アートのエネルギーを体一杯に浴びて、遊んで、元気になれる展覧会「おばけとパンツとお星さま」
先週の金曜日、
松岡武氏とのアートユニット「ゼロゼロエスエス」及び
ファッションブランド「HISUI」を主宰するデザイナーの伊藤弘子氏にご招待頂いた
展覧会「おばけとパンツとお星さま」の内覧会に行って参りました。
初夏の夕暮れ、心地良い風に吹かれながら両国から自転車をゆっくりこいで30分弱、
会場の東京都現代美術館にはあっという間に到着!
まだ仕事が残っていたんですが、一旦はそれを忘れて、週末の楽しい気分で楽しみます。
この展覧会は、現美のチーフキュレーター・長谷川祐子氏が開会の挨拶の時におっしゃっておられたんですが、全てが新作。
「オバケ」は、見えないものを見る力=“想像力”“好奇心”であり、恐怖に打ち勝つ力=“勇気”を象徴し、「パンツ」は、大切なものを守るものでありオムツからパンツへという“成長の過程”を象徴します。「お星さま」は、“ファンタジーの世界”を表し、光、希望、未来を象徴するものです。(展覧会案内より引用)
言い換えると、「オバケ」は死や人間のダークサイド、「パンツ」は愛と性と生命の誕生、「お星さま」は夢と人生の目標・・・といった哲学的なテーマを象徴しているのではないかという風に思ったんですが、
子ども達には、心だけでなく心と一緒に体も一緒に動かして、楽しく遊んでもらおう・・・そんな意図で、5人のクリエーターが、アイデア溢れる作品というか遊び場を作り上げています。
あまり書くとネタばれになってしまうのでやめておきますが、美術ブロガーの「弐代目・青い日記帳」さんが、「これは話題になりますよ〜すっごくよい企画展です」とおっしゃっておられる通り!私も全く同感です。
同じ会期で開かれている「特別展 手塚治虫×石ノ森章太郎マンガのちから」も、親子連れで非常に賑わうのではないかと思いますが、こちらの展示の方も子どもさんにとても喜ばれる内容になっておりますので、ご一緒にご覧になられるとよいのではないかと思います。
(もう1つの、「フランシス・アリス展」については、また別途記しますね)。
「ゼロゼロエスエス」さんの変身コーナーは、入口と出口のところにあったんですが、「自由に1点好きなモノを身につけて下さい」ということで大量に用意されたオーナメント(飾り)や、来場者の創作用にセレクトされたテキスタイルが、やっぱり伊藤デザイナーらしさのあるものだなぁ、と感じました。
カラフルで楽しいです。もじゃもじゃの、ひげ、なんかもありましたよ。
いわゆる、子供だましというか、手抜きして作られたものではないです。テキスタイルも、いいものばかりなので、ちゃんと、他所に着ていけるようなファッションが作れます。
・・・などというのは、すでに大人の感覚なので、童心に帰って、ガンガン、好きなように布を切って体に巻き付けたもの勝ち、です、きっと(笑)。
この展覧会は、他のコーナーでも、ひょっとしたら展示品が劣化する、壊れる、といったことが発生するかもしれませんが、「ゼロゼロエスエス」さんのパートは、次々原材料を供給しなければいけないので一番大変かも。でも、一番楽しさもあるように思いました。
それ以外の展示の中では、「パンツ」のコーナーの、はまぐちさくらこ氏の作品が、素晴らしかった。大きな大きな絵と、人間の形をしたオブジェ。持てる全てを出し切って、自分の宇宙を描き切ったかのような大作。温かなエネルギーに満ち溢れた絵。圧巻でした。
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こんばんは。
コメントありがとうございます。
そしてリンクまで貼っていただき感謝感謝です。
おまけのようなつもりで観た展覧会でしたが
これが結局一番良かったです。
投稿: Tak | 2013年7月 2日 (火) 21時42分
Takさま、書き込みありがとうございます。
ほんと、心から楽しめる、いい展示でしたね。
いつかまた、どちらかの展覧会でニアミスできますように!今後も、素敵なアートブログ、楽しみに読ませて頂きますね。
投稿: 両国さくら | 2013年7月 3日 (水) 00時22分