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2012年12月31日 (月)

「苦しい」がデフォルト設定になっている時代を、「楽しく」生きるー2013年のファッションは、若者の力で輝く

2012年も、いよいよ残すところ数時間となって参りました。

帰省して、28日の深夜に、NHKのEテレで、たまたま「ニッポンのジレンマ」という番組を見ました。

今年の元旦の夜にも、同じ番組を見ていたということ、そして、今年の夏には、このシリーズの中で、80年代以降生まれの方だけをコメンテーターに迎えた回に登場されたブロガーのイケダハヤト氏を講師には迎えてセミナーをやらせて頂きましたので、余計に感慨深いものがあったんですが、

番組の中で、ある出演者の方が、

「私達の世代は、『苦しい』がデフォルト設定になっている」とおっしゃられたのが、

非常に印象的でした。

今年仕事をやっていく中で感じていたのは、1976年生まれの方がもう36歳で、会社の中で日本経済が良かった時代を知らない世代が現場を中心になって回す時代になっている、ということです。

起業家やデザイナーも然り。

彼ら、彼女らは、公私共に、しっかりこの時代にうまく自分を合わせ、時にはうまく自己主張もしながら生き抜いていっているんですよね。

番組の中でも言及されていましたが、ネットの活用がうまく、元々フリーエージェント社会だったファッション業界の中だけでなく、それを更に超えて、地域や自分たちのファンや昔の友達や海外の友達などの間にゆるいネットワークを広げておられる姿を、私達の業界回りでも非常に沢山拝見しました。

そういうつながりが、お金に代わるセーフティーネットになるのだろうと思います。

ついこの間、多分リーマンショックの前くらいまでは、「ブランドを立ち上げて年商5億」なんてことがファッション業界の成功の基準になっていたように思いますが、

ある方が言っておられましたが、各種統計を分析しても、ゼロ年代の「置き換わり」(旧来型の百貨店販路の売り上げが郊外型SC内のショップやネットショップに置き換わった)時代が終わって、

日本国内のファッションの売り上げに関しては、完全に縮小のフェーズに入ったと私も思っています。

かつては、「こんなもんじゃ売れないよ」と思われたようなブランド、方法が、いつの間にかメインストリームの地位に踊り出ているし、

儲かっていなくても、堅実に着実にやっている。しかも、楽しそうに。

2013年は、「苦しい」がデフォルト設定になっている世代が作り出したクリエーションやつながりが、製造メーカー側から出てきた動きともクロスオーバーして、もっともっと多種多様な「楽しさ」を生み出す時代になると私は思います。

そういう流れとは別に、今、「日本に私達のブランドを売りたい」という、アジアファッションの胎動がある。

内向きのネットワークのままでとどまる人達と、海外との関わりを深めネットワークをもう一段広げていける人達に、流れが分かれまたそれが交差していくのではないかと思っています。

(本年もご愛顧ありがとうございました。2013年もよろしくお願いいたします)。

2012年12月29日 (土)

カントリーリスクとどう向き合い、乗り越えるか

2012年、過去の仕事人生の中でも3本の指に入るくらい衝撃を受けた出来事が2つもあったんですが、

そのうちの1つは、尖閣諸島問題で、本業の方でお手伝いをしていた中国市場開拓の事業の方向性を、

大幅に軌道修正せざるを得なくなったことです。

これまで、本で読んだり、人から話に聞いていたカントリーリスクというものの大きさを、初めて身を持って感じました。

その後、10月、11月には、今度は中国生産の納期遅れ問題とか、生産地を一部中国から東南アジアにシフトしたいとか、販売よりは生産面のご相談も色々あったりしたのですが、

思ったことは、

大企業から中堅クラスのブランドさんは、反日感情の問題があっても、社内のグローバル化を進め、中国進出は中国人の優秀な人材を登用し状況を見ながら粛々と進めていく、ということだろうと思うのですが、

中小企業や個人事業主は、自社で取れるリスクの範囲を冷静に分析した上で、進出国の順番を決める必要があるだろう、ということです。

更には、社内のグローバル化に限界のある中小、個人の場合は、国境を超えた信頼出来る人脈の構築が大手以上に不可欠だという風に感じました。

もう一つ、アジアの近隣国との関係構築を進めようと思うならば、歴史を知り、歴史から学ぶ必要があるのではないかと今痛切に思っています。

リニューアル途上の伊勢丹新宿店を見て思ったこと

既に岡山に帰省し、お正月モードのさくらであります。

いつもだと、ブログも開店休業にしてしまうんですが、今年は一時期体調が万全でない時期があリ、なおかつ非常に忙しかったので、正直なところ書き残したことが多いんですよね。

