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2013年5月29日 (水)

2013年4月上海レポートその6ーいつ見ても来街者数が多い龍之夢購物中心

上海のレポートは、今回が最後です。

4月20日(土)の夜、午後6時半頃から、中山公園エリアにあるショッピングセンター(SC)「龍之夢購物中心」に入りました。

このSCは、現在の上海では見逃せないSCの1つだと私は思っています。いつ行ってもお客様が多く、なおかつ有力なファッションブランドがひととおり揃っているので、

お客様の店内への入り具合や買い方を見ていると、

ブランドの好不調が見えてきます。

このSCでのファッションの両巨頭は、「H&M」と、「C&A」です。

今回私が見ていた時間帯での両ショップのお客様の入り具合、売れ具合は、ほぼ互角かな、といった感じでした。どちらも、若いカップルや友達同士、1人客の入店が多く、

「H&M」の方がフィッティングルーム前の行列が16名、レジ前の行列が9名(レジは2台稼働)、

「C&A」は、フィッティングルーム前の行列が11名、レジ前の行列が10名(レジは2台稼働)でした。

「C&A」は、日本に進出していないので、皆さんイメージしにくいと思うんですが、

テイスト的には「H&M」の方がややモード寄り、コレクショントレンドからリソースを得たかのような商品が多い感じで、

「C&A」は、すっきりして見えるベーシックなデザイン、色使いのものが結構多くて、

特に今シーズン(2013年SS)は、いつも以上にカラフルでビビッドな色使いの商品が多いシーズンで、「H&M」ではそういった商品の分量が多くなっていましたが、

「C&A」の方を見ると、例えば、塩縮加工をかけたかのような、透かしの入った白のTシャツ99元(1人民元=16.5元で換算すると約1,634円)、ダメージ加工が施された薄いブルースキニーデニム199元(同約3,284円)・・・こんなすっきりしていて、それでいて何となく決まる感じがするコーディネートが組まれています。

今回の上海行きは、所用もあってほとんど何も購入できなかったんですが、私はここで初めて「C&A」の白Tシャツを買いました。

wikipediaや、「C&A」の公式サイトによると、「C&A」は元々テキスタイルメーカーだったようで、どのような経緯でSPA(製造小売業)への転換を図り、グローバル展開していったのか、その歴史と経営者の考え方には、非常に興味を覚えますね。

この他目を惹いたのは、明日以降スタートさせますシンガポール編の中に何度も登場する予定の、服飾雑貨のSPA業態「チャールズアンドキース」です。

このお店の商品構成は、日本とほぼ同様でした。とにかく、お客様が沢山入っていました(売れる瞬間は目撃出来ませんでしたが、それなりに売れている筈です)。

「オンリー」に関しては、昨年の春よりは復調しているように思いましたが、龍之夢購物中心だけでなく、今回見たどの商業施設においても、1年前よりもショップスタッフさんの数を大幅に削減していました。

人件費も上昇しており、競合も激化しているので、アプローチの早い押しの強い接客だけで簡単に売れるような市場ではなくなってきたからだと思います。

「ユニクロ」さんは、上層階ですが「H&M」や「C&A」に勢いでは負けていませんね。来店客数も非常に多く、稼働4台のレジの前に12名の方が並んでおられました。

「中国は不景気」という話を、昨秋以降何度も日本で耳にしましたが、

プライベートな時間以外に動いていた際に見たSCの様子も含めて申し上げると、
確かに1年半、2年前より市場の動きにダイナミックさはなくなってはいますが、

5月にシンガポールで見たラグジュアリーブランドの売れ方よりは、

4月の上海での様子の方が、それでもはるかに勢いがあります。

富裕層の数も多いし、伸び率は鈍化したが、それでもやはり伸びている市場だという風に見えました。

しかしながら、アパレルブランドに関して言うと、仕組みがしっかり確立されているグローバルSPAはいずれも絶好調なのに、

テイストが絞り込まれたタイプのブランドに関しては調子があまり良くないのではないかと思えるものがいくつもありました。

日系のブランドさんでも、これまで成功事例と言われていたブランドさんなのに、私が見た全ての百貨店、SCで全品値引きしており、お客様も寄り付いていない・・・そういうブランドさんもありました。

