LVMHグループが中国企業と共同で立ち上げたブランド「QDA」
ラグジュアリーのゾーンではなく、もう少し買いやすい「平价时尚品牌」(筆者訳:ミドルプライスのファッションブランド。実際には恐らく、ミドルプライスというよりはミドルアッパープライスなのではないかという気がいたしますが)のゾーンを狙ってまたまた新しい仕掛けを行っているようです。
「QDA」というブランドが、今春、北京の東方新天地というショッピングセンターにオープンしたという記事や動画が、
中国のあちこちのサイトにアップされていました。
見たところ、半端ない人数の芸能人や業界関係者が動員されているようだったので、「おやっ」と思ったんですが、
このブランドさんは、中国版ウィキペディアに当たる「百度百科」によると、
エル・キャピタルと、欣贺股份有限公司という中国の企業さんが一緒に立ち上げたブランドであるようです。
ちょうど1年ちょっと前、昨年の2月に、私が前々から「いいな」と思っていた中国のブランド「オーチェリー(ochirly)」を擁する中国の企業トレンディ・グループに2011年12月にエル・キャピタルが投資していた、というエントリーをこのブログにも書きましたが、
LVMHさんは中国に関してはラグジュアリーのゾーンだけでなく、その下のゾーンまで投資対象にしているんですよね。
バッグなどの服飾雑貨ではなく、商品を早く回転させなければならず在庫コントロールが難しいアパレルはリスクがある分野など思いますが、
まだまだ中国のアパレルは感度の面でもビジネスの仕組みの面でも未熟な点が多く、
「上から降りて行く」スタンスで、「ちょっとあのブランド素敵ね」というポジションを十分取れる、優位性が発揮出来るという風に思っておられるのでしょう。
早く「QDA」を実際の売り場で見てみたいなと思います。
« 水戸芸術館の新館長に小澤征爾氏が就任 | トップページ | 伊人気パンツブランド「PT01」の女性版「PT0W」 »
この記事へのコメントは終了しました。
« 水戸芸術館の新館長に小澤征爾氏が就任 | トップページ | 伊人気パンツブランド「PT01」の女性版「PT0W」 »
コメント