無理のない範囲で、年末年始も備忘録を記したいと思いますので、よかったらご笑覧下さい。

伊勢丹新宿店さんが現在リニューアル中ですが、特に3Fのレディスファッションの売り場を見て、

例えば、北京の新光天地とか、ソウルのロッテ百貨店本店に近いような、

富裕層にぐっと舵を切った「高級百貨店」になられたな、という印象を受けました。

正直、日本では郊外型SCが多くの庶民の買い物の場となり、経済が緩やかな縮小へと向かう中で国民の格差が広がっていますから、アジアの新興国と逆の意味で、百貨店さんが高級化せざるを得ないというのは良くわかります。

しかしながら、非常に気になるのは、北京やソウルには、インターナショナルな感覚を持ったアドバンストなお客様だけでなく、それぞれの国のもう少しベタでサイズ的にも大きなミセス向けブランドが好きで、

地下の食品売り場で家族のための食べ物をどっさり(日本みたいにお上品にちょこっと、ではなく)買って帰って下さるような、

家族思いのコンサバな百貨店ファンのオバさん達の塊が、どーんといらっしゃるんですよね、私が見た印象では。

アジアのエネルギーと発展の源泉は、このオバさん達と、彼女達が愛する家族にあると、私は思っています。

伊勢丹さんが4階をどうされるのか、そこに一番関心があります、私は。

来街者数が落ちると、お店はどんどん活力を失ってしまう。

憧れ感を感じさせてくれる部分と、日本の地方都市やアジアからのおのぼりさんにとっても買いやすい部分、その両方をうまくバランスを取りながら展開してほしいな、というのが私の希望です。

今年、伊勢丹さんに関して気になったのは、

理詰めで考えられたかのような戦略(バーゲンの後ろ倒しがその最たるもの)が、現実のファッション業界の実情に合致していないな、と思われるようなことが幾つもあったこと。

企業が危機的な状況になった時、過剰反応することで事態が余計悪化することがあるように思います。90年代後半に、現在は三越伊勢丹ホールディングスの傘下に入っている福岡の岩田屋さんが実行しようとしていた完全買い取りのことが、ちょっと頭を過ったりするんですが・・・。

2013年、夏のバーゲンをどうされるのか、注目しています。

2012年12月26日 (水)

「トム・グレイ(TOHM GREY.)」、日本でも発売

最近新しく始まったネットニュース「FASHION HEADLINE」さんの記事から↓↓↓


やっと日本にも来ましたか、という感じです。

「トム・ブラウン」って、「かっこいいけど、高いよね」というのが、多くの方の印象だったと思いますから、朗報です。

トラッドベースだから、実はそんなに着こなしにくい商品ではないですし、価格の割にクオリティーが良いので、例えば、「アレキサンダー・ワン」とか、「トリー・バーチ」のような感じで、きっちり売れていくと思います。

蛇足ですが、「トム・グレイ」「トム・ブラウン」のトムの綴りは、Tomではなくて、Thomなんですよね(「トム・フォード」の場合は、Tomですが)。

そして、「グレイ」というと、grayとgrey、二つの表記とも一般的ですが、

このブランド名の場合は「Grey」を使っておられます。

想像ですが、ブランドを象徴する色であるグレイ=灰色を意味しているのだろうと思います。

濃いグレー色は、日本人には結構難しいかなと思うところもあったりするんですが、「トム・グレイ」のグレー色使いは、少し薄く明るめのグレー色だったり、ボーダーやストライプとして分量感が工夫されていたりして、いわゆるサラリーマンのドブネズミルックとは一線を画しているな、という感じがして、好きなんですよね。

それと、くるぶしのところでパツンと短く切られたパンツ丈、あれが過激だ、と思われる向きがあるかもしれませんが、足長に見せてくれる効果が非常に高いです。

「ラルフ・ローレン」よりはちょっと遊び心と軽さのあるトラッド服が欲しいな、という方には、お勧めではないでしょうか(別に回し者ではないですが。個人的にレコメンドです)。

2012年12月25日 (火)

菅付雅信氏の「ライフスタイルの中心は食」、に賛同

MODE PRESSさんに元『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』編集長の菅付雅信氏の連載コラム「ファッションが終わる前に」が掲載されているんですが、

非常に面白いです。

(初め、執筆者がどなたなのか、ページのどこにも書かれていなかったように思ったのですが、最近ちゃんと菅付氏の署名が文末に記されるようになったので、ほっといたしました)。

連載の第4回「服からライフスタイルへの移行がはらむ問題」で指摘されている、

「ライフスタイル・マガジンの中心は食」は、単なる編集の切り口の問題ではなく、実際に街を見たときの現実的な事象としても当たっていますね。

昔は、例えば地方都市で新しい街の核となっていたのは、昔ながらの商店街から1、2本外れた場所に出来たブティック、セレクトショップで、そういうお店が3軒くらい出来ると、その周りにオシャレな美容室が出来、カフェが出来・・・という形で新しい通り=街が形成されていったように思いますが、

