2013年4月上海レポートその5ー日本人の来店客が目立った「上海高島屋」
(前回の続きです)。
タクシーを飛ばして、「K11」から
虹橋エリアに立地する「上海高島屋」に、午後5時前に到着致しました。
こちらのお店は、高島屋さんの中国1号店で、2012年12月にオープンしております。
といいながら、開店直後に同店を訪れた皆様のお話によると、
「まだ開いていないスペースがかなりあった」とのこと。
まあ、中国ではよくある話なんですが、
今回私が見に行った折にも、まだテナントさんが入っていないスペースがございました。
店内で面白いなと思ったのは、まず、3Fのキッズのコーナー。
中国にはまだこちら1店舗しか存在しないという「グッチキッズ」を始め、
高価格帯のブランドも多く、
なおかつ子供さん達を遊ばせることが出来るスペースもあり、
意識的に強化なさっておられるな、という印象を受けました。
前述した「リール」と似たような感じですが、高島屋さんの場合は、
日系企業の駐在員の多い居住地区の中に立地しているということもあって、
日本人の30代のご夫婦が子供さんを連れてご家族で来店して下さるのを狙っておられるように感じました。
実際、日本人のお客様の比率は、私がお店を見に行っていた折には、かなり高いように思いました。
個人的には、日系のお客さんメインの商売、というのが、これだけ成長している上海でどうなんだろう、と、ちょっと思うところもあるんですが、
この立地を選んでしまった以上、そうせざるを得ない、そこからスタートするしかない、ということなんだろうと思います。
現地化には、やはり時間がかかりますよね。
この他、目を惹いたのは、1Fの正面入口脇に香港系のセレクトショップ「スワンク(SWANK)」さんが入っていたことと、
2Fの服飾雑貨のセレクトショップ「ピープラス(P+)」です。
「P+」は、今回私が見た、上海の新しい都心型商業施設「リール」「K11」「上海高島屋」の全てに入っていましたが、
3店舗の品揃えが異なっており、
「リール」は高級感ある品揃え、
「K11」では、スニーカーとストールの品揃えが厚く、カジュアル感を強めて若いお客様向きにしてあり、
そして「上海高島屋」では、日本人がお土産として購入しそうな翡翠のブレスレットがしっかり置かれており(他の2店舗では見なかったんですが)、
きちんとリテイルマーチャンダイジングの感覚を持って店舗を運営なさっておられるように思われるところに感心いたしました。
「P+」は、例えて言うと、「ヴィアバスストップ」さんからアパレル商品を取り去って服飾雑貨だけにした感じ→「アウドクシア」みたいな感じのショップでした。
ショップスタッフの方の話だと、「上海以外の店舗も含めて現在中国に全部で6店舗存在する」、ということでしたが、今後の動静に注目したいと思います。
写真1:上海高島屋のエントランス
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