何でも売り場に押し込めば売れるような時代は終わり、日本でやっているようなしっかりしたマーケティングやマーチャンダイジング、在庫コントロール、顧客管理、販売員教育などをやっていかないといけない時代を迎えている、

今回上海のマーケットを見ながら、そんなことを感じた次第です。

写真1:龍之夢購物中心の入口付近

Imgp2316

写真2:もう少し入口近くによってもう1枚撮影。

Imgp2317

2013年4月上海レポートその5ー日本人の来店客が目立った「上海高島屋」

(前回の続きです)。

タクシーを飛ばして、「K11」から

虹橋エリアに立地する「上海高島屋」に、午後5時前に到着致しました。

こちらのお店は、高島屋さんの中国1号店で、2012年12月にオープンしております。

といいながら、開店直後に同店を訪れた皆様のお話によると、

「まだ開いていないスペースがかなりあった」とのこと。

まあ、中国ではよくある話なんですが、

今回私が見に行った折にも、まだテナントさんが入っていないスペースがございました。

店内で面白いなと思ったのは、まず、3Fのキッズのコーナー。

中国にはまだこちら1店舗しか存在しないという「グッチキッズ」を始め、

高価格帯のブランドも多く、

なおかつ子供さん達を遊ばせることが出来るスペースもあり、

意識的に強化なさっておられるな、という印象を受けました。
前述した「リール」と似たような感じですが、高島屋さんの場合は、

日系企業の駐在員の多い居住地区の中に立地しているということもあって、

日本人の30代のご夫婦が子供さんを連れてご家族で来店して下さるのを狙っておられるように感じました。

実際、日本人のお客様の比率は、私がお店を見に行っていた折には、かなり高いように思いました。

個人的には、日系のお客さんメインの商売、というのが、これだけ成長している上海でどうなんだろう、と、ちょっと思うところもあるんですが、

この立地を選んでしまった以上、そうせざるを得ない、そこからスタートするしかない、ということなんだろうと思います。

現地化には、やはり時間がかかりますよね。

この他、目を惹いたのは、1Fの正面入口脇に香港系のセレクトショップ「スワンク(SWANK)」さんが入っていたことと、

2Fの服飾雑貨のセレクトショップ「ピープラス(P+)」です。

「P+」は、今回私が見た、上海の新しい都心型商業施設「リール」「K11」「上海高島屋」の全てに入っていましたが、

3店舗の品揃えが異なっており、

「リール」は高級感ある品揃え、

「K11」では、スニーカーとストールの品揃えが厚く、カジュアル感を強めて若いお客様向きにしてあり、

そして「上海高島屋」では、日本人がお土産として購入しそうな翡翠のブレスレットがしっかり置かれており(他の2店舗では見なかったんですが)、

きちんとリテイルマーチャンダイジングの感覚を持って店舗を運営なさっておられるように思われるところに感心いたしました。

「P+」は、例えて言うと、「ヴィアバスストップ」さんからアパレル商品を取り去って服飾雑貨だけにした感じ→「アウドクシア」みたいな感じのショップでした。

ショップスタッフの方の話だと、「上海以外の店舗も含めて現在中国に全部で6店舗存在する」、ということでしたが、今後の動静に注目したいと思います。

写真1:上海高島屋のエントランス

Imgp2313

写真2:セレクトショップ「スワンク(SWANK 詩韻)」のロゴが見える


Imgp2314

2013年5月27日 (月)