今、地方の街おこしの核になっているのは、B1グランプリに象徴されるような食、です。元気な人達は食と、その先にある農業に走っている。

食は老若男女、可処分所得の高い低いを問わず人間ならば誰もが関心を持つ分野ですし、食の安全性の問題が取り沙汰されるようになったこと、そして、ネット通販=お取り寄せの普及で、オーガニック、地産地消や、都心在住の消費者による生産者の応援、といったこだわり、多様性がゼロ年代以降一気に花開いたように思います。

日本の場合は、服を必要とするピュアヤング、ヤングの人口が減ってしまっているという要因が大きいと思いますが、日本に限らず成熟した国家では「脱トレンド」の方向に向かうのは必然なのかなぁと。

暫く前から、「アーツアンドサイエンス」とか、「ILDK」のようなタイプのショップが登場し人気を集めておりますが、

来春ビームスさんが「西海岸」を大きく打ち出される、という報道を見て、「いよいよ、流れがマスまで来たなぁ」と私も思いました。

(但し、テーマがあくまでも「西海岸」であって、和の匂いが排除されているところは、ビームスさんらしいと思います。和志向が強まると、店頭から若さやエネルギッシュなダイナミズムが失われ、ますますファッション消費減退、となりかねないと思いますので)。

菅付氏が文末で指摘しておられる、「(ファッション産業、服の産業が・・・より良くサヴァイブするためには、)コモディティ化とユーティリティー化、そして宗教化のいずれのどれかに特化するしかないと考えている」というのは、

現実に、

「コモディティ化」の最たるものは「ユニクロ」、

「ユーティリティ化」はアウトドア関連ブランドや、靴、バッグ、ベルト、帽子、アクセサリー等の、機能性を必要とする服飾雑貨、

「宗教化」は、バイヤーからはあまり評価されなくとも、熱烈なファン=消費者と直接つながることで人気を博している一部の東コレ系ブランド・・・という形で、

既に具現化しており、日本だけを市場と考えるならば、今後ますますそういう方向に進まざるを得ないという風に私も思います。

2012年12月23日 (日)

メトロポリタン美術館館長トーマス・P・キャンベル氏のスピーチby TED

世界的に著名なカンファランス「TED」のホームページに、

ニューヨークのメトロポリタン美術館館長トーマス・P・キャンベル氏のスピーチ

美術館の展示室で物語を紡ぐ」がアップされています。

スピーチの後半に、

2011年に、来場者数66万人超・同館歴代8位の記録を樹立した「アレキサンダー・マックイーン展」について触れたくだりと、

動画内にその時の展示の様子が登場致しますので、

ご関心のある方はぜひご覧下さい。

(最近のTEDには、NOKIAのスポンサードによって、ボランティアによる各国言語の字幕が付いたものが増えていますが、英語に自信のある方は字幕なしのものを視聴されてもよいのではないかと思います。キャンベル氏のスピーチに限らず、良いスピーチは、聞き取りやすい、裏を返すと、相手に伝える力の強いものが多いです)。

2012年12月20日 (木)

JFW-JC 2013、予想を上回る16,000名以上が来場

今日12月20日(木)付けの繊研新聞さんなど、繊維関係の各種媒体によると、

日本最大級のテキスタイル見本市「JFW-JC(ジャパンファッションウィーク-ジャパンクリエーション)」及び、同時開催されたバイヤーのみが入場できるテキスタイル見本市「PTJ(プレミアムテキスタイルジャパン)」の来場者数が、

主催者の当初予想を上回る16,000名強となった、とのことです。

JCに関しては、私自身が業界人としてのキャリアを岡山の繊維産地で育んできた、という経緯もあって、初めて開催された時からずっと足を運んでおり、思い入れが強かったため、ある時期までこのブログでも必ず取り上げて参りました。

しかし、ここ数年は、私の本業での担当が繊維製品ではなく服飾雑貨中心になっていたことと、JC自体のパワーダウンを顕著に感じていたため、

ブログでの紹介はスルー・・・(アンド、忙しい時には展示会自体にも行かない、行けない)という状態になっていました。

今回のJCは、11月20日(火)と21日(水)に、ビッグサイトではなく、初めて東京国際フォーラムで開かれたのですが、

会場が両国から近くなったお陰で、1時間半だけ駆け足で展示を見ることが出来ました。

私と同じように、渋谷や千駄ヶ谷界隈の方々の中にも、「会場が有楽町だったからさっと行ってくることが出来た」という方はかなり多かったのではないかという気が致します。

ちなみに、「それでは前回の2011年秋のJFW-JCの来場者数は、一体何名だったんだろうか?」と思って、

検索をかけてみたところ、

非公開、ということになっていました。

理由についても、「年々来場者数が減少しているため」という風に書かれていたため、

推測ですがついに2万人を割ってしまっていたのではないかと思ったのですが、

その前の2010年10月13日(水)〜15日(金)の時が、23,503名(前年同シーズン対比86%)です。

しかし、思ったのですが、もし有楽町の東京国際フォーラムで、2日間ではなく3日間開催していたとしたら、

2万人超えどころか、うまくすると2010年の数字を上回っていたかもしれません。

何にしても、バイヤーさんあっての展示会だと思います。都心に近い会場ならば、会期中に2回、3回来場出来る、という方もいらっしゃると思いますので、ご出展者の皆様には、今後是非この利便性の高い場所で質の高い展示をなさって頂きたいなと思います。

