は成り立つだろうという計算になります。
都会は、やはり、恵まれていますよね。
急いで写真だけとって、地下鉄に乗り込みながら思ったのは、
この小さな伊勢丹さんでは、都庁や近隣のオフィスビルにお勤めなさっておられる方々を対象にしたいろいろなビジネスが考えられるだろうなということです。
例えば、
・伊勢丹新宿本店で売っている化粧品、日本酒など、品番名がはっきりしている定番的な商品をサテライト店で注文→即日もしくは翌日にサテライト店で受け取り。
・伊勢丹オンラインストアで購入した商品のサテライト店での受け取り。
・都庁の建物の中で終業後に部課の飲み会が開かれることもあるのではと想像できるが、新宿本店のデパ地下のお惣菜&ビールや日本酒、ワインなどの宴会セットが注文出来、指定のフロアまで配達してもらえる。
・バレンタインデーのチョコやホワイトデーのお返しが、一部の特別なブランド以外はサテライト店で買えるようにする。
・都庁の職員さんや近隣のオフィスビルのA社さん、B社さんなど、完全にターゲットを絞り込んで開催されるミニセミナー(例:メーキャップの教室、冠婚葬祭のマナー教室など)。
・オフィスで使うウェアやグッズを集めた福袋の販売(中身はカーディガン、ひざかけ、文具、お菓子など)。
・エムアイカード会員やこのお店の常連の方に対しては、「こんな商品が欲しい」という依頼に対して、新宿本店から3パターンほどお勧め商品を取り寄せて見せてさしあげるコンシェルジュサービス。
・サンプルやカタログを用意して頒布会を行う。
最近の駅チカ、駅ナカ、高速道路のサービスエリア、空港への出店ブームではないですが、
基本的に人が多い場所ならば、何をどのように提案するのかという工夫次第で、
商売を作っていける可能性はものすごく高いように思いました。
現地時間の1月10日から、13日までの日程で、
イタリアのフィレンツェで、
メンズの展示会「ピッティ・ウオモ(Pitti Uomo)」が始まりましたね。
メンズはレディスよりビジネスの立ち上がりが早いんですが、
この展示会の季節になると、「嗚呼、次のシーズン(今でいうと、2012-13年AW)が始まったんだな」と気持ちが引き締まります。
しばらく見ないうちに、「ピッティ・ウオモ」の公式ホームページが、
非常に充実した内容になっていました。
今は完全に、メンズ業界では世界最高峰のクオリティを誇る展示会に相応しいホームページになっているという気がいたします。
現在のトップページのFlashの画像にご注目頂きたいんですが、
男性のファンが非常に多い「ユナイテッド・アローズ」さんのバイヤー、小木基史さん(私は面識のない方ですが)や、
人気ブロガーのブライアン・ボーイ氏などが登場していますね!
皆さんの着こなしが非常にかっこ良くて、本当に惚れ惚れします。
昨日(というか、時計の針が12時を回りましたので、もう一昨日のことですが)、
2012年になってから初めて、ファッション商品を買いました。
上のお写真が、その商品で、
「トリココムデギャルソン」さんの、コットンツイルのクロップドパンツです。
伊勢丹新宿店さんの店内のショップで4割引で消費税込み16,380円でしたので、
おトク感がありました。
ギャルソンさんの商品は、なんだかんだいいながら、素材もパターンも縫製も良く、味がある商品が多いので、
シーズンごとにタンスの整理をしても、本当にぼろぼろになるまで愛用しているケースが多くて、
熱狂的なギャルソンファンではないつもりなんですが、いつの間にか点数が増えてしまいました。
今時の知的な女子に着道楽はあまり存在しない、それが時代の流れなのかもしれませんが、
昔人間と言われようが(笑)、私はやっぱり、食べることと同じくらい、良い服を着ることが好きです。
ギャルソンさんに限らず、新しいブランドさん、そして出来れば、自分が仕事の上で関わっているブランドさんの商品も含めて、
今年も、良い商品に沢山出会いたいなと思います。
今日は、「ヴィヴィアン・ウエストウッド シューズ展」の最終日。
日頃からお世話になっているYさんにチケットを頂いていましたので、
大慌てて会場の表参道ヒルズ「スペースオー」まで行って参りました。
ヴィヴィアンと言えば、靴専門のデザイナーさんという訳でなく、
70年代、80年代には、パンキッシュなスタイル、
90年代以降は、ファッションの過去の歴史にインスパイアされた
バッスルやコルセットなど、
大時代的でなおかつフェティッシュなイメージの
ウェアも含めたトータルなデザインで名を馳せた方で、
