オリーブ・デ・オリーブ渡邉副社長兼執行役員へのインタビュー@ダイヤモンド・オンライン
ダイヤモンド・オンラインという、
雑誌社のダイヤモンド社さんがやっておられるビジネス情報サイトに、
オリーブ・デ・オリーブ副社長兼執行役員の渡邉兼久氏へのインタビューが掲載されていました。
◆スピード勝負の中国では5秒で意思決定すべし 自在の変化対応で毎年売上130%増達成 ――渡邉兼久 オリーブ・デ・オリーブ副社長執行役員インタビュー ーダイヤモンド・オンライン
この記事のポイントは2点あって、
1点は、新ブランド「ONE by Olive des Olive(ワン・バイ・オリーブ・デ・オリーブ)」を、1990年代生まれのジョウリンホウ向け、日本企画、価格帯を4割下げ、SC(ショッピングセンター)を販路に展開、ということ。
ジョウリンホウの中で一番若い1990年生まれの方は、今年2012年で22歳。大卒者が来年には社会人になる年齢ですから、この世代がこれから10年の中国のファッション消費を牽引するトレンドリーダーになることは間違いないでしょう。
SC販路で成功すれば、ファーストラインの「オリーブ・デ・オリーブ」以上の店舗数が見込めると思いますが、
価格的に安ければ、「日本と全く同じ」ままで行けるのかどうか、ファーストラインの持ち味である若干過剰なまでにデザインが盛り込まれた"ちょっとこってりした可愛らしさ"が、日本企画にはなく、あっさりしているように見え、この辺がどうなのか、という気もするのですが、
「アースミュージックアンドエコロジー」さんや「ローリーズファーム」さんがそのまま日本企画で多店舗化を狙っておられますので・・・。
ブランドの数が多く、セグメント化が進んでいる日本では「オリーブ・デ・オリーブ」さんとこれら大手のナチュカワはちょっとゾーンが異なると見なされていると思うのですが、まだそこまで市場が成熟していない中国では競合ということになるように思いますし、
さらには、日系でない、韓国系、中国系のブランドに、ハラカワ系やナチュカワがコピーされ、もっと素早く展開される可能性も、十分ありますので、
企画に必要以上にこだわる前に、中国社会に深く入り込んでおられる強みを生かして、日本発その他で競合となりうるブランドさんよりも早く良い面を押さえることを優先されたのではないかと私は推測しております。
もう1点は、この記事の見出しになっている、
スピード勝負の中国では5秒で意思決定すべし、という点です。
「5秒」とまではいかないでしょうが、
日本国内においても、アパレルで意思決定が遅い企業さんは、今の時代はまず成功できないですよね。
日本ではそれなりに成功を収めた方々が中国へ出て行くと、もう数段厳しい環境下におかれるようになる、という話だと受け止めるべきだろうと思います。
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