先程、改めてゆっくりJFW-JCのホームページを拝読したのですが、今回のJFW-JCには、韓国や中国から、現地で本当に人気のある、有力なアパレルブランドのバイヤーが招聘されていたみたいですね。

インターテキスタイル上海のジャパンパビリオンも、尖閣問題の影響はあまり見られず、商談が好調だったと仄聞しておりますが、

今や日本の高付加価値なテキスタイルの商売の相手は、日本のアパレルだけでなく、東アジアで急成長している韓国や中国のブランドにも広がっております。

逆に、アジアから日本に売り込みをかけたい、という動きもあって、

繊研新聞さんには、台湾紡拓会さんが「来年のJFW-JCには今年の倍の面積で出展したい」とおっしゃっておられるという報道もございました。

2次製品の方でも、韓国や台湾、中国で人気のあるビッグブランド、ヤング向けのカジュアルブランド、あるいはデザイナーズブランドなどが、日本進出を狙う、そして、日本サイドの実店舗&ネットショップなどのリテイラーが彼らの日本進出を助ける(バイイングする)という動きがありますし、

それに対し、円高というアゲンストの風に負けじと、日本のブランドをアジアに売り込もうという動きも起こっています(私が本業の方で今一番力を入れている仕事も、この部分です。「起こっています」というか、意図的に「起こしています」)。

ファブリックバイジャパン、ファブリックバイコリア、ファブリックバイ台湾、ファブリックバイチャイナ、メイドインジャパン&メイドバイジャパン、メイドインコリア&メイドバイコリア、メイドイン台湾&メイドバイ台湾、メイドインチャイナ&メイドバイチャイナ・・・更には、東南アジアの産地もからんできて、素材、ものづくりと、2次製品の「売り」と「買い」の関係が、今、昔のように日本がアジアの中では一番頂点できれいに雁行型になっていた状況から、相互に入り乱れて複雑な構造に転換しようとしているように思います。

しかし、こういう時代の変わり目は、見方によっては新たなチャンスの始まりで、柔軟な発想で柔軟な取り引き、コラボレーションが出来る企業、個人ならば、

新しい形のビジネス、いいものづくりや、楽しくオリジナリティのあるファッションが生み出せる可能性が生まれつつある・・・。

アジアの中でゆっくりと経済が衰退に向かっているのは日本だけで、他の国はみんな成長へと向かっており、

単純に「価格と物」という観点だけから見ると、完全に攻め込まれる、入超になってしまう、しかもこれまでは生産だけがアジアに移転していたのが、デザインの部分まで東アジアのクリエーションに浸食されてしまう・・・という危機極まりない状況にあることに変わりはないですが、

過去の蓄積である豊かさが生み出したカルチャーやデザインを、時にはスタイルを堅持したまま、時には現地化しながらアジアの多様なお客様と共有していくことをビジネスモデルの部分から考えて実践していけるならば、

ダイナミックで面白い、アジアとの「ウィズ(WITH)」の時代がついに始まった!とも言えるのではないでしょうか。

JR大阪三越伊勢丹、隣の駅ビル「ルクア」からテナント移設か

msn産経ニュースさんから↓↓↓
苦戦のJR大阪三越伊勢丹、隣の「ルクア」からテナントーmsn産経ニュース

大阪地区の百貨店さんは、完全なオーバーストアだと思いますので、

お客様ニーズに合った現実的な問題解決の方向に向かっているような気がします。

決断と実行は、早い方が良いでしょう。

2012年12月18日 (火)

「ボルサリーノ(BORSALINO)」の日本製

最近、寒い日に帽子を被るのがやみつきになってきて、

「いい帽子がないかな」なんてあれこれ物色していて知ったんですが、

著名な帽子ブランド「ボルサリーノ(BORSALINO)」には、

イタリア製のものと、ライセンス物の日本製のものがあるんですね。

恥ずかしながら、初めて知りました↓↓↓


昔、イタリアに年1回程度行っていた頃に、

ミラノのドゥオーモの近く、リナシェンテ百貨店の横の

大きな通り(商店街)の中に帽子屋さんがあって、

沢山「ボルサリーノ」を品揃えしておられるのを見て、

ものすごく、憧れていたことを思い出します。

今の時期だと、インポートのものでは

ファー使いのアビエイター(飛行帽子)スタイルのものが、

オシャレですよね(すごく、高いんですが)。

2012年12月17日 (月)

QVCジャパンから池田ノブオ氏のブランド「アウリクラ(AURICULA)」がデビュー

先程ネットサーフィンしていて気がついたんですが、

TV通販大手のQVCジャパンさんの番組で、

デザイナー、池田ノブオ氏の新ブランド「アウリクラ(AURICULA)」が発売されるみたいです。

池田ノブオ氏と言えば、

「MILK BOY」、「PERSONS」(「パーソンズ」が、私は大好きでした!)や、子供服の「MINI K BY NOBUO IKEDA」など、

80年代のDCブームを牽引した立役者のお一人です。

TVショッピングのメインターゲットである50代の女性にとっては非常に懐かしく、なおかつネームバリューもある方ですが、

単なる話題性とか、郷愁をそそられる、といったことではなく、

ホームページを見る限りでは、「アウリクラ」の商品自体が、非常に魅力的ですよね!