私はやはり、彼女の真骨頂は
トータルなルックを見なければ理解出来ないだろうと思っていますが、
通常のファッションデザイナーにとっては添え物的な存在である場合が多い
靴というアイテムにおいても、
これだけ個性的で美しいデザインの数々を生み出したということは、
やはり、特筆すべきことだろうという気がいたします。
靴だけにフォーカスしても、展覧会が成り立つということ自体が、
本当に凄いことだと感じました。
彼女が数々の靴たちに込めた強いエネルギー、生命の輝きに、圧倒されます。
今回の展示では、少し暗めの会場に、
ヴィヴィアンのブランドマークの環を連想させるような輪の装飾を施したショーケースの中に、
メンズ、レディス双方の靴を並べてありました。
会場の正面に映し出されたコレクションのシーンとヴィヴィアン・ウエストウッド氏本人へのインタビューを編集した映像から聞こえて来る、
ヴィヴィアンの肉声や、
たぶんコレクションで実際に流れていた音楽だと思いますが、
意外と奇をてらったものではなく、
例えば、「トルコ行進曲」のような、聞きなじみのあるBGMであるということとか、
壁面に飾られている、ヴィヴィアンの靴を履いた女性達の写真、
その写真のフォトグラファーがユルゲン・テラー氏なのに、
ユルゲン・テラーっぽくない撮り方になっている感じ
(ホラーやSEXの演出は、ヴィヴィアンを身にまとう女性達には必要ないでしょうからね。その靴を履くだけで、十分に女性性を謳歌出来るのですから!)とか、
それが、何とも言えない“ヴィヴィアンらしさ”を醸し出していました。
ヴィヴィアンといえば、遠い昔、彼女の高いヒールの靴を履いていたスーパーモデルのナオミ・キャンベルが転んだシーンを、
TVで見た記憶がありましたが、
その靴を始め、
パンク時代のハンマーヘッドトゥの靴や、
ウエッジソール、木底のプラットフォーム、
ウエッジソールのニーハイブーツなど、
形も、色も個性的で、
かっこいいけど歩きにくそうな靴が揃っていました。
しかし、展示品の中で一番私の目を惹いたのは、
1988年に発表された「アポロウィングシュー」です。
この、羽根が生えた靴を何かの本などで見た記憶はあったのですが、
今回の展示を見て、この靴がギリシャ神話にインスパイアされたものだということを初めて知りました。
この靴を見た時に、
反逆、反抗→復古主義、というドラスティックな転換を遂げた彼女のファッションの根底には、
常に人間讃歌、女性性の謳歌、人間の自由と解放への思いが、
脈々と流れ続けているんだろうな、ということが、
反射的に頭の中に閃いたのです。
彼女の靴は、不自由そうに見え、誇張的に見えるところもあるけれども、
実はそうではなく、女性美を高らかに歌い上げているものなのだろうと。
何十年間か、自分の頭の中でうまく消化できていなかった謎が、
一気に氷塊したような気がしました。
(写真上は、表参道ヒルズの入口。
写真下は、会場で購入した絵葉書を入れて下さった封筒。絵葉書は、3種類を除いて完売、という状態でした)。
アメリカの「ギャップ(Gap)」さんのブログ
「GAPMAG」に、
ケイティ・マクドナルドさんという方が考えられたラッピングのアイデア4種類が
紹介されていました。
日本的な、ちっちゃくて可愛い、もらった人がほっこりするような感覚のあるラッピングで
なかなか素敵ですね。
ご本人だろうと思われるお写真も掲載されていますが、雰囲気のある方ですね。左腕の、ミサンガなのかブレスレットなのか、こういう重ね付けが、昨日自宅に届いたWWDジャパンさんにも載っていましたが、今年は流行りそうな気がします。
TechWaveさんというサイトで拝見したんですが、
日本語や英語だけでなく、
ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、韓国語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語、
中国繁体字、中国簡体字、
合わせて12の、主要言語に対応した、
コスプレ画像共有サイト「ワールドコスプレイ(WorldCosplay)」のβ版が、
昨年12月に立ち上がったそうです。
海外のコスプレイヤーの皆さん、非常に気合いが入っておられますね。見ていて、面白いです。
この情報をご投稿なさっておられるジャーナリストの湯川鶴章さんは、
「マネタイズが難しい」と書いておられます。
確かにそうだろうなと思うんですが、
コマースでコスプレ関連のグッズ販売との連動じゃ駄目なんでしょうか?
