『ルイ・ヴィトン』などラグジュアリーブランドを強化ー松屋銀座店のリニューアル
昨日(9月23日月曜日)の夕方、午後5時半から7時半くらいまでの間、
今月14日にリニューアルしたばかりの松屋銀座店さんを見て参りました。
ポイントは、(1)「ルイ・ヴィトン」の面積拡大。フロアを従来の2フロアから1F〜3Fまでの3フロアへ、(2)特選婦人雑貨(特に靴)の強化。東日本で初めて、「ロジェ・ヴィヴィエ」を導入(同店の2Fには、「ロジェ・ヴィヴィエ」「クリスチャン・ルブタン」「ジミー・チュウ」という、エレガンス系婦人靴の三大人気ブランドが集結しました)・・・ということで、
さすがにこの辺の高級ゾーンの品揃えや接客は素晴らしいなと思いました。
他には、オンワード樫山さんやワールドさんなどのキャリア向けのゾーンと、ミセスという、
百貨店さんが元々強いところ中心の売り場になっていて、
王道のリニューアルパターンかな、とも思ったんですが、
「ルイ・ヴィトン」の増床は日本人の上顧客と観光客の両方の集客が見込める銀座の一等地だから可能なのであって、
ヤングが集客できずその分の売り上げ減をラグジュアリーブランドでかさ上げしたいと思っても、そもそも交渉にすら応じてもらえない店舗さんも多いでしょうから、
松屋さんは恵まれておられると思います。
売上目標も今年4月に発表されたものは2012年度対比で4%増の約570億円と手堅く見積もっておられますが、お隣の三越銀座店さんと異なり、編集型で若い客層にも対応出来るようなバラエティに富んだ品揃えにはなっておらず、テナントさん中心の構成ですから、
百貨店さん側から「任された」テナントさんが、しっかり固定客を作っていくことが肝要なのではないかと思います。
近くに「ドーバーストリートマーケット銀座」が出来たためだと拝察されますが、以前は「ワイズ」などと確か並んでいたはずの「コムデギャルソンコムデギャルソン」がなくなっていましたが、
レディスの「イッセイミヤケ」の売り場は、ものすごく大きくなっていましたね。事実上の、国内旗艦店のような位置づけではないかと思います。
「イッセイミヤケ」のバッグブランド「バオバオイッセイミヤケ」は独立した売り場が3Fのバッグ売り場の中に設けられていましたが、商品在庫がほとんど店頭にない状態でした。私が店頭を見ていた時にタイのお客様が4名様ほどお見えになっていましたが、残っていた物の中から何かを購入されたのでしょうか。
ファッションとは離れますが、松屋さんは以前からリビングの売り場が面白くて、ファンの方も多いのではないかと思います。今日はあまり時間がなかったのですが、「デザインギャラリー1963」「デザインコレクション」から、「マーガレットハウエルハウスホールドグッズ」「イッタラショップ」までの並びなど、楽しく拝見しました。
あと、午後7時過ぎくらいに、地下一階の総菜店「アールエフワン」で販売されているお惣菜が3分の1くらいになっているのに感心しました。
月曜日の祝日の夕刻、実は、『ヴィトン』と1F、地下1Fを除くとそんなに客数が多くないように感じたのですが、経験則からその辺を見越して、適正な店頭在庫量にしておられるんでしょうね。
商品そのものに関する知識は業界によって異なりますが、ビジネスの手法や世の中の流れをどう捉えるかについては、狭義のファッション業界以外の売り場を見て回った方がヒントが多いような気がします。
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