気持ちを明るくしてくれるようなビビッドカラーのプリント、その1枚1枚が、手の込んだ、オリジナリティのある色柄で、なおかつ、ワンピースのデザインとも一体となって大人の女性の体型を美しく見せる工夫が施されています。

米国QVCへの登場がきっかけとなって見事に蘇ったダイアン・フォン・ファーステンバーグ氏のように、QVCジャパンから池田ノブオ氏の名が再び日本のファッション業界に轟くかも、という予感が致します。

昔、「パーソンズ」から装うことの楽しさと元気をもらっていた日々のことを思い出し、非常にうれしくなりました。いちファンとして、「アウリクラ」には、ぜひ頑張っていい商品を作っていって頂きたいなと思っています。

2012年12月15日 (土)

書評:伊賀泰代著『採用基準ー地頭より論理的思考力より大切なもの』(ダイヤモンド社刊)

読書の感想は、最近はtwitter上にだけアップしていることが多いんですが、

この本(伊賀泰代著『採用基準ー地頭より論理的思考力より大切なもの』(ダイヤモンド社刊、定価1,500円+税)は非常に面白かったので、ブログの方に感想を記しておきます。

文中に、「マッキンゼー以外の場所でも、将来素晴らしいリーダーになるだろうと確信出来る若者たちによく出会います。彼らはウェブ担当分野で働いていたり、日本のファーストフード店や、アパレル企業でアジア進出を担当していたり、フィリピンやベトナム、インドなど、海外と日本をつなぐ事業を自ら始めていたりします。(中略)彼らの大半は零細企業、もしくは個人企業で働いており、一流大学の卒業生でもありません。それでも、コンサルティングファームで訓練を受けた若者に見劣りしないスピードで成長し、より実践的な体験を積んでいます」。(P166〜167より引用)とありますが、

全く賛成、というか、こういう現実は、ファッション業界に身をおいている方々なら誰でも実感しておられることだと思います。

私達の業界の現場は、本当に、生き生きとしていて、やりがいに溢れ、リーダーシップを身につけるには最適の場所なんですよね。

筆者は、マッキンゼーがどのような人材を採用したいかという狭義のテーマを超えて、

今、日本社会が必要とする人材=少数のカリスマリーダーの登場を待望するのではなく、小さなあちこちの現場でリーダーシップを取れる人間、の総量を増やすことの重要性を力説しており、その考え方には大いに賛同です。

先程引用した文章をよくお読み頂きたいのですが、アパレルの中でも「アジア進出担当」と記されているところにもう1つのポイントがあって、

欧米のグローバル企業やマッキンゼーの求めている人材が、

1)リーダーシップ
2)地頭の良さ、もしくは個別分野における知識や経験
3)英語力

であるためです。

ファッション業界内のドメスティック(国内)の仕事では1)と2)は十分身に付きますが、3)の習得は自覚的に行わないと難しいことですので。しかし、現在は、ファーストリテイリングさんを筆頭に、社内英語公用語化などを行って英語力のアップを図り始めている企業が増えておりますし、

生産だけでなく、海外に向けて売る、ということが当たり前になりつつある現在、

ファッション業界が他の産業分野の先陣を切って沢山のグローバルリーダーを輩出する日が到来するのは、そう遠くない時期なのではないかと思っています。

「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」のレースのクラッチ

ここ何年か、アパレルではレース使いのアイテムがずっと流行っているんですが、

バッグにレースを、というのは、珍しいですね。

「ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)」なんですが、しかも、大きなバッグではなくて、クラッチにレース。持っていると、淑女な気分になれそうです。

「ネッタポルテ」さんのサイトでどうぞ↓↓↓

2012年12月11日 (火)

伊勢丹新宿店が3Fに韓国の人気ブランド「O'2nd」を導入

先週の土曜日、

段階的にリニューアル中の伊勢丹新宿店さんに行って、

本館の1Fから3Fを駆け足で見てきたんですが、

3Fの、たぶん「リ・スタイル」さんのコーナーに、

韓国の人気ブランドで、中国でも多店舗展開している

O'2nd」(正確な発音にちょっと自身がないんですが、「オッズセカンド」と読むのだろうと思います)が導入されておりました。

今、いろいろな噂を耳にしているんですが、

2013年は、いよいよ、アジアから、日系企業向けのOEM商品ではない、

韓国発を皮切りに、

ギャル系や大人可愛い系のゾーンを狙ったブランドや、セレクトショップ向けのクリエーターのブランドなどの

日本上陸元年となる年だな、と思っています。

2012年12月10日 (月)

