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2012年7月22日 (日)

たった2週間前の香港ファッションウィークを思い出しながらIFFを見た

仕事が忙しくなり、ブログが滞りがちで本当にごめんなさい。

先週末の7月19日(木)と20日(金)の2日間は、

東京ビッグサイトで開かれていたインターナショナル・ファッション・フェア(IFF)に行って参りました。

たった2週間前の木曜日と金曜日には、

香港コンベンション&エキシビションセンターで開かれていた香港ファッションウィーク(Hongkong Fashion Week)の会場に終日詰めておりましたので、

否が応でもその時の様子が蘇り、IFFの現状とリアルに比較することが出来たのですが、

「IFFは、日本で開催されている、日本市場向けの展示会だな」ということを改めて強く感じました。

香港ファッションウィークとの違いは、いろいろあるのですが、まず、

会場が街中から遠い(IFFは両国から電車を乗り継いで45分。香港FWは、ホテルに無料の送迎バスが来てくれるため、バスで10分)。

これは、非常に痛いですね。まあ、ビッグサイトの近くのホテルに泊まれば、歩いて会場入り出来るようにはなるんですが、今度は街中から遠くなってしまいます。

とはいえ、北京CHICの会場よりはマシだとは思いますが、空港と市内両方から近いという条件を満たせるコンベンションセンターは少ないと思いますので、香港の優位性は高いでしょう。

IFFには、消費者が成熟し、ライフスタイルが多様化した日本ならではの、面白いブランド、商品が沢山揃っていました。

特に、ライフシーンに着目した切り口で編集したコーナーの充実振りが目立ちました。ウエディング、ペットウェア&グッズ、そして、今回アトリウムに新設されたトラベルのコーナーなど。

ギフト系のトレードショーではなく、ファッションの大型見本市でのこういう切り口のコーナー展開は、香港ファッションウィークに限らず、全世界を見渡してもたぶんほとんど存在しないのではないでしょうか。

もう1つ、日本という国は、本当にアメカジが好きな国だなぁ、ということを、IFFを見ていると如実に感じます。

もちろん、香港でも、中国でも、デニムを核とするブランドやSPAのショップは多店舗展開されておりますが、

トップスが多様化し、色柄、サイズ感や抜け感にこだわり、春夏秋冬に対応した日本ナイズされたアメカジは、日本ならではの文化だと感じます。

日本人のアメカジ好きは、戦後の日本社会において、アメリカへの憧れ感を国民全体が強く感じていたという心理的背景や、『VAN』の登場と爆発的ブームによって底流が形作られ、その流れが脈々と現在まで続いていると見るべきで、他国にはない独自のファッションカルチャーだと私は思っています。

その一方で、レディスのエレガントなウェアが非常に少ないんですよね。(IFFには出展していませんが、もちろんOLさんの通勤着というカテゴリーは残っていますが)、友達の結婚式など非常に限られた場面以外で、女性がドレスアップして出かけるというパーティー文化が存在しない。

どこまでもカジュアル化し、しかも、ヤングと大人の境目がどんどんどんどんなくなっている(そのうち、18歳以上死ぬまで同じ!という感じになりかねない)。インターナショナルなマーケットから見ると、これはかなり異質・異常な感じかもしれません。

似ているのは来場者のボリュームで、私が会場に行っていた時間帯は、ちょうど香港もIFFも同じくらいかな、という感じでした。

但し、日本語が全く通じない展示会場と、「毎度」で始まる会話がそこここで聞こえる顔見知りの多い会場では、商談に臨む緊張感は全く異なるな、と私は思いました(とはいえ、パリだろうが香港だろうが、継続出展していると日本同様「またお会いしましたね」という会話が出来るようになるみたいですが)。

日本だって考えてみると、現在の中国のように、IFFが始まる前はアパレルの取引は直接営業とか、アパレルの自社展に出向く以外の方法ではなかなか始められないクローズドな世界でした。

卸し型のビジネスモデルを、広くオープンにし、売る側、買う側共に新規起業、新規参入を促したIFFの功績は非常に大きく、

また、今後の日本のファッション産業が、中小企業、個人事業主など幅広い裾野を保ちつつ発展していく上で、欠かせない存在であることはいうまでもないでしょう。


写真:IFFで国際ファッションセンター(株)の昔のお客様だった北村ヨナさんがプロデュースする「ナデル(NADELL)」。日本でのエシカルファッションの先駆者ですが、カジュアルウェアに続いて、ウェディングドレスの販売を開始、今秋より阪急百貨店さんでの展開も決まったそうです。了解を得て、草木染めの素敵なドレスを撮影させて頂きました。


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