2012年3月上海レポートその1〜寒かった外灘、野菜が完売していたウォルマート
先週の水曜日・7日の午後便で上海入りして、週末の土曜日・10日の夕方の飛行機で東京に戻って参りました。
ミッションもいろいろあったんですが、空いた時間でいつものように街中をいろいろ探索して参りました。
感じたことの結論から書きますと、「上海のレディスファッション市場のレベルは非常に上がってきており、今から参入するならば中途半端な覚悟ではかなり難しいのではないか」ということを痛感いたしました。
誤解しないで頂きたいのですが、それは逆に、「日本できちんと商売をやって成功している企業、ブランドにとってはチャンスは高まっている」ということでもあると私は思っています。
さらには、大企業だけでなく、総合力においては大手にひけをとっていても、ある部分において圧倒的な強みがあり、自社の強み、勝ちパターンに自覚的で、それをうまく中国でも生かす方向に進もうとしてる中小企業、個人にも、可能性の芽が出つつあるようです。
という総論は置いておいて、どういう順番で書いて行こうか迷ったんですが、本業も忙しいので、あまり考えすぎず、やはり時系列的にお写真を紹介して気づいたことを記すことにいたしました。
上海入りした7日(水)の夜は雨が降っていて、肌感覚では東京より非常に寒かったです。
夜、散歩しようと思って、外灘から豫園まで傘をさして1時間半くらい歩いていったんですが、かなり凍えました(笑)。
寒いせいか、観光客やデートしているような人達は少なめで、特に日本人はほぼ皆無かな、という印象。
だったんですが、そんな中でも、お上りさん風の中国人の家族連れやカップルは元気一杯で、
カメラを前に、おどけたポーズをとってみたり、抱きついてラブラブの雰囲気を醸し出してみたり、
「自分大好き」な国民性が垣間みられて、なかなかに面白かったです。
その後、夕食をとってから、ホテルの近所のウォルマートを見に行きました。
現地時間の午後9時半頃お店に入ったんですが、この時間帯には、人参や青菜系のお野菜はほぼ完売してしまっており、ケースはガラガラになっていました。
ウォルマートの特化商品の打ち出しは2パターンに絞られており、POPは、「BEST SELLING ITEM」と、「広告商品」の2種類だけで、お客様にとってはわかりやすくて良いのではないかと思いました。
ウォルマートの店内には、入口付近の壁面に、管理職の方々、1年間分の、毎月の優秀賞を受賞したスタッフ、レジ係の顔写真が掲げられており、これはひょっとしたら中国ならではの労務管理の手法なのかもという気がいたしました。
サービス面で面白いなと思ったのは、エリアの制限はありますが2,000元以上商品を購入すると配達無料(午後4時までは即日配達、それ以降は翌日配達)というサービスを行っておられたことです。
とはいえ、最寄り品だけで2,000元(日本円で26,000円相当)も買うのはかなり大変なことで、実質的には2階で売っている大型商品(布団や自転車など)の購入者が対象になると思ったんですが、それ以外に、「お米や小麦粉、お醤油の購入も配達の対象」と書いてありました。後者の方も車を持っていないと非常に助かるサービスですよね。
量販系のお店さんの品揃えとか、商品陳列については、どこの国に行ってもどんな地域に行っても、創意工夫のあるなしで相当に売り上げが変わって来るように思えて、見ていると非常に勉強になり、飽きることがありません。
中国でもウォルマートさんは、どちらかというとSKU数は絞り込んで、その分安く・・・というお考えのようですね(但し中国では、街場の個人商店さんの売っているお野菜やお肉、お魚の方がはるかに安いので、ウォルマートさんがDS=ディスカウント・ストアと認知されているかどうか?商売はそんなに簡単ではないと思いますが)。
では、お写真をどうぞ。
写真1:外灘近くの街並み。
写真2:ちっちゃなお子さん。暖かそうなお洋服を着せてもらっているのに、それでも寒そうにしていました。
写真3:外灘から、浦東方面を臨む。
写真4:豫園(写真失敗していますが、雰囲気があるのでこのまま載せておきます)。
写真5:晩御飯を食べたお店で出て来た、お箸と紙ナプキンが入った袋。「いらっしゃいませ、『郷』家庭料理店へ!貴方のご満足が、私達の努力の方向です!!!」といった趣旨のことが書かれていました(「顧客満足」ってことが、わかっておられますね)。
写真6:「郷」家庭料理店では、50元(日本円で650円)も出せば4、5皿の料理をお腹一杯たべることが出来ます。味もGoodでした。
写真7:ウォルマート。
写真8:ウォルマートの営業時間は、午前7時半から10時半でした。
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