ファッション界は“女子不在”“男”の時代
今日届いたWWDジャパンさんの3月18日号の別刷「東京ファッション・ウィーク総力特集」の中で、
「ジーヴィージーヴィー(G.V.G.V)」のMUG氏が、
「今回でランウェイ形式のショーは20回目。次回は違った形で発表してもよいか」といった趣旨のご発言をなさっておられるのを読んで、
「ひょっとして、東コレは次回は卒業!?」と思ってしまいました。
デザイナーの方々がどのような発表の仕方を選ぶのかは、あくまでも個々の方々がブランディングやビジネスにとって有利だと思われる方式を選択すべきであって、他者がとやかく言うべきことではないんですが、
東京のファッションシーンから、女性デザイナーのショーがまたまた1つ減少かも、と思うと、非常に残念なことだな、と思ったんですよね。
最近の東コレは、女性デザイナーが1人でやっておられるブランドは若手では激減しています。女性は、ほとんど男性とペアを組んでおり、目立つのは「ソマルタ」さんくらいなんですよね。合同展示会でも、女性のクリエーターでアパレルブランドの方は本当に少ないなと感じています。
パリに目を転じると、大御所の川久保玲氏、そして、「コムデギャルソン」出身の「サカイ」が気を吐いておられますが・・・。
90年代の末期から、ギャル系ブランドが勃興し、カリスマ販売員出身のディレクターの時代を迎え、レディスファッションをリードするのはリアルクローズ分野のクリエイティブディレクターになって、アンテナの立った方々はそちらの方向に向かっているように感じましたが、
現在はレディスファッション全体が低調になり、「若い人にファッション業界って人気ないんですよね」という話が、私の周りでも毎日飛び交っておりまして・・・。
女性の方が、たぶん、世の中の変化に敏感なところがあって、昔のように男女差別があった時代とは異なり、就職先も趣味もクロスジェンダーになってチャンスも面白いことも格段に増えているので、デザイナーを目指す人が減ったんだろうなと思います。
女性は、意外と、“ミニバブル到来か”なんて話には踊らないんじゃないかという気が私はしています。昔と違って、買えない人は本当に高いものは買えなくなってしまっているし(2極化)、買えるような人はみんな自分の価値観を持っているような気がする。
その一方で、リーマンショック以降くらいから、ふつふつと溜まっていたニッチで濃い感じのファッション熱が、男性のデザイナーとかファッション業界周りの方々の間では今小爆発を沢山起こしつつあるような気がします。
メルセデスベンツファッションウィークのショーでも、関連イベントでも、業界のメインストリームのポジションにある方々や本当に実力のある方々が参画されるようになって、男性のファッション好きの方々にとっては、「むずむずしてきた」という感じがあるんじゃないでしょうか。
なんだか「ねじれてる」感が蔓延している2013年春、来週は(というか、時計の針はとっくに12時を回りましたので、もう今週、ですが)いよいよファッションウィークが始まります。
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