2012年3月上海レポートその7ー商品内容が良くなったメーターズボンウェイ
南京東路を東方向に進んでいくと、
最近ちょくちょく日本でも「ユニクロの中国における最大のライバル」としてメディアに取り上げられている
メーターズボンウェイ(meters/bonwe、美特斯・邦威)の上海旗艦店が見えてきます。
入口から店内に入って目を惹いたのは、これまでのメーターズボンウェイで中心を占めていたヤング向けカジュアルの商品とは異なる、
トレンディでおしゃれな「タグライン」というブランドを前面に打ち出していたことです。
こうなってくると、競合はユニクロさんというよりは、ZARAやH&Mの客層も取り込んでという感じになるなという風に私は受け止めました、
「タグライン」では、ナチュカワ風とか、マリンテイストとか、幾つかのトレンドテーマに基づいてデザインされたと思われる商品が展開されていましたが、
例えば冬物のセール品ですがステンカラーでボタンが大きなウールのコートだったり、赤や茶の品揃えが厚くなっていたりと、中国人の好みが随所に反映されていると思われるところが、他国から中国に進出しているグローバルブランドさんとの大きな違いです。
実際、そういう商品へのお上りさん風の観光客の方々の食いつきはよく、「これ良いわね」と言いながら皆さん触ったり試着したりなさっておられました。
「タグライン」はサイズ的にはタテヨコ共に大きい人にもかなりの程度対応しているみたいで、
ワンピースでは170/96A、ジーンズでは170/74Aが置いてありました。
私は身長169センチですが、ジーンズは私だと裾は切るくらいの長さがありましたので、私の足の短さを差し引いても身長174、5センチくらいの方まではいけるかな、という風に思いました。
次に中国に行く時には、「もっと大きいサイズはありますか」と聞いてみるつもりです。
価格ですが、半袖Tシャツ89元(1,157円)、7分袖Tシャツ95元(1,235円)、レーヨンパンツ269元(3,497円)などで、「タグライン」はH&Mと同等か若干高くZARAよりは安いといった感じでしょうか。
2Fで気になったのは、ジーンズを集積したコーナーがあったんですがそこでブリーチしたデニムがかなり沢山置かれていたことです。
デニム関係では、わざとひっかき傷をつけたようなものとか、結構凝ったものがいろいろあって、時間があったら買いたいなと思ったんですが予定が押していたので非常に残念でした。
3Fはメンズで、この売り場は、レディスの売り場以上に中国人の若い男性の好みにフィットした商品企画になっているように思いました。
赤紫とか、エメラルドグリーンとか、グレー系など、色使いは、日本人だとどうしてもああはならないだろうなという感じで、絶妙に中国的です!
それでいて、デザインは百貨店のメンズ売り場の商品とは異なり今風で、特にブルゾンやスプリングコートの中にDCブランドと見紛うようなものがありました。
それと、「スリムフィット」という、ヤング向けに細身に仕上げている品番が幾つも合って、見ているとその商品に手を伸ばす男性が多かったです。
メーターズボンウェイさんについて、過去に日本のファッション業界関係者からは「大したことない」という声がよく聞かれましたが、この1年の間に、商品のクオリティ及びデザインの両面共、ぐんと内容がよくなったように私は感じました。正直、かなりびっくりしました。
後程北京の店舗で感じた印象も書こうと思っておりますので、楽しみにお待ち下さい。
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