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2012年7月16日 (月)

展覧会「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」@横浜美術館

3連休最終日の今日は、

横浜美術館で連休初日の7月14日(土)に始まったばかりの展覧会

「奈良美智:君や僕にちょっと似ている」を見て参りました。

アートは趣味なので、

あんまりせかせかした気持ちで見に行くのは好きな方ではなくて、

いつも気が向いた時に(ということは、ほとんと会期中頃か終盤に)ふらりと出向くことが多いんですが、

今回に関しては、「始まったらすぐ行こう」と思って意気込んでいました。

何故かと言うと、奈良氏の個展は横浜美術館で過去に2001年にも開かれており、

この時に終盤間近の日曜日の午後のこのこ会場に出かけた私は、

当日券の購入まで2時間半待ちという長蛇の列を見て、

あえなく引き返す、という痛い経験をしていたからなのです。

2001年の個展は、その前から少しずつ知名度を上げていた奈良氏が完全にメジャーな存在となり、大ブレイクした記念すべき展覧会となったようで、

悔やんでも悔やみきれません。

その後、2005年の横浜トリエンナーレで、grafとコラボした大きな家を見た記憶も新しく、

言ってみれば三度目の横浜で、どのような展示を見せてくれるのか、始まる前から非常に楽しみにしておりました。

実際に展覧会に行って見て感じたのは、奈良氏のファン層の幅広さです。

通常の美術展というと、有名画家の大作好きらしく見える年配のご夫婦や女性連れ、あるいは、DCブランドに身をつつんで、1作見るごとにひと理屈語っているような美大生のカップルといった、

アート好き中心の来客になっておりますが、

今日は、行列が出来るほどにはなっていませんでしたが、

親子連れや、外見も会話の内容も普通っぽい方々が来場者の半分くらいを占めているように思いました。

奈良氏の持つ、良い意味での大衆性を感じました。村上隆氏と並んで、現代アートを一部の狭いアートファンだけのものとせず、広く認知させ社会的地位を向上させた立役者である奈良氏の功績は、非常に大きいと改めて感じた次第です。

<<<ここから先は、ネタバレがいやな方は展覧会に行かれるまで読まないでください>>>

今回の個展は、「2011年7月の僕のスタジオから/水戸での展示を経由して2012年7月の横浜へ」という、過去の作品を幾つも並べて再構成し、ひとつの部屋に見立てた作品の中に使われている絵画を除いては、

全てが2011年以降に制作されたもので、

その点数の多さに驚かされます。

会場に入って一番最初の部屋に、

奈良氏が初めて取り組んだという、ブロンズ像が数点展示されていました。

奈良氏が頻繁に使っていたマテリアル=FRPをウレタン塗装で白くしたタイプの彫刻よりも、

少し重厚で深みのある質感のある感じに、

すなわち、髪の毛や顔の表情が記号化、単純化されず、いのちの重みのようなものを感じさせてくれる仕上がりになっていて、

下腹にずっしりとくるような見応えを感じました。

その次に、前述した、「2011年7月の僕のスタジオから/水戸での展示を経由して2012年7月の横浜へ」という小部屋に案内されます。

凄いなと思ったのは、たぶん奈良氏のセレクトによるBGMまで流れているんですよね!

奈良氏のアートは、いつも音楽と共に存在しているんだな〜と改めて感じましたが、すごく今っぽいです。センスが良いです。

(音楽に関して言うと、「悲しみをぶっとばせ」というタイトルの絵、きっとビートルズの同名の曲にインスパイアされたんだろうなと思えるような絵があったり、ギターを持った女の子が登場する絵があったり、「あの娘が歌うAIKOが好きだ」というタイトルの絵もありました)。

段ボール箱や、人形、ぬいぐるみ、何枚もの絵画・・・いろいろあったんですが、

ハイビスカスの花の髪飾りをつけた女の子が書道をしていて、まさに今、「命」という文字を書いている絵と、

もう1枚、別の女の子が、「NO NUKES」と書かれたカードを胸の前に掲げている絵、

その2枚の絵に込められた、原発問題に関する奈良氏の思いを痛い程感じて、息苦しい気持ちになりました。

実は、展覧会を見る前は、震災後に描かれた絵の中には、

少女が泣いている絵や、悲しそうな絵、苦しそうな絵が何枚かあるんじゃないか、

そんな風に思ったりしていたんですが、

カンヴァスや紙の上に描かれた女の子達は、泣いていませんでした。

昔に比べて、ちょっぴり怒った表情の子は減ったかな、とはいえ、今回も「今にも私バクハツしそう〜」な子もいたりして、そういう子が可愛いなと思ってしまうんですが、

全体的には、どこか大人びた表情で、遠くを見つめているかのような眼差しの子が増えたなと思いました。

そして、一番最後の部屋の、最後の大作2枚。

1枚の「春少女」の方では、春の光の中で、お洋服も表情もゆらゆらときらめき輝いている少女が、

そしてもう1枚の「Cosmic Eyes(未完/unfinished)」の方は、

右目の中に「OH MY GOD」、左目の中に「I MISS YOU.」の文字が浮かんでいる少女が描かれていました。

さっき、「泣いていませんでした」と書きましたが、最後の絵の女の子の左目は、

ちょっぴりうるんでいるような・・・

しかしこの絵は、「未完」。

この絵を、どんな風に解釈すればよいのでしょうか?

これから奈良氏がどこへ向かうのか、

このアーティストさんの絵は、まさに今という時代をリアルに体現している音楽のライブのようなもの。

すごく良かったけど、何だか物足りないような、だからまた見たい。

10年後、20年後にまた、横浜に帰って来て、時代の空気感をいっぱいはらんだ作品を見せて欲しい、そんな風に強く思ったのでした。

追記:今回、作品が1点(男の子の首がごろんと転がっている絵)を除いて、

いつも出て来る動物(犬とか)も、男の子も全然なくて、全部女の子ばかりだったので、

「これは、奈良氏が自身の成熟と老いを自覚したか、無意識のうちに感じておられるせいではなかろうか」と思ったりもしていたのですが、

元雑誌『BRUTUS』副編集長・鈴木芳雄氏のブログ「フクヘン。」のオチを見て、安堵いたしました。

奈良氏、まだまだやんちゃな男の子ですね(失礼な言い方かもしれませんが、お許しを)。

今日は常設展は見ないでバーゲンに急いで向かったのですが(笑)、やっぱり常設展も見なきゃ、と思った次第です。

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