セレクトショップ「レーン・クロフォード(Lane Crawford)」、今年上海と成都に店舗開設
香港系のセレクトショップ「レーン・クロフォード(Lane Crawford)」についての記事が、中国服装網さんに掲載されていました↓↓↓
◆Lane Crawford筹划中国市场全面扩张(图)ー中国服装网
「筹划」は、日本語では「計画する」という意味なんですが、初級、中級レベルでは学ばないような文字が含まれているちょっと難しい言葉ですね。
この記事によると、「レーン・クロフォード」は、今年は上海と成都に1店舗ずつを開店、今後数年以内に中国メインランドに2、3店舗を出店する計画だとのことです。
ちなみに、私のブログでも以前レポートしたことがございますが、同社は北京には既に1店舗立派なお店を開設済みです。
上海店は15万平方フィート、成都店は8万2千平方フィートの店舗面積、ということで、平米に直すには0.09を掛ければ良いので上海店が13,500平米、成都店が7,380平米ということになります。
一般的な日本のセレクトショップに比べれば非常に大型の店舗で、「レーン・クロフォード」のことを「高級百貨店」と呼ぶ人がいるのも理解出来ます。日本でいうと、バーニーズニューヨークさんが「レーン・クロフォード」に一番近いタイプの店舗ではないかと思います。
上海店の投資額が6,440万米ドルで、やはり非常に大きいんですが、
記事文中には、昨年のグループの収益が7億米ドルで、ショップの前年対比の営業額(売上額)が23%増になった・・・との記述があります。
1ドル92円換算で、7億米ドル×92円=644億円。それを、香港の4店+北京の1店=計5店で割ると、1店舗平均で年商128.8億円、ということになります。
中国メインランドの景気が減速気味だったとはいえ、タックスフリーの香港を訪れる中国人の買いっぷりは半端ではないんですよね。なんせ、増値税17%プラス贅沢税5%の合計23%分が、香港ではゼロなので。
先程、単純に5で割り算しましたが、実際のところ北京のお店はまだ香港の4店舗に比べれば小さな数字になっているだろうなという気はいたします。
「レーン・クロフォード」さんのホームページにもはっきり書いてありますし、香港や北京のショップに行ってもわかることなんですが、金融街に大型店を出すというのが同社の戦略です。
ということは、外資系企業などに勤める所得の高いエグゼクティブ、ビジネスパーソンを狙っているということなんですよね(この点も日本の「バーニーズ・ニューヨーク」さんに似ていると思います)。
上海でも成都でも、やみくもに多店舗化するのではなく、同様の良い立地に出店して、固定客中心の商売をベースにする戦略は変えないでしょうから、同社の業績は堅調に推移するのではないかと私は想像しております。
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