2013年4月上海レポートその3ー地下2Fのフードコートが大人気のラグジュアリーモール「リール(Reel)」
4月20日(土)の正午頃、しまむらさんが出店している申虹広場を出て、
タクシーで静安寺に向かいました。
久光百貨の向かいに、随分前から新しいショッピングセンター(SC)が建設中であることには気づいていましたが、
そろそろある程度テナントさんが揃ってきたかな〜という気配が感じられましたので、
このSC「リール(Reel)」(註:本当の表記は2番目のeの上に’が付いております)、皆様のブログを拝読すると、2011年の8月が一番最初に言われていたオープン予定だったようで、
それがまあ、中国ではよくありがちなことなんですが、部分オープン、部分オープンを繰り返しながら徐々にテナントが埋まっていっている、という状態であるようでした。
今回私自身は中を初めて自分の目で見たんですが、完全に埋まっていたのは「バレンシアガ」「ランバン」「アレキサンダー・マックイーン」「サンローラン」「モンクレール」「ステラ・マッカートニー」「ラルフ・ローレン」などが軒を並べる1Fと、
「マルニ」「アクネ」「コスチューム・ナショナル」「ヨウジ・ヤマモト」「アレキサンダー・ワン」プラス「ラルフ・ローレン」など一部のブランドの1Fから連続している店舗、イベントスペースの2Fのみで、
コスメ(「キールズ」「ランコム」「クリニーク」「ファンケル」「クラランス」「MAC」「ボビーブラウン」など)と靴を中心とする服飾雑貨ブランド(「J SHOES」「Blk Market」など)が集積されているB1はあと2割程度が空き状態、
3Fは入口から完全に閉鎖されており(ということは、たぶん100%埋まっていない?)、
4Fの高級子供服・玩具(「フローラズ・プリンセス」「アイスバーグ」「ステラ・マッカートニー キッズ」「マル二」等)とランファン(「トリンプ」「インニー」「ステラ・マッカートニー ランジェリー」等)のコーナーも、まだ4分の1くらいは空きスペースかな、という感じでした。
静安寺は南京西路の西の方にあり、このエリアは上海一のハイブランドが立ち並ぶエリアです。
「ルイ・ヴィトン」を筆頭にファーストクラスのブランドは、恒隆広場(Plaza66)に大きな旗艦店を出店していますから、
「リール」はどうしても、2番手以下のブランドを揃えていく以外に方法がなかったんだろうなという風に思いました。
といいながらも、2番手でも今1、2Fに入っているのはそれなりに良さがありファンが付くことが見込めるグローバルブランドばかりです。
あと1フロアを埋めるのがしんどいんでしょうが、時計・宝飾が入っていないのでこのコンセプトで行くとか、自国のブランドも含めてアジアの富裕層向けブランドを集積するとか、リビング、インテリア関係、もしくは、語学学校や後述するABCクッキングのような「コト」のフロアにするとか・・・せっかく超一等地に立派な店舗を建築されたのですから、知恵を絞っていいお店を作っていって頂きたいなと思います。
現状でも、私が見に行った時にも特に1Fはそこそこお客様が入っており、半分くらいのお店で目の前でお買い上げがあるなど、悪くない立地なので(目の前は百貨店さんですし、正直言って日本の表参道よりははるかに好立地だと思います)、真剣に取り組めば売れるお店にはなる可能性は高いと思いますので。
4階の「高級子供服」というコンセプトは、夫婦共稼ぎの富裕層で子育て中のカップルをリピーターにするにはよい戦略ではないかという気がいたします。それにしても、「マル二」のトドラー向け半袖Tシャツの価格が1,590元(×16.5円=26,235円)・・・庶民にはとてもとても手が出るような代物ではないですよね、可愛いんですが。
ランファンのコーナーには、ルームフレグランスも置かれていました。アパレル製品だけでなく、コスメや生活雑貨も含めてライフスタイル全般の提案を行っていくという流れは、既に上海でも散見されつつあります。
皆さんのブログで既に報じられている通り、「リール」さんでぶっちぎりに集客力&売り上げが高いのは、地下2Fのフードコートです(写真3枚目)。このフロアだけ、客層が富裕層だけでなく中間層のヤングにまで広がっているんですが、ランチのメニューもスイーツ類のメニューも充実していて、清潔感もあってすごくいい売り場だなと思いました。
午後2時前、私もこちらで遅めの午飯(昼食)を取りました。
写真1:「リール」外観
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