ハニーズ、低価格パンツ店「パンツワールド」を多店舗展開へ
11日(金)付けの繊研新聞さんや日経MJさんに、
婦人服のロープライス専門店「ハニーズ」さんが、
ミャンマーの自社工場で生産した低価格のパンツの売り上げが好調なことから、
パンツ専門のショップ「パンツワールド」をまずは今年5月までに5店、
将来は年間100店舗のペースで出店し主力の婦人服専門店約830店舗の半分の400店舗に増やしていく計画であるとの記事が掲載されていました。
これは、なかなか目のつけどころの良いビジネスではないかと思います。
「ハニーズ」さんの自社オンラインショップで確認したところ、
上代1,480円のパンツが掲載されておりましたが、
プロパーでこの価格は、「ユニクロ」「ローリーズファーム」「アースミュージックアンドエコロジー」などの競合と比べると割安感が強いです。
「g.u.」のテーパードパンツ1,490円と、もろにぶつかる価格帯で、プロパーでは国内最安レベルになっています。
なおかつ、大きなサイズが充実しているところがうれしいですよね。年代の高いお客様も取り込めそうです。私も早速買ってみたいと思います。
「ハニーズ」さんは、「パンツワールド」にメンズやキッズのパンツも置いて、ファミリーを狙った業態にしていくみたいですが、
気になったのは、ファッションのコモデティ化が進む今の日本にマッチしたこの新規事業の可能性の高さとは表裏一体の現象だと思うのですが、
既存の「ハニーズ」の競争環境が厳しい、との記述です。
同社の店舗は、現状では「g.u.」さんよりははるかに数多く存在しておりますが、
郊外の津々浦々にまで路面店が存在しており、田舎の中高生でも買いやすい環境にある「しまむら」さんとは異なり、
駅ビル、ファッションビルの中ではB級のビル中心となっているように思います。
昔ならば、こういった場所にも通学や通勤帰りの若い人が溜まっていたように思いますが、
最近岡山に帰省した折に、10年前と比べて電車に乗る人の数が減っており、それに合わせて本数や車両数が減らされているのを痛感するんですが、
ヤングの数の減少がモロに堪えているんだろうなと。
「ハニーズ」さんの商品には、主婦層も取り込めるテイストのものもございますが、地方のお客様は、結婚してしまうと、車で行けるイオンのような郊外型SCにはたまには足を運ぶと思いますが、駅の側にあるB級ビルには足は向きにくくなりますよね。
「ハニーズ」業態だと出店しにくかった集客力の高い人気SCにも、コモデティ業態ということになると話は変わってくる可能性も高いと思います(その分出店コストもかさみますが)。「パンツワールド」がどのような立地に展開されるのか、その辺にも注目したいと思います。
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