イオンモール岡山に行ってきました
帰省のついでに、昨年12月5日にオープンしたばかりのイオンモール岡山に行って参りました(行った日は12月30日火曜日です)。
総賃貸面積約9万2千平米は、確かに中四国のショッピングセンター(SC)としては驚くべき広さなんですが、駅前立地ということもあるため、地下2F〜7Fまでの売り場展開となっており、
正直、上まで上がらなければそんなに広さは感じない、という気がいたしました。6F7Fの飲食店さんの中で、お値段的に割高感を感じさせるようなお店さんに取っては、ちょっぴりしんどい構造かな、と思います。
SCとしては準郊外型のMDになっており、
岡山にはこれまでなかった「ZARA」「H&M」が初登場していたのがまず目を惹きました。特に「ZARA」の方は、首都圏の店舗を見ていてもそうなんですが、定着してくると50代60代まで含めてこれまで百貨店さんで高いお洋服を買っていた層の売り上げをかなり持っていくのではないかという気が致します。
もう1つ特徴的なのは、隣接する駅地下&駅ビルの岡山一番街さんとサンステさんがセレクトショップ系の有力なショップを軒並み先に押さえてしまっていることもあって、
通常ならばこのゾーンがごっそり欠落すると準郊外のMDを組むのは苦しくなるんですが、
1Fを中心に地元の有力専門店やアパレルの新業態を多数誘致して、差別化を図っていました。
全国的に見ても、ユニークで面白いSCで、見ていて久々に興奮を覚えました。
1店舗、「いい感じだけどこのお店知らないな」と思ったのが、「グレディブリリアン」というお店だったんですが、東京に帰って『ファッション販売』を見たら、こちらは九州のセキミキグループさんのお店だったんですね!成る程、納得という感じでした。
ただ、アパレル系が充実している分、インテリアライフスタイル関連のショップが手薄な印象を受けました。「中川政七商店」や、岡山の繊維製品や工芸品などを集めた「ハレマチ特区365」などは時流に合っているなと思いましたが。
モール全体としては、ハイ&ローと言いながら価格帯が高めのショップが多い気がしました(特に食品売り場は、もうちょっと頑張って欲しいなという感じですね)。
モール全体の初年度売上高は、小島健輔先生も書いておられるように500億円を超すくらいのパワーがあると思いますが、
高額所得者の絶対人数が都心よりは少なく、なおかつ堅実な地域性の商圏なので、固定客づくりに真剣に取り組まないショップ、商品プラスサービスで価格以上の価値を提供できないショップ、ストアブランディングや情報発信をしっかり行わないショップは、早晩退場を余儀なくされるのではないかという気がいたします。
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