2013年4月上海レポートその4ー都市生活者のライフスタイルを豊かにするモノ+コトを揃えたSC「K11」

今回(2013年4月)の上海行きで、一番新しく、面白いなと思ったのは、

淮海中路に今年1月中旬にオープンしたばかりの新しいショッピングセンター(SC)「K11」です。

「K11」は、香港にも同名のSCがあるんですが、ファッション業界の有識者の皆様のブログ情報によると、やはり同じ資本系列なんだそうです。

このSC、中国らしく、1Fと2Fのラグジュアリーブランドのゾーンは、まだオープンしていない状態だったんですが、

3Fに上がると、いきなりびっくりするような光景に出くわしました。

3Fは飲食店が並ぶフロアだったんですが、下のお写真を見て頂くとおわかりの通り、野菜を植えていたんですよね!

そのスペースには、「都市農庄」の文字が記されており、どうやら、都市生活者に対して、食につながる農の大切さを体感してもらうための空間であるようでした。

今、ネットで検索をかけてみてわかったんですが、「都市農庄」は上海に初めて導入されたのではなく、同じK11の武漢の店舗に2010年には既にお目見えしていたようです。

そのことについて紹介しているネットニュースの記事には、環境問題を啓発する意味合いがある、といった趣旨の文章が書かれておりましたが、

中国においては非常に新しく、早いコンセプト、問題提起だと思います。

このビルでは、それだけでなく、各フロアにアジアの現代美術家の作品を展示したり、


地下3Fでは、まとまって多くの美術作品の展示、プラス、イベントスペースを設けたり(私が訪問していた時には、雑誌『芸術当代』の編集者などを招いたトークイベントが行われていました)と、

単にファッション商品=モノを売るだけでなく、食、ライフスタイル、文化につながるコトの仕掛けが行われていることに、感心いたしました。

3F、4Fの飲食のフロアも、平日の午後3時〜4時台の時間帯にも関わらずお茶する人達で一杯でしたし、

地下1F、2Fはファッション関連のショップが中心のフロアでしたが、

その中ではB2の「ABCクッキング」さんと眼鏡の「ジンズ(JINS)」さん、

この2店舗がぶっちぎりで成功しておられる様子でした。

「ABCクッキング」さんの上海と北京での成功は、日本でも最近かなり報道されておりますが、実際、予約がとれないほど埋まっている様子でしたし、

「ジンズ」も、私の目の前でものすごく売れていました。度入りの眼鏡だけでなく、サングラスも若い男女がどんどん試着していましたし。とにかく、向こうでもそこまで高すぎない価格だし、入り易い売り場、オシャレな感じがするからだと思います。

ファッション系ですと、向こうで人気のあるブランド「ダズル」のセカンドブランド「d'zzit」(B2)や、服飾雑貨のみを集積したセレクトショップ「p+」、

それに、日系ブランドも多く、「レトロギャラリー」「ローズブリット」「コレクトポイント」などがございましたが、

日系の中では、日本語が非常に堪能な優秀なショップスタッフさんがおられる「アクシーズファム」さんが頭一つ抜けているのではないかという気がいたしました。

写真1:K11のエントランス

Imgp2299

写真2:1Fの様子

Imgp2303

写真3:同じく1F(まだオープンしていません)。

Imgp2304

写真4:3F飲食ゾーンの「都市農庄」で野菜の室内栽培中。

Imgp2306

写真5:2F。この辺りもまだオープン前です。

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写真6:地下3Fで行われていたトークイベント。

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2013年4月上海レポートその4ー都市生活者のライフスタイルを豊かにするモノ+コトを揃えたSC「K11]

2013年5月23日 (木)

見たい中国映画「中国合伙人」

早く4月の上海レポートと先週〜今週日曜日までのシンガポール&バンコクレポートを書かなきゃ、と思いつつも、

やはり、帰国直後から、日々是多忙なり〜となってしまいましたので、

小ネタでご勘弁下さい。

最近中華人民共和国で封切りされた映画

「中国合伙人」(筆者訳:直訳は、「中国のパートナー」という意味です)、

一部実話を元に創作されているようですが、80年代に共に学生生活を過ごした3名の男性がアメリカに渡り、それぞれ紆余曲折を経た後、英語の語学学校を設立する・・・というストーリーみたいですね。