“にゃー”だけじゃないもん。エイ・ネット2匹目の猫「Cat's TSUMORI CHISATO」

先日久々に「ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)」さんの売り場を見ていて知ったんですが、

「ツモリチサト」のディフュージョンラインが、この秋から立ち上がっていたんですね。

そして、その新レーベルの名前が、「キャッツ ツモリチサト(Cat's TSUMORI CHISATO)」。その名の通り、カワイイ猫のキャラクターがお洋服や服飾雑貨にあしらわれております。

「ツモリチサト」の発売元はイッセイミヤケグループのエイ・ネットさん。エイネットさんといえば、「ネ・ネット」の“にゃー”という黒猫のキャラクターが非常に人気を呼んでおりまして、

今、街中で“にゃー”のバッグを持った女の子を結構な頻度で見かけます。

最近は、熊本県の人気ゆるキャラ・くまモンともコラボし、話題を呼んでおりましたが、

たぶん津森デザイナーご自身が猫がお好きなんだろうと推察いたしますが、

同じ社内で「かぶってるんじゃないの」なんて気にしないで、2匹目の猫ブランドを登場させたところが偉いなと私は思いました。

「ツモリチサト」の猫ちゃんは、ただし、今のところ、「名前はまだない」という状態であるようです。

正直、こういうわかりやすさと親しみやすさがうける時代だという風に思います。

それプラス、価格に関しても、若い方や主婦層がぽんと4万5万もする商品を買って下さる時代ではなくなっているので、

準郊外及び、優良立地の郊外型SCでも通用する価格帯のラインが必要不可欠だとも思います(そうなると、かつてのデザイナーズブランドの特徴であった、メイドインジャパンで素材からオリジナル性を追求、という部分は弱くなってしまいますが)。

そして、そういう低価格のラインを、全く新しいブランド名でスタートさせるという方法もございますが、それよりも知名度のあるブランドのディフュージョンラインにした方が浸透ははるかに早いはずです。

そして、そういうディフュージョンラインならば、アジア圏でもお値段の点でも知名度の点でも売り易いので、将来を考えると一石二鳥、両得の戦略なのではないでしょうか。

当初から郊外型立地を意識して開発された小売り型SPAや、セレクトショップの郊外型業態の活発な動きばかりが目につくご時世ですが、

デザイナーズブランドさんの勝ち組企業であるエイ・ネットさんも、さすがに動きが早いなと感心いたしました。

2012年12月 8日 (土)

展覧会「A REAL UN REAL AGE」

今日、観て参りました。

私なんかよりファンの皆様の方がその魅力を十二分にご存知かと思いますが、

過去の「アンリアレイジ(UNREALAGE)」のコレクション作品や、

1991年生まれの写真家・奥山由之氏が撮影した同ブランドのコレクションの一小間やイメージビジュアルは、

本当に素晴らしく、見応えがございました。

しかし、それ以上に、魂を揺さぶられたのは、

壁面に、ファッションジャーナリストなどの論評に混じって掲示されていた

「アンリアレイジ」のデザイナー、森永邦彦氏の大学の先輩である

「ケイスケカンダ(KEISUKE KANDA)」のデザイナー、神田恵介氏の言葉の数々です。

読んでいて、涙がこぼれそうになりました。

必見の、展示会です。

2012年12月 7日 (金)

ジョナサン・ウォルフォード著『シューズA-Z』

今日まで開催されていた、第87回東京レザーフェア(2013-14秋冬コレクション)会場内のエフ・ワークスさんのブースで販売されていた

ジョナサン・ウォルフォード著『シューズA-Z』(発行元:ガイアブックス、発売元:産調出版、定価:2,800円+消費税)を購入↓↓↓

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世界の著名な靴デザイナーや靴ブランドのヒストリーがビジュアルと共に紹介されている本で、パラパラとめくって見ているだけでも、すごく楽しいです。

しかし、先日左足の裏が痛くなってしみじみ感じたんですが、

個人差もあるでしょうが、年をとってくると好きなデザインの靴がだんだん履けなくなってくるんだなぁ、と。

キャリアを重ねて、稼ぎが増えてからor素敵なパートナーに恵まれてから買おう(買ってもらおう)&履こうなんて思わないで、

頑張って若いうちから憧れの靴にどんどんトライした方がいいですよ、皆様。

2012年12月 6日 (木)

