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2012年6月10日 (日)

オープン景気に沸くシンクス(ヒカリエ)、渋谷駅改装工事進行に伴うMDの変更に注目を

先週末も、仕事でお会いするいろいろな業界人の方々と今春開業した商業施設(SC)の話になったんですが、

「渋谷のヒカリエさんは今もものすごく(お客様で)混んでいますよ」という風に何人かの方がおっしゃっておられました。

私は、5月20日の日曜日と(下のお写真3枚は全て5月20日撮影分です)、6月2日の土曜日にヒカリエに行ってきたんですが、

両日とも、非常に混み合っておりました。

4月26日(木)にオープンしてから、まだ1か月半弱しか経っておりませんので、

一般論から行っても、まだまだオープン景気が続く時期だと思いますし、

ましてヒカリエさんの場合は、渋谷駅から地下道及び高架で直結・徒歩1分ほどという好立地ですので、

しっかりとした施策を打てば来街者数はキープできる、

そして、後述しますが、デベロッパーである東急電鉄さんには、好調をキープしていかなければならない事情が存在しているようです。

しかし、自分もそうなのですが、ファッション業界の皆さんが「ヒカリエ」と言っているのは「ヒカリエ」の中の商業ゾーンである「シンクス」のことを意味しているのにも関わらず、

ほとんど全員と言っていいほど、

「シンクス」とは口にされず「ヒカリエ、ヒカリエ」とおっしゃられますね。

正直、ちょっとわかりにくいんですよね。

特に、通常のファッションビルさんなどでは、飲食のゾーンは商業施設に含まれているんですが、

ヒカリエさんの場合は、6Fと7Fの飲食ゾーンはシンクスではなくヒカリエになっております。

ビル(複合施設)全体のデベロッパーは東急電鉄さんで、

B3から5Fまでの商業ゾーンは東急百貨店さんの所管になっているので名称を変えておられるのだと思いますが、

「ヒカリエ」というネーミングは非常によいお名前ですから、1本に絞られてもよかったのではないかという気が致します。

さて、「ヒカリエ」の中の「シンクス」の感想ですが、

非常に思い切ったMDを組んでおられることに感心いたしました(そして、現時点では、それは成功なさっておられるように思います)。

アパレルを中心とする狭義のファッション関連の面積を思い切ってカットし、

コスメを2フロア、ファッション雑貨+ライフスタイル雑貨を2フロア、狭義のファッション関連2フロア、食品を2フロア、という構成です。

そして、入り組んだ売り場配置を見れば想像がつくのですが、新聞報道等によると、取引形態も自主編集、業務委託、賃貸の3タイプあるということで、

従来の百貨店業態の枠を超え、時代性にあった品揃えを目指した新しいSCになっております。

駅直結の施設ということで、「何故ルミネさんみたいに、セレクトショップ中心に有力テナントを揃えた構成にしないんだ」というご意見もちらほら聞かれますが、

私見ですが、渋谷エリアには神南地区に昔からセレクトショップの路面店が軒を連ねており、「ヒカリエ」よりは随分昔から街を形作ってきた訳ですから、新宿や池袋、横浜のように、「セレクトショップが出店する場所を探さないといけない」状況だったから駅ビル、ファッションビルが出来てちょうどよかった、という風にはいかなかったと理解すべきではないかと考えています。

ヒカリエの第一のターゲットは、狭義のファッションゾーンのMDを見るとわかるのですが、渋谷で働くOL層、次が、若いファミリー層なんだろうと思いますが、

現状では、恐らく東急線などを利用して渋谷より西の方からやってきたミセスや年代の高いご夫婦なども多く、

そういった山の手のお客様は、感度の高い方が多いですので、生活雑貨のゾーンなどで喜んでお買い物なさっておられて、結果的にノンエージになっているなという風に感じました。

テナントさんで目を惹いたのは、

まずB1の「よーじやカフェ」(キャラクターの顔が描かれたカプチーノが飲みたい方が多いのか、行列が出来ていました)、

1Fの「コスメキッチン」、そして「サボン」。コスメキッチンさんはどんどん品揃えがよくなってきていますね。サボンさんは、何と言っても実演でお客様を惹き付けるパワーがすごいです。売り場によい香りもただよっていて、手を洗って頂くと手もすべすべになりますし、うっとりとした気分になります。

そして、「カーサ ヴィアバスストップ」。ヴィアバスというとお値段高そう、ということが頭にインプットされてしまっている方、是非敬遠せずに売り場をのぞいてみて下さい。高いものもありますが、買いやすい価格のものも多く、魅力的な売り場です。

あと、ファッション関係では、

ビームスさんの「ビームスライツ」が、価格も感度も抑えめにしてきておられるのに対して、

セレクトショップさんの中では元々買いやすい価格帯のイメージが強かった「アーバンリサーチ」さんは、結構こだわりのある価格が高めの商品を増やしておられる感じで、

元々のブランドの歴史が異なるので、それぞれがそういう方向に今進もうとしておられるのは非常によく理解できるんですが、

対照的な動きになっておられるのが面白いなと思いました。

シンクスヒカリエ」全体でいうと、こちらの飲食店さんは、非常にレベルが高いと思います!全部食べた訳ではないですが、少なくとも、私が頂いたもの(7F「茶寮伊勢 藤次郎」のお団子、7F「鉄板焼 お好み焼 かしわ」のお好み焼、2F「ピコロ」のシュークリーム)は全て美味しかったです。

といった感じで、初年度売上目標の180億円の達成はまず問題ないだろうと思われる「シンクス」なのですが、

将来に向けて気になる問題がございまして、

東急百貨店さん全体で言うと、これから渋谷駅周りの大改装に伴って東横店の東館が閉館になった際に、

これまで東館が上げてきた売り上げをカバーしきれるのかどうか、ということ・・・。

この点について、「くろかわポタリング研究所」さんというブログが、わかりやすくまとめて下さっておりますので、ご紹介させて頂きます↓↓↓

東急百貨店東横店東館閉館、ヒカリエ、渋谷駅街区土地区画整理事業ーくろかわポタリング研究所

とはいえ、中長期的に見れば、渋谷駅を改装することが渋谷駅周りの商業地としての価値アップ+東急沿線の住宅地としての価値アップにつながることは間違いない訳で、

全てトータルして計算しプラス方向にもっていくための施策を打っていかれるのだろうと思います。

ヒカリエ(シンクス)のMDも、今後周辺環境が変化する際にはチェンジすることも予想されます。今後の動静に注目したいと思います。


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