予告編が、youkuにアップされておりますので、ご関心のある方はぜひチラ見なさってみてください。

面白そうなので、鑑賞したいんですが、日本でもどこかで上映してくれないかな・・・。

2013年5月21日 (火)

日本に戻りました

夕べ、自宅のマックから何度ログインしようと思っても出来なかったんで焦りまくっていたんですが、

今、出勤途中に電車の中でスマホからトライしたらちゃんとログイン出来たのでほっとしています。

昨日、シンガポールとタイから無事に戻りました。

進化の早さに驚かされることも多かったんですが、なるべく早く皆様にもご紹介していきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。

では、会社に行ってきます(^-^)v

2013年5月15日 (水)

明日からシンガポールとタイ(バンコク)に行ってきます

時計の針が12時を回りましたので

厳密に言うと明日ではなく、今日=5月15日(水)からなんですが、

シンガポールと、タイ(バンコク)に行ってきます。

戻りは、5月20日(月)になります。

今回は、有給休暇を取得しており、完全にプライベートなんですが、

戻ったらまずは先月の上海レポートを終わらせて、

それからシンガポールとバンコクについても記したいと思います。

向こうは暑いと思いますので、体調を崩さないようにしなきゃ、ですね。

リラックスしつつ、元気に商業施設などを回りたいと思います。

今回はパソコンを持参しますので、時間が許せばブログも更新しますが、

リサーチ優先になりますので、書けないかも、です。その時はどうかご容赦を。

ではでは、気をつけて、行ってきます!

2013年5月14日 (火)

中国のオーダーメードシューズサイト「愛定客」

4月に上海に行った折のレポートがなかなか書き進められず、楽しみに待っていて下さる皆様、本当にごめんなさい。

本日も仕事がてんこもりでしたので、小ネタでご勘弁頂きたいのですが、

先日FIND JAPAN(株)さんのfacebookページで、

中国にこんなオーダーメイドシューズの通販サイトがあることを初めて知りました↓↓↓


世界に一足だけの靴、いいなぁ〜、私もオーダーしてみたいです。

2013年5月12日 (日)

2013年4月上海レポートその3ー地下2Fのフードコートが大人気のラグジュアリーモール「リール(Reel)」

4月20日(土)の正午頃、しまむらさんが出店している申虹広場を出て、

タクシーで静安寺に向かいました。

久光百貨の向かいに、随分前から新しいショッピングセンター(SC)が建設中であることには気づいていましたが、

そろそろある程度テナントさんが揃ってきたかな〜という気配が感じられましたので、

このSC「リール(Reel)」(註:本当の表記は2番目のeの上に’が付いております)、皆様のブログを拝読すると、2011年の8月が一番最初に言われていたオープン予定だったようで、

それがまあ、中国ではよくありがちなことなんですが、部分オープン、部分オープンを繰り返しながら徐々にテナントが埋まっていっている、という状態であるようでした。

今回私自身は中を初めて自分の目で見たんですが、完全に埋まっていたのは「バレンシアガ」「ランバン」「アレキサンダー・マックイーン」「サンローラン」「モンクレール」「ステラ・マッカートニー」「ラルフ・ローレン」などが軒を並べる1Fと、

「マルニ」「アクネ」「コスチューム・ナショナル」「ヨウジ・ヤマモト」「アレキサンダー・ワン」プラス「ラルフ・ローレン」など一部のブランドの1Fから連続している店舗、イベントスペースの2Fのみで、

