レアブランドを有する地方個店、個人にはマル、デザイナーには微妙感アリ!?なゾゾマーケット(ZOZOMARKET)
最近は業務があまりにも多忙になりすぎて、
ブログの更新が週1、2回になってしまっていること、本当に申し訳なく思っています。
少し前に発表されたニュースですが、スタートトゥデイさんが2014年1月から開始する「ゾゾマーケット(ZOZOMARKET)」については、皆さんのご関心も高いと思いますので、私なりの予想をちょこっと書いておこうと思います。
いわゆる、最近流行りの、「簡単、無料のネットショップ」を、ゾゾさんが得意とするファッションに特化させたものなんですが、
同様のサービスの条件と比較してみると・・・
◆BASE
BASEは出店料無料、決済時にクレジットカード会社への手数料3.6%+40円、STORES.jpは出店料無料のフリーコースと、月額利用料980円のプレミアムコースがあり、いずれもクレジットカードで売れた場合は手数料5%、ゾゾマーケットは手数料が販売額の10%となっておりまして、
「10%」という手数料率は、楽天市場の出店料(一番低いがんばれプランで19,800円)とか、既存のゾゾタウンや他のファッション系ブランド集積型サイトなどの受託販売手数料を20数%から30%前後だと見ると、
「本格的な通販サイトよりはおトク感があるけれど、BASEや、自社の既存サービスSTORES.jpに比べるとちょっと割高感がある」ことがすぐ感じられますよね。
とはいえ、BASEやSTORES.jpは、検索性に弱いので、既に自分(自社)が持っているリアルの顧客やブログなどネット上の顧客やファンに対して売って行くのが主にならざるを得ないんですが、
もし、ゾゾマーケットが、触れ込み通り、「ゾゾタウンからの流入」も多いとなると、話は全く変わって来ます。
ゾゾでは既に売り切れになってしまった商品、ブランド名で検索される、ちょっとレアなブランドを持っている地方の個店さんや、個人の方のC2C販売には、例え10%を取られたとしても、BASEやSTORES.jpよりははるかにポテンシャルが高いサイトになってくるでしょう。
しかしながら、地方の個店さん、完全な個人のファッション好きの方と並んで、ゾゾさんが取り込みたいと思っているもう一つの塊であるデザイナー、個性派のブランドさんの立場から見ると、
正直、このゾゾマーケットは、微妙感が漂うように私は思います。
確かに、例えば手作り品のC2Cサイト「エッツィー」のその日本版と称される「テトテ」「クリーマ」なんかからも、結構な塊の売り上げを上げるスターはぽつぽつ出て来ていると聞きますが・・・
手づくり作家さんならばそういう生き方は大いにありだと思いますが、ことアパレルというカテゴリーに関していうと、私だったら、正直、いやですね。ゾゾさんのバイヤーが頭を下げて仕入れにきてくれるような、それなりの売り上げの塊を作れるブランドを目指したいと思いますよ。ゾゾマーケットではなく、初めからゾゾタウン本体に入りたいと思います。
売れていこうと思うのならば、ちまちまと小手先の自社小売りの売り上げを増やすよりも先に、やるべきことがあるような気がするんですよね。
というのは日本国内の、上を向いて進みたいデザイナーさん向けの話です。「デザイナー、個性派ブランドの登竜門」ということを考えるならば、「海外デザイナー、ブランドのゾゾマーケットへの参加」を認めるのは、非常に面白いのではないかと私は思っています(但し翻訳機能の搭載と、決済手段にペイパルを加える必要があると思いますが)。
« 越境EC(海外EC)対応している「アクネ(ACNE)」のホームページ | トップページ | 続・ゾゾマーケット(ZOZOMARKET)ー集客と、手作りC2Cサイトからの流入についてー »
この記事へのコメントは終了しました。
« 越境EC(海外EC)対応している「アクネ(ACNE)」のホームページ | トップページ | 続・ゾゾマーケット(ZOZOMARKET)ー集客と、手作りC2Cサイトからの流入についてー »
コメント