以前からweb関連のビジネスをなさっておられる方々を取材していて、
「コマース、広告、ソリューション、コンテンツの中では、コマースが一番効率が悪い」という話をちょくちょく耳にしていました。
web関連のビジネスをなさっておられる方々は、非常に頭の回転が速く、いわゆる切れる方々が多いので、そういう風に思われるのは納得できるところはあります。
実際に、モノを物流で動かさなければならない、ネットの中で完結しないところが、非常に面倒で、コストがかかるんですが、
こういう泥臭い、旧来型の小売業のノウハウが求められる部分にこそ、ファッション業界出身の私達にも大いにチャンスがあるのではないかと私は感じています。
頭の良さでの勝負になるとたぶんwebのピュアプレイヤーの方々と真っ向から勝負した場合は勝ち目がないですが、
サイトのファンと真摯に向き合い、良い良品を揃えて、サイトの内容を手間隙かけて充実させていき、
バックヤードもきちんと整備する、
そういう泥臭いことをしっかりやっていける、商人×ネットワーカーのハイブリッド型ビジネスパーソンとしてのの資質をもっている人ならば、
勝機があるはずです。
海外向け通販のカテゴリーとしては、コスプレは非常にポテンシャルが高い分野だと思うんですが、どなたか、NHN JAPAN(株)さんに企画書でも持ち込まれたらいかがでしょうか?
このお正月休みに、
いつもはダッシュで行ってすぐ必要なものだけ買って帰ることが多い
イオンモール倉敷さんを、
久々にまあまあゆっくり見ることが出来たんですが、
岡山の有力専門店さんの1社、「アフリカタロウ」さんの
ストアMDが、
90年代後半頃とはがらりと変わっていたのに、
びっくりいたしました。
昔は、エスニック調のパンチのきいた個性派専門店さんだったんですが、
(ついでに書いておきますと、私の頭の中には、ショップのお名前は、
単なる「アフリカタロウ」ではなく、「アフリカタロウコケッコー」とインプットされております。
強烈なインパクトですよね。
このお店が、関西発でなく、岡山発だということを知って、その当時、私は非常にいい意味での衝撃を
受けました)。
今は、フェミニン×ナチュカジ、というテイストです。
でも、現在の品揃えも、以前よりは幅広い客層に受け入れられるテイストでバランスのよい商品構成に
なっていてそれはそれで非常にいい感じですし、
昔からそうだったんですが、ショップスタッフさんの接客力も高いので、
やはり、力のあるお店さんだなと思いました。
先程、「アフリカタロウ」さんのホームページを拝見しましたら、
全国展開の中堅専門店さんになっておられるようで、
それでいて、ユニークな店名のお店も現在もあちこちにあるみたいで、
ご成功の秘訣は、
自社の個性、独自性は大切にしながらも、時代に合わせるべきところは合わせ、
進化していかれた、というところにあるような気がいたしました。
皆様、改めまして、明けましておめでとうございます。
岡山から戻り、今年いよいよ開業する東京スカイツリーが天高く伸びる姿を仰ぎ見ながら、
明日からの本格始動の準備をして参りました。
実は、三が日の間に、今年のファッション業界についての予測を書かなかったのは、
景気の動向が、今年はちょっと厳しくなるかも(後退か)、と個人的には思うところがあって、
ブログ、どんな風に書こうか、と、迷っていたからです。
米国でも格差反対のアクションがあちこちで起こっているようですが、
欧州の景気が特に心配なのと、
日本に関しては、消費税の増税問題が、今年すぐにという話ではないですが、
将来への不安感をますます強める話題として取り沙汰されております。
但し、こういう不透明性の強い時代になればなるほど、
財務体質の高い勝ち組企業さんにとっては、中小や負け組のシェアを奪取してますます売り上げを伸ばせる可能性が高まりますので、
勝ち組は、ますます勝ち組になれる可能性が極めて強いと思います。
・店頭起点の情報に基づき、適切なタイミングで、「価値ある」商品を、適量投入する。
・売れ残り商品の移管、処分(店内→アウトレット)の仕組みをきちんと確立する。
・自社のブランドのイメージ・客層にマッチした、丁寧な接客。
・統合戦略に基づく、ストアプロモーション&既存メディアとwebによるクロスメディアマーケティングによる効果的な販促。
・・・などの基本をひとつひとつきちんと押さえている、
ミスがあっても、スピーディーに挽回するための施策を売って行く企業さんが、伸びるのではないでしょうか。
ファッション業界の場合は、川上の商社さん(伊藤忠商事さん)を除いて、
アパレル、小売りでは、ファッションについての明快な哲学を持ち、責任感が強く、即断即決、スピード経営を行えるオーナーさん、もしくは、サラリーマンの方であっても、オーナー的な気質を有しておられるリーダーがおられる企業さんが、