コスメ(「キールズ」「ランコム」「クリニーク」「ファンケル」「クラランス」「MAC」「ボビーブラウン」など)と靴を中心とする服飾雑貨ブランド(「J SHOES」「Blk Market」など)が集積されているB1はあと2割程度が空き状態、

3Fは入口から完全に閉鎖されており(ということは、たぶん100%埋まっていない?)、

4Fの高級子供服・玩具(「フローラズ・プリンセス」「アイスバーグ」「ステラ・マッカートニー キッズ」「マル二」等)とランファン(「トリンプ」「インニー」「ステラ・マッカートニー ランジェリー」等)のコーナーも、まだ4分の1くらいは空きスペースかな、という感じでした。

静安寺は南京西路の西の方にあり、このエリアは上海一のハイブランドが立ち並ぶエリアです。

「ルイ・ヴィトン」を筆頭にファーストクラスのブランドは、恒隆広場(Plaza66)に大きな旗艦店を出店していますから、

「リール」はどうしても、2番手以下のブランドを揃えていく以外に方法がなかったんだろうなという風に思いました。

といいながらも、2番手でも今1、2Fに入っているのはそれなりに良さがありファンが付くことが見込めるグローバルブランドばかりです。

あと1フロアを埋めるのがしんどいんでしょうが、時計・宝飾が入っていないのでこのコンセプトで行くとか、自国のブランドも含めてアジアの富裕層向けブランドを集積するとか、リビング、インテリア関係、もしくは、語学学校や後述するABCクッキングのような「コト」のフロアにするとか・・・せっかく超一等地に立派な店舗を建築されたのですから、知恵を絞っていいお店を作っていって頂きたいなと思います。

現状でも、私が見に行った時にも特に1Fはそこそこお客様が入っており、半分くらいのお店で目の前でお買い上げがあるなど、悪くない立地なので(目の前は百貨店さんですし、正直言って日本の表参道よりははるかに好立地だと思います)、真剣に取り組めば売れるお店にはなる可能性は高いと思いますので。

4階の「高級子供服」というコンセプトは、夫婦共稼ぎの富裕層で子育て中のカップルをリピーターにするにはよい戦略ではないかという気がいたします。それにしても、「マル二」のトドラー向け半袖Tシャツの価格が1,590元(×16.5円=26,235円)・・・庶民にはとてもとても手が出るような代物ではないですよね、可愛いんですが。

ランファンのコーナーには、ルームフレグランスも置かれていました。アパレル製品だけでなく、コスメや生活雑貨も含めてライフスタイル全般の提案を行っていくという流れは、既に上海でも散見されつつあります。

皆さんのブログで既に報じられている通り、「リール」さんでぶっちぎりに集客力&売り上げが高いのは、地下2Fのフードコートです(写真3枚目)。このフロアだけ、客層が富裕層だけでなく中間層のヤングにまで広がっているんですが、ランチのメニューもスイーツ類のメニューも充実していて、清潔感もあってすごくいい売り場だなと思いました。

午後2時前、私もこちらで遅めの午飯(昼食)を取りました。

写真1:「リール」外観

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写真2:もうちょっと接近してパチリ

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写真2:「リール」地下2Fのフードコート

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2013年5月 8日 (水)

ネットショップ開店が待ち遠しい「ザラホーム(ZARA HOME)」

なかなか上海レポートに戻れずすみません。

もう1回だけ、ゴールデン・ウィーク中に見て来た今春オープンの話題の新ショップについて書かせて下さい。

4月29日(月)、横浜そごうさんの「ミッソ(MIXXO)」を見た後は、

電車で横浜市の郊外にあるショッピングセンター(SC)、ららぽーと横浜さんに移動しました。

この投稿の一番下にアップしている写真をご覧頂くとおわかり頂けるように、

このSCさんがある場所は横浜市の郊外で、車がないとちょっと不便な、街の真ん中よりは少しのんびりした雰囲気のある場所です。

このお店でのお目当ては、4月26日(金)に大阪のグランフロント大阪店と同時に日本初上陸した、「ザラホーム(ZARA HOME)」です。

実は、ららぽーとさんにはもう1店舗、今春の話題の新店がお目見えしていました。服飾雑貨のファストファッション企業をオンワード樫山さんが日本に引っ張って来られたということで話題を読んでいる「チャールズアンドキース」もあったんですが、このお店については別の店舗も見てから後日コメントさせて頂こうかと思います。

