アジア最大の展示会CHICが2015年3月より北京から上海に移動、素材展インターテキスタイル上海と同時開催へ
今日4月3日(木)付けの繊研新聞さんにも2面に短く掲載されていましたが
ファッションの展示会としては来場者数10万人で、中国最大、アジア最大規模のCHICが
2015年3月から、開催場所を従来の北京から上海に移すというビッグニュースが発表されたようです。
しかも、テキスタイルの展示会・インターテキスタイル上海と同じ会場で同時期に開催です。
例えて言えば、日本でIFFとジャパンクリエーションを同時期にビッグサイトで開催するようなもので、集客の効果は非常に大きいのではないかと思います。
中国で発表される数字は当てにならない部分もあると見た方がよいですが、元々人口の多い国ですから、ひょっとしたらラスベガスのMAGICの来場者数115,000人を抜いて、世界一になるかもしれません。
私も何度かこのブログの中でレポートしてきましたが、
一昨年まで、インテキは秋は上海、春は北京になっていたのを、
まず今年から、春も上海に変え、
それに続いて、今度はアパレルの展示会の方も上海に、というのは、思い切った施策です。
これまでも、中国の首都は北京であっても、ファッションに関しては元々生産の基地が南の方から起こってきたことと、経済の面では上海の存在感が大きいことから、やはり上海が重要なのではないかという見方が多く存在しましたが、
これで一気に、「ファッションビジネスの中心地は上海」というムードが加速するのではないかと私は思います。
この変更の影響をどう見るかについてですが、
まず、日系の企業さんでインテキに出展しておられる川上の素材メーカー、商社、織物メーカー、コンバーターなどの皆様にとっては、
アパレルの来場が増えて、確実にプラスに働くと思います。
(北京でインテキとCHICがほぼ同時期に行われていた時代は、2つの展示会の会場がかなり離れていましたが、今度は新しく出来る大きなコンベンションセンターの中の同じ場所で開かれるということなので)。
アパレル、服飾雑貨等二次製品に関しては、
従前のCHICは出店者を求める百貨店、ショッピングセンター(SC)や代理商、フランチャイジーの来場中心で
日本の合同展で行われているような、B2Bの卸し型ビジネスが成り立ちにくく、
「中国は難しい」との印象が強く、私自身もそのことをこの数年身を以てひしひしと体験してきましたが、
この全球纺织网资讯中心というサイトに書かれているように、
現在はセレクトショップが商品を探しに来ていたり、ネットショップ、百貨店の来場が増えているというのが真実であれば、
回収のリスクはもちろん存在しますが、チャンスが徐々に訪れつつあるのか、とも思います。
さらには、全球纺织网资讯中心には、2016年もしくは17年から、現在北京で10月に行われているヤングカジュアルの展示会CHIC YOUNG BLOODとは別に、CHIC本体も年2回開催に踏み切るとの記述もあり、
そうなるとますます、春夏、秋冬それぞれのシーズンの商品をしっかり見せるという形態に移行して行く可能性が高いのではないでしょうか。
もう1つ、近隣の東アジアの中では、香港の展示会への中国メインランドからの来場に影響が及ぶのではないかとも思います。
私自身も、2015年3月は、時期的に弾丸ツアーになること必至ですが、CHICは必ず見に行こうと思います!
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