2012年10月韓国&2012年11月台湾レポートその7ーアジアは広い

韓国と台湾のレポート、本日が最終回です。

10月22日(月)から24日(水)までが韓国に行っていた期間なんですが、

日に日に寒さが増すのを実感して帰って参りました。

10月下旬なんですが、感覚的にはちょうど東京の12月みたいな感じで、

朝9時頃にホテルから外に出ると、吐く息が白くなり、手先が冷えるので缶コーヒーを買って暖めようとするんですが、コーヒーもすぐに冷めてしまう、という有様でした。

そして、この時期の百貨店では、毛皮が活発に動いていました。全く安くなっている訳ではないんですが、いろいろなブランド内の毛皮商品や、毛皮のコーナーでお客様が試着され、実際に目の前で売れて行っていました。

ヤングのゾーンでも、日系ブランドの「エゴイスト」なんかでも毛皮のアイテムを前面に打ち出していましたが、

ファッションということだけでなく、10月の時期ですらあの寒さだったので、

真冬になってもっともっと寒くなってきた時に備えて、

「早めに買っておこうか」というのがお客様の心理だったのだろうと思います。

セレクトショップが並ぶカロスキルの少し先にある高級百貨店のギャラリー・ラファイエットも、やはり毛皮の品揃えは非常に厚くて、東京との気候の差を強く感じました。

先日、確かWWDジャパンさんのMEMO欄に、リニューアルされた阪急百貨店梅田本店の「フェンディ(FENDI)」の売り場では、世界中に旅行するジェットセッターのために年中毛皮を取り扱う・・・といった趣旨のことが書かれていたように記憶しておりますが、

非常にもっともな話だと思います。

その一方で、11月8日(木)から11日(日)の台北行きでは、

半袖でもOKなほどの、日本だと9月下旬かな、というくらいのお天気で、

有名な士林夜市を見に行ったんですが、大きなお皿に一杯盛られたマンゴーかき氷がペロリとたいらげられるほどでした(私だけでなく、地元の若い方々や他の観光客の皆様もみんな食べていました)。

先日も書きましたが、台湾ではファッションとしてのコートとかブーツは店頭で提案されておりますし実際に売れておりましたが、

寒さ対策は恐らくあまり必要がない、ということを考えて、投入量を調整したり、プロモーションを行う必要があるように思った次第です。

今、確認のために本日(2012年12月6日木曜日)の気温を調べてみたところ、

ソウル(大韓民国) 最高気温-1℃ 最低気温-6℃
東京(日本)    最高気温18℃ 最低気温7℃
台北(台湾)    最高気温16℃ 最低気温14℃

このようになっていました。

更に南の地域、タイやインドネシア、シンガポールなどに行くと、

もっともっと気温は高くなっていますし、

中華人民共和国の北方地域は、ソウルよりも更に気温が低いです。

同じアジアといえども、こんなにも気温が異なる。アジアは本当に広いんだ、それに配慮したMDを組まなければいけない・・・ということを、短い期間に移動したお陰で、身をもって感じることが出来たので、良かったです。

(写真は台北の士林夜市の様子です)。

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2012年12月 5日 (水)

只今ゾゾタウン(ZOZOTOWN)がサイトメンテナンス中

珍しく、まだまだ皆さんがサイトをガンガン見ているような時間帯(午前0時過ぎ)に、

ゾゾタウン(ZOZOTOWN)さんがサイトメンテナンス中になっていますね。

私自身は、同社のサイトメンテナンス中の画面を初めて見たので、

記念に(?)サイトのキャプチャー画面を取っておきました(笑)。

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2012年12月 4日 (火)

2012年10月韓国&2012年11月台湾レポートその6−韓国で気になった日系ブランドは?

先日、台湾の太平洋そごうさんで「好調そうだな」と思ったブランドが

「スナイデル」と「ローリーズファーム」だと書いたんですが、

韓国・ソウル一の繁華街・ミョンドン(明洞)にあるロッテ百貨店を見ていて

圧倒的なパワーを感じた日系ブランドは、

「イッセイミヤケ」です。

実は、台湾の太平洋そごうの方でも、全く同様のことを感じたんですが、

とにかくどちらのお店もショップスタッフの方の接客力が抜群でした。

富裕層のお客様が次々とご来店され、試着を楽しみ、ショップスタッフの方との会話を心から楽しんでいる様子が、

言葉がわからなくても十二分に伝わってきました。

ただ、その前提となる条件として、「イッセイミヤケ」には、

他社の商品とは異なる独自性の強いクリエーション、圧倒的な商品力とデザイナーズブランドとしてのグローバルな知名度がございますので、

お店が単なるサロンやストレス解消の場ではなく、

「お洋服を買って帰る場所」になっているように思います。

サロンやストレス解消、コミュニケーションの場として優れた場所は、異業種に今時いくらでも存在しますし、

韓国などは特にネットが発達した社会ですから、

ネット上でもある程度可能です。

良い商品と、良い人(ショップスタッフ)、両方が揃っているから売り上げが立つ。人だけがどんなに頑張っても、商品そのものが良くないと、目が肥えたお客様は絶対についてこないし、増して異国の高い商品をわざわざ買い求めてはくれないだろう・・・そのことを、韓国や台湾の「イッセイミヤケ」さんを見ながら、改めてしみじみと感じました。