「ザラホーム」については、様々な媒体で取り上げられている通り、既に2012年度末に35か国357店、売上高3億5,000万ユーロ(1ユーロ=129円換算で451億5,000万円)の実績です。

既に中国には進出済みで、日本にはアジアで2番目の出店となります。

ららぽーと横浜の中のお店は、店舗面積258平米。実際に見た印象は、「インテリア、ライフスタイル関連のショップにしては、ちょっと狭いな」という気がいたしました。

各種メディアやブログ等での既報通り、寝具、水回り用のテキスタイル(繊維)製品(お布団やクッション、タオルなど)が約7割、それ以外に、食器や写真立て、香水、お香なんかも置かれていました。

「ザラホーム」は、大型の家具類には手を出さず、自社(インディテックス社)が得手とするテキスタイル製品中心のインテリアショップにしてあるんですよね。大型の家具類は1点単価が高く大きな売り上げが取れるんですが、生産と物流のことを考えて「やらない」ことを決められたのではないかと思います。

私は、前々から「イケア(IKEA)」のテキスタイル製品の品質がイマイチだなぁと思っていまして、たぶん、インディテックス社の幹部の方々も同様のことをお感じになっておられたのではないかという風に想像しています。

デザインは、ビタミンカラーの色使いや、ライト感覚のエスニック柄など、楽しくて新鮮な感覚のものが多く、白との分量のバランスさえ間違えなければ、日本の家庭に取り入れて行っても疲れを感じさせないものであるように感じました。

デザインにいい意味での軽さがある、「何系」とこだわりすぎず軽やかに生々流転するライフスタイル・・・これが、家具の業界ご出身の方のデザインと、ファッション屋のデザインの差なんじゃないかな、という風に思います。

価格についてですが、この半年ほどの間に円安が進んだこともあり、

どんなお店と比較するのかにもよりますが、私個人は、「すごく安いなという印象はない、まあまあ安いけど」という感想を持ちました。

店頭には、若いカップルや若夫婦などが入れ替わり立ち替わり入店し、商品も手にとってじっくり見られており、そこそこのペースで売れて行っておりましたので、

いい感じの滑り出しだと感じましたが、

小さいものはともかく、ベッドシーツや夏用の軽い掛け布団のようなものを本当に買おうと思うと、

この狭い売り場ではサイズを確認する方法がないので、

その場でスマホでサイズが確認出来る、そして、自宅に帰ってからでも自宅のベッドなどの大きさを確認してから買えるように、

一刻も早く日本でもオンラインショップを立ち上げて頂きたいと思います。

「ザラホーム」さんのサイトは、世界統一サイトになっておりまして、



構造は全く同じ、画像も同じ(世界中同じ商品だから、ネットショップのオペレーションも非常に楽なんですよ!そして、分析も楽です)であります。

フォルフィルメントや顧客対応の仕組みを整えたら、日本版のサイトに買い物かごをくっつけてGo!(開店)ということになります。

大型の家具に手を出していないお陰で、日本の住宅の規格に合わせる必要がないですから、日系の他のインテリア、ライフスタイルショップさんとは全く異なる現在のテイスト、商品構成と、仕組みの圧倒的な強さだけで、着々と数字を作って行かれるように思いました。後はネットショップの開店を待つばかり、であります。

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2013年5月 6日 (月)

「ミッソ(MIXXO)」@横浜そごうは、まだまだ発展途上!?

