三陽商会、『バーバリー』のライセンス契約終了を発表
三陽商会さんの旗艦ブランドだった『バーバリー』のライセンス契約終了が、昨日(もう時計の針が12時を回っておりましたので)発表されました。
ファッション系だけでなく、一般のネットメディアでもこのニュースは大きく報じられており、アクセス数も上がっているようなので、改めて『バーバリー』というブランドの日本での知名度の高さ、人気を感じた次第です。
古い話で恐縮ですが、デサントさんの"アディダスショック"とか、鐘紡さんの『クリスチャンディオール』のライセンス契約終了時と同じようなことが、
またまた発生・・・というのが、非常に残念な気がいたします。
WWDJapan.comさんの記事によると、「売上高は明らかにしていないものの、同社の約1063億円の連結売上高のうち半分近くを占めるといわれている」、とありますが、ライセンスのリスクを認識し、もっと早い対応が取れなかったのかなと思います。
さらにもっと気になるのは、その記事の続報記事「三陽商会「バーバリー・ロンドン」の後継に「マッキントッシュ ロンドン」を指名」で、
同社は『バーバリー』の後継ブランドとして、2018年に『マッキントッシュロンドン』と『マッキントッシュフィロソフィー』で300億円、『ポール・スチュアート』で200億円、『エポカ』で150億円・・・の売上高を計画しておられると記されていることです。
『エポカ』以外の2ブランドは、ライセンスブランド。販路も、百貨店販路だろうと推察されますが、
今伸びている企業さんのライフスタイル提案型のセレクトショップとか、食とファッションの複合業態とか、単品を深掘りした専門性の高いブランドとか、
何か新しさ、攻めの要素を感じさせるブランドが1ブランドくらい提案されてもよかったんじゃないか、という気がいたします。
本件については、常識的にどう考えても幅広いファン層の多くを失うことになるであろうことを敢えて選択した本国側の取材も、ぜひ各媒体の皆様には行って頂きたいなと思います。
それともう1点、「工」に強く、優れたものづくりを行ってこられた三陽商会さんの良き伝統が、今回の危機に際して、崩れていかなきゃよいが・・・という風にも感じています。逆にこの強みをこそ、攻めに生かして頂きたいですね。メイドインジャパンを、日本発のブランド名で、というビジネスモデルも、大いにありだと私は思うのですが。
三陽商会さんは本当に良い商品を作っておられるので、私自身も大好きで何着も愛用させて頂いています。ピンチは、裏を返せば生まれ変われるチャンスだと思いますので、頑張ってほしいなと心から思います。
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