もう1つ、ロッテ百貨店で気になったブランドは、

「オリーブ・デ・オリーブ」でした。

どう見ても日本の店頭とは全く異なる雰囲気の商品構成でしたので、

ショップスタッフの方に聞いてみたところ、

「デザインは韓国で行っています」とのこと。

同社は、中国でも現地デザイナーの起用で成功しておられますが、

韓国のお店も私が見ていた時はお客様で賑わっており、

ブランドのエッセンスを残しながらその国その国のターゲット顧客の好みに合ったMDを組んでおられることが人気の秘訣であるように思いました。

(写真はロッテ百貨店の外観です)。

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2012年12月 3日 (月)

2012年10月韓国&2012年11月台湾レポートその5−セレクトショップ集積エリアソウル・カロスキルと台北・東区の違い

ソウルでセレクトショップが集積しているエリアと言えば、

カンナム(河南=漢江という、ソウル市内を流れる大きな川の南のエリア)のカロスキルが有名なようで、

それに対し、台北では、東区という地域に沢山路面店が集まっているらしい、という話を事前に聞いたりネットで調べたりしておりましたので、

両方に行って参りました。

イメージ的には、カロスキルの方が、少し離れたところに高級百貨店のギャラリー・ラファイエットや、ラグジュアリーブランドの路面店が並んでいて、

ちょっと表参道に近いかな、という感じで、

東区の方は、レディスだけでなく、メンズ関連のショップが多くて、

裏原宿っぽいな、という印象を受けました。

カロスキルと東区の最大の違いは何かというと、

カロスキルの方は、私が見て回った通りだけがそうだったのかもしれませんが、

3軒に1軒くらいが、ラグジュアリーブランドや日本の人気デザイナーズブランドなどのアウトレット品(もしくは、ひょっとしたらニセモノ)を売るアウトレットショップだったのに対して、

東区には、そういうお店はほぼ皆無といっていいほど存在しなかった、ということです。

何故台湾にはそういうお店がないのか? 想像するに、ひょっとしたら中国からの輸入に規制が多いことが幸いしているのかもしれません。

(画像は、カロスキルのセレクトショップやオンリーショップです)。

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2012年12月 2日 (日)

2012年10月韓国&2012年11月台湾レポートその4ー台湾の百貨店人気に翳り

たまたま台湾入りした11月8日(木)が、

台湾で一番人気があると聞いていた太平洋そごうさんの周年慶(註:周年祭のこと)の初日で、

地下鉄忠孝復興駅前にある太平洋そごう忠孝館の入口の前は、お客様でごったがえしていました。

以前2009年11月に香港に行った折にも、たまさかそごうさんの周年慶の時に当たっていて、混雑振りが凄まじかった(「コーチ」などは入場制限もかけていた)ことを思い出しました。

1Fのエレベーター乗り場の行列の側には「80分待ち」の表示が。特に1Fの化粧品と靴の売り場は、お客様が多すぎて息苦しいくらいの感じで、
日本では百貨店さんにこんなに人が集まって奪い合うようにして商品をお買い求めになっておられる姿を見ることはなくなったな・・・と思いながら感心していたんですが、

2Fに上がると、お客様は多いには多いし、それなりには売れているんですが、そこまでのヒートアップした感じがなくなっていて、(ショッパーを下げている方の数も少なくて)、

「あれっ?」という気がいたしました。

「レスポートサック」のように5割引くらいまで思い切って値下げをしていたブランドさんとか、子供服の売り場のワゴンのコーナーには人だかりがしていたんですが、そういう売り場は一部で、

台湾に行く前にいろいろな方から聞いていた、「台湾はあまり景気が良くない」という話は、たぶん本当なんだなと感じました。

後日日本に帰って繊研新聞さんに掲載されていた「台湾の百貨店の売り上げが良くない」との記事を見て、

やっぱりそうだったんだな、と思った次第です。

定点観測している訳ではないので確証を持って言い切れませんが、日系のブランドさんで好調そうだなと思ったのは、「スナイデル」と「ローリーズファーム」。それから、「ヒロコビス」のようなミセス向けのブランドさんも、確実に固定客を掴んでおられるようで(しっかり接客をなさっておられました)、堅調なのではないかという風に思いました。

台湾の百貨店には日本のブランドが本当に非常に多く導入されているんですが(太平洋そごうさんの場合、フロア内の半分から6割くらいが日本ブランドです)、

但し、台湾の景気自体があまり良くない状況で、街の地場路面店やファストファッションと比較した時に割高感のある日系の百貨店ブランドが今後どうなっていくのか(代理商が扱い続けてくれるのかどうか、百貨店サイドが日系中心のフロア構成という方針を堅持するのかどうか)、予断を許さない状況なのかもしれません。

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