ライバルの突き放しに走るも道険し?ミンネの8億円追加投資
(まだ仰向けスマホ投稿状態です。リンクが貼れずすみません)。
先週、GMOペパボさんのC2Cハンドメイドサイト「MINNE(ミンネ)」の事業説明会があったようで、ネットメディアやファッション系の業界紙さんに記事が何本も掲載されていました。
神戸市との提携や、全国のパルコさんでのイベントなどの話題ばかりを取り上げている媒体がございましたが、私が関心を持ったのは次の2点です。
一つは、C2Cハンドメイドマーケットサイト市場って、実際はどのくらいの規模なんだろうかということ。
GMOペパボさんの記者発表資料には推定698億円とありましたが、日本ネット経済新聞さんに掲載されている「15年1月以降の「ミンネ」の月次流通額」の棒グラフを見ると、1月の1億円超から棒グラフが7月までずっと右肩上がりで、7月に4億円超え、8月に3億台に落ちて9月に再び4億円を超えていますが、7月の数字を下回っています。
大きめに数字を見て、月4億×12ヶ月=48億円。これに、GMOペパボ傘下に入ったテトテと、クリーマ、イイチ、その他競合サイトの流通額を全部足しても、年150億円行くか行かないかくらいじゃないんでしょうか?
本当は、この数字はもっと大きいはずですが、日本には無料ECサイト開設運営サービスのstores.jpやBASEもあって、こちらに取られてしまっている数字が大きいので、せいぜいそんな程度ではないかと。
「アプリの年内500万ダウンロード」が目標で、引き続きTVCMやネット広告をバンバン打って買い手を増やす方針かと思いますが、メイカーズ系や小規模なファッションブランドの売り上げが取り込めない状態だと商品の供給にも限界があるので手作りC2CWeb流通額はどんなに頑張っても年150億円の2
倍の300億円くらいまでではないかというのが私の推論です。
第2は、日本のC2Cハンドメイドマーケットサイト市場では、そう簡単にミンネの一人勝ち状態は起きないだろうということ。
特に、ビッグサイトでハンドメイドフェスを開催、ファンの多いクリーマは強力なライバルです。
この点が、エッツイの一人勝ち、これからアマゾンとの競争が始まろうとしているアメリカとは決定的に異なります。
ということで、狭義のC2Cハンドメイドマーケットサイトの市場は、あまり大手さんにとってはうまみはないのかもと思いますが、作る楽しさ、作り手と買い手の交流、作家さん同士の交流などハンドメイドならではの魅力を置き去りにした売り上げ至上主義には走らないでもらいたいなという気がいたします。
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