ゴールデン・ウィーク中、まるまるブログをお休みしてしまってすみませんでした。

帰省していたのですが、本日から東京に戻っております。今月も忙しい月になりそうですが、出来る限り頑張って更新して参りますので、引き続きご愛読よろしくお願いいたします。

4月に上海に行った折のレポートもまだ続きますが、その前に、連休の合間に見て来た今春オープンした話題のショップについて、簡単に書いておきます。

4月29日(月)、横浜そごうさんに今年3月22日(金)に日本1号店としてオープンしたばかりの、韓国イーランドグループのSPAブランド「ミッソ(MIXXO)」のショップを見て参りました。

「ミッソ(MIXXO)」は、横浜そごうさんの3F〜5Fの婦人服売り場ではなく、B1のハンドバッグ、靴、下着などの売り場の、正面入口とは反対側の一番奥の壁面に配置されておりました。

春物の長袖テーラードジャケットが6,000円をちょっと切るくらいの価格のロープライスSPAですから、百貨店系アパレルとは横並びには出来ない、という配慮が働いているんだろうなと思います。

店舗面積555平米という報道をネット上で見た上で現場に行ったのですが、百貨店のインショップの売り場としては、破格の広さです。

とはいえ、韓国・ソウルの明洞の路面店と比べるとVP(ビジュアルプレゼンテーション)迫力に欠けるな、という感じがいたしました。

オープン当日にはイメージキャラクターのK-POPグループ「アフタースクール」のメンバーの来店効果もあって非常に沢山のお客様で賑わい、商品もよく動いたとの報道でしたが、

私がお店を訪れた折には、店内のお客様もまばらで、お客様が商品に惹き付けられていないし、結果、売れていないという感じがありありと見受けられたのですが、

たぶんその最大の理由は、

「店頭の品揃えが日本の東京の季節と合っていない」からだという風に私は思いました。

「ミッソ(MIXXO)」はOLさん向けのブランドなので、『ZARA』と同じく、百貨店内の日本の百貨店系ブランドのファンから売り上げを取り込んでいきたいところなのでしょう。基本的なスタイリングが、ジャケット+ワンピース、もしくは、ジャケット+トップス+ボトムスになっていました(後者のスタイリングでミニスカートを合わせるコーディネートは『ZARA』より若々しくて独特のセクシーさがあります)。

ところが、ここで提案されているトップスに、綿のTシャツやタンクトップ、シャツ、ブラウス、綿や麻のニットがほとんどなくて、

合繊のブラウスやプルオーバーばかりだったんですよね。

綿素材のトップスがないがために、価格競争力があるブランドさんなのに、「『ZARA』や『H&M』、『forever21』に比べて高い」という不利な印象すら与えてしまっています。
カジュアルミックスではなく、エレガンス主体で推すMD(商品企画)になっているからということもあると思いますが、

恐らく、ソウルと同じ品揃えを東京でも行っておられるのでしょうが、

ソウルは日本の札幌かそれよりも全般に低めの気候だと思いますので、

このままだと苦戦されるのではないかという気がいたします。

それと、売り場の定数定量が徹底されていないように見受けられたのも気になりましたが、

良かった点として、

・アクセサリーが充実している。

・ショップスタッフの皆様は挨拶も接客もよい。

・店頭にない在庫はショップスタッフがトランシーバーで確認しており、奥ストックまで見に行く時間は要さない。

・・・などを感じました。

とはいえ、「ミッソ(MIXXO)」は、イーランド社として初の日本進出ブランドで、4月27日に2号店のアリオ仙台泉店が開店したばかり、

現状ではまだ試運転の段階だと思います。

立ち上がりの段階から、大ブームを起こせなかった、というのは、今後の出店ペースに影響すると思いますが、

気づいた問題点に対してどのように修正をかけていくのか、注目したいですね。

(写真は「ミッソ(MIXXO)」が入店している横浜そごう地下2Fの正面入口)。

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