勝ち組の大半を占めると思います。
さっき、2011年と、2010年の年始に書いた自分の年頭所感を読み直してみて感慨にふけったのですが、
ここ2、3年の間に、
日本のファッション業界の有力企業さんの海外、特に中国を中心とするアジアへの進出が一気に本格化しましたね。
かつては、日本においては、テキスタイルは別として、2次製品の輸出額の少なさが問題視されていましたが、
現在は完全に、「外に向かっていくのは当たり前」というマインドが業界の中に醸成されたのではないかという気がいたします。
(裏を返すと、国内市場の将来性に有力企業のトップの方々が厳しい見通しを持っておられるという、危機感の現れだと思いますが)。
また、ネット通販も、勝ち組企業の間では、売上高10%を達成し更にもっと伸ばしていこうという企業さんも出て来ており、
これまた当たり前のことになりました。
勝ち組の方々が、やるべきことを1つ1つ着実にこなして、売り上げ、利益を伸ばしていかれる一方、
中小個性派の企業さん、個人事業主さんがどうかというと、
狭義のファッションというカテゴリーにこだわってやっていくのが、
かなり難しくなっていくのではないか(もちろん、残存者利潤というのもあると思いますが・・・)と
いわざるを得ないような気がしております。
消費税増税は、「ヤング向けの高くても個性的な商品」の市場には、痛打を与えるはずです。
また、円高は、プライスコントロールが難しい中小個性派のブランドさんにとっては、輸出の可能性を阻む高い壁になるように思います。
ニッチなカテゴリーの生き方に関しては、ケースバイケースで、隙間をうまく見つけてやっていく方法はいろいろあると思いますが、
B2B、B2Cを問わず、
「思い込みにとらわれず、お客様をよく見る」
「お客様としっかりつながる」
「ファッションに固執せず、お客様に喜んで頂けるアイデアを考え、実行する」
ことが求められる時代なのだろうと思っています。
用事の合間に岡山の街を往来しながら思った事。
10年、15年前と比べて、
20代の女の子でデニムのジーンズを履いている子の割合が、すごく減ったような気がします。
デニム着用者は、40代、50代のおばさんが多いんですよね。
それは、岡山だけでなく、全国的な傾向だと思いますが。ユニクロさんの数値が含まれていないとはいえ、日本ジーンズメーカー協議会さんの統計数値を見ても推察できますよね。
昔は、東京と岡山のファッション感度の差を大きく感じていましたが、
最近はあまり感じなくなってきました。
岡山のヤングがおしゃれになったのではなく、
東京のヤングの間でも岡山同様、ナチュラル系(地味系カジュアル)ファッションがメインストリームになった、
すなわち、
東京のヤングがかっこつけなくなり、等身大になったからだと思います。
新年好! 皆様、明けましておめでとうございます。
私の故郷・岡山にて、穏やかな、よい元日の朝を迎えることが出来ました。
ファッション業界の皆様には、今日から初売り、という方々も多かったのではないかと思います。
今日は、昨秋オープンしたばかりの、アリオ倉敷&三井アウトレットパーク倉敷と、
同じく昨秋大規模なリニューアルを行ったばかりの、イオンモール倉敷さんに
行って、鋭気を養って参りました。
若いショップスタッフさんや、店長さん達が、店頭で元気に呼び込みをされる声、
キビキビとした接客を受け、
改めて、原点に返ってがんばろうと思った次第です。
Facebook内でも、今日から働いておられる「友達」の投稿を幾つも読みましたが、
皆様、お正月から私達にお買い物できる便利さと楽しさをご提供下さり、ありがとうございます!
みんなの力で、2012年を、いい年にしていきたいですね!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
(写真1:午前8時45分頃、JR倉敷駅北口外からアリオ倉敷方面を撮影。
写真2:同時間帯、開店前のアリオ倉敷。この写真では分かりにくいですが、入口を開けて並んでいる方々には店内に入って貰っていました。
写真3:三井アウトレットパーク倉敷の、「ビームス」さんの前。開店時間の午前9時半には、こんなに行列が。
写真4:写真3と同じ時間帯の、三井アウトレットパークの中。
写真5:午後2時半ごろの、イオンモール倉敷。ジャスコ側入口。
写真6:この時間帯、アリオ&アウトレットも満車でしたが、イオンモールも、臨時駐車場以外は満車でした)。
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