韓国のメンズデザイナーズブランド「ジューン・ジェイ(JUUN.J)」
「ジューン・ジェイ(JUUN.J)」というブランドさんの存在を初めて知ったのは、
昨年の夏、香港に行った際に、
香港の有名セレクトショップ「ジョイス(JOICE)」さんの
ハーバーシティという大きなショッピングセンターさんの中にあるショップに立ち寄った時のことでした。
メンズブランドだったんですが、羽織物とか、ビッグシルエットのTシャツとか、
なかなか面白い服だったので、
「メンズだけど何とか自分でも着こなせれば、このブランドさんのことを忘れないためにも買って帰りたい」と思って試着までしたんですが、
残念ながら私がかっこ良く着るのにはにはサイズ的にちょっと難しかったので、その時購入するのは断念いたしました。
このブランドさんは、韓国のデザイナーズブランドで、パリメンズコレクションに参加しておられます。
さっき、UK版のGQ.com さんを見ていたら、
2012-13AWのコレクションの画像がアップされておりました。
いつも造形的にデザイナーらしい新しい試みを何らか加えられないかという創意が感じられること、
そして、エレガンスと、それに対しある部分では相矛盾するところもあるかもしれない男らしさが拮抗する緊張感・・・両者の高度なレベルでのバランス、接点を探っているように思われるところが、
「JUUN.J」の特徴ではないかと私は感じています。
「男らしさ」に対する感覚が、日本のメンズというのは、たぶんグローバルに見た時にちょっと特殊なところがあって、
特にゼロ年代に入る前までは、経済的な豊かさを背景にストリートでぶらつく少年、自由業系の方々でファッション血中濃度の高いお客様に対して、
何でもあり、な提案が出来る、自由で恵まれた環境があったように思います。
それに対し、いいか悪いかは別として、徴兵制のある国・韓国。
そして、「男は男らしく」という社会通念が極めて強い国・韓国。
この国に生まれ育った方ならではの、「男らしさ」ということに対する所与の感覚が、
クリエーションに独自の個性となって反映されているように思います。
「JUUN.J」に関しては、
ミニマルなシルエットのものだけでなく、
肩幅が非常に広くなっていたり、襟や袖がものすごく大きかったりする、ちょっとアンバランスな感もあるデザインのコートやジャケットがよく登場いたしますので、
サイズ感的に細い男性の多い日本ではちょっと難しいかも、と思うところもあったりするんですが、
素材も縫製も非常に上質な服ですし、
アジアの中でも、そして、全世界的に見ても、まだまだこれから伸びていくブランドさんなのではないかと注目しております。
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