世界最大級のハンドメイドマーケットサイト「エッツィ(etsy)」が作家と製造メーカーのマッチングサービス「Etsy Manufacturing」を開始
世界最大級のハンドメイドマーケットプレイス(ハンドメイドC2Cサイト)「エッツィ(etsy)」が、
ハンドメイド作家と、製造メーカーのマッチングサービス「エッツィマニュファクチュアリング(etsy manufacturing)」を開始したというニュースが、
shopping tribeさんなどに掲載されていました。
以前から、サイトに掲載されている一部の商品は、本当のお手製ではなくて、工業生産品だろうなと思っていましたが、
そうはいえども、個人による「ハンドメイド」が売りのサービスなので、
量産を推奨するサービスを自ら開始し、それがあまりにも広がりすぎると、本来の魅力が薄まってしまう心配があるように思います。
それにも関わらずこの決断に踏み切った理由の1つは、TechCrunchさんのこの記事文中にあるように、今年4月に上場した同社が、第2四半期の利益が当初予想を下回った→収益の拡大を図っていかなければならない、というところにあるのではないかと私も思います。
売れているのに商品の生産が間に合わない作家さんを、量産可能なセミプロに仕立ててもっと売り上げをアップさせれば、エッツィに入って来る手数料収入も当然増えるからです。
但し、こちらのページに記されているように、あまりにも大量な量産や、児童労働の禁止などの倫理に反する工場が含まれるのを防ぐように、登録制の仕組みを導入しておられるようですね。
Shopping Tribeには、β版の時点では工場はアメリカとカナダに限定するということも書いてあります。
作家さんの住所からあまりにも遠いところにある工場だとデリバリーのコストと日数もかかるため、その点でも、近隣に限定しているのはまずは妥当かなという気がします。
日本では、一見マッチングの機能部分のみを見た感じでは似たように見えるサービスとして「ツクリッテ(TSUKURITTE)」がごさいますが、
このサービスは「スタイルストア」の(株)エンファクトリーさんが中心となって行っておられるようで、
恐らく、誰でも彼でもOKとはならない(平たくいうと、素人っぽすぎるものはNG)なのではないかという風に私は受け止めています。
国内生産はコストが高いですし、今はどこもキャパがパンパンに埋まっているという状況だと思いますので、そうなるのは自然の流れでしょう。
ただ、国内外を問わず、全世界的な潮流として、趣味の作り手とプロの境目がますます限りなくあいまいになり、一部の突出した才能を持つ人を除いては、デザイナーの価値はグローバルに比較され、特に先進国においてはどんどん逓減する方向にあることは間違いないように思います。
« 三越伊勢丹とCCCの新会社設立、「Tポイント」、カード情報活用以上に、新業態開発に期待 | トップページ | 国際ファッションセンター(株)が11/11(水)にSWBSでプレゼンします »
この記事へのコメントは終了しました。
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 世界最大級のハンドメイドマーケットサイト「エッツィ(etsy)」が作家と製造メーカーのマッチングサービス「Etsy Manufacturing」を開始:
« 三越伊勢丹とCCCの新会社設立、「Tポイント」、カード情報活用以上に、新業態開発に期待 | トップページ | 国際ファッションセンター(株)が11/11(水)にSWBSでプレゼンします »
コメント