いつの間にか、ショップスタッフは結婚、出産後も働く時代になっていた
今日、ある方とこの話で盛り上がったんですが、
ゼロ年代、というか、
この3、4年の間に急速に、
産休を取得されるショップスタッフさんが増えたということで、
非常に良いことなんじゃないかと思います。
クロスカンパニーさんのように、ショップスタッフさんの正社員採用、待遇の向上に力を入れて成功される企業さんが出て来て、
ファッション業界というと、働きにくい業界という世間のイメージも徐々に変わりつつあるんじゃないかなと思いたいところであります。
それこそ、90年代の中頃はまだ、
百貨店系の大手アパレルさんの派遣店員さんの平均勤続年数が3年と言われているのを取材の折に耳にしていたほどですから。
しかし、これだけ皆さんが長く働くようになってくると、逆に、いろいろな問題が生じてくるのではないかという疑問も沸きますよね。
人件費に関しては、給与が一定の水準に達したら後は役職が上がらない限り上げない、ということも可能だと思いますが、
昔よく言われていた、
「ヤング向けのブランドのショップスタッフはある年齢になったら続けられなくなる」という問題、
それが、最近の店頭では、たぶんほとんど問題視されなくなりつつあるんだろうな、ということに気づきました。
ナチュカジ系ブランドには、30代のママさんとか、最近は40代、へたをすると20代のお子さんがおられると思しき50代くらいの方も安さとあのゆるい雰囲気につられて食いついてきておりますし、
セレクトショップさんも、「大人化」とか「大人カップル市場」の掛け声で客層がノンエージになってきておりますし、
そして、究極のノンエージブランドは、ユニクロさんで、
あの商品なら40代、50代、もっというと60代の方でも溌剌とした若さのあるショップスタッフさんならば店頭にそういう方々がいらっしゃっても全く違和感がないように思います。
世の中の少子高齢化、女性の社会進出に合わせて、ファッションのショップのマーケティング手法やブランドコンセプト、マーチャンダイジング(MD)が昔とは変わってしまったので、
自ずと、「同じブランドで長く販売するスタッフ」の存在も許容されるようになってきた。
昔々、よく百貨店や路面専門店のミセスショップさんが、
「ヤングのブランドで年齢が30歳前くらいになっていて、そのお店にはだんだん合わなくなっているけどものすごく販売力のある人」を探してスカウトしておられた時代がありましたが、
隔世の感があります。
ブランド自体が、お客様を年齢切りしていない場合は、ショップスタッフさんも、年齢のせいで店頭に出にくくなる、という問題は、全くない訳なんですよ。
世の中の女性全般と同じく、ショップスタッフさんにおいても、そしてブランド側においても、「ここから先はオバさん」という境界線は全てとは言わないですがかなり消滅してしまった・・・ということなんでしょうね。
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