JFWメルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京2016SS雑感
先週月曜日から土曜日までが、JFWメルセデス・ベンツファッション・ウィーク東京、いわゆる”東コレ”2016SSシーズン向けファッションショーの公式スケジュールの開催期間になっていました。
私自身は、仕事の合間を縫って、非公式スケジュールも含めて9本のショーを拝見しました。
プロのジャーナリストの方々も、既にWeb上や紙媒体に様々な批評を書いておられますので、各論的な細かいことは省略して、大きく感じたことを2つだけ書いておきます。
1点目は、「ファセッタズム」「ミントデザインズ」「ファクトタム」の3ブランドが、東京でのショーを今回で休止して次回からパリへ発表の場を移すというニュースの衝撃です。更にそれ以外の有力ブランドさんもパリへ、という噂もあります。
2シーズン前から「アンリアレイジ」がパリ・コレを開始しており、それに続く動きで、ビジネスのことを考えると、東京では時期が遅すぎるしグローバルな市場を開拓できないというのは非常によくわかります。
スポーツの世界と同じで、タイミングを見て自らの成長のために次のチャレンジはどんどん行うべきなのですが、卒業ブランドの穴を埋めるような次世代のブランドの登場を切に望みたいですね。
もう1点、今回から、ヒカリエのホールA、ホールB共、来場者数やショーのスタッフ、カメラマン等全ての入場者数の総計が定められた定数を上回ることのないよう、厳しい規制が行われるようになったため、
一部のショーでは、学生さんやWeb上でのチケットプレゼントに応じた一般の方々などが大勢入場できなくなるという事態が発生しました。
火災や地震などの災害が起こった場合のことを考えると、ルールを守る必要性はあると思いますし、
今後はどのブランドさんも、多めに集客するようなことはやめて、バイヤー、ジャーナリスト中心のB2Bのショーという本来のスタイルに回帰していくのではないかと思います。
そういうやり方は、大人のお客様をターゲットとするセレクトショップやブティック、百貨店バイヤーに見て頂きたい、そういう方々に向けて知名度を上げたいというブランドさんには向いていますが、
若い消費者、ファンにお集まり頂いて共感の輪を広げたい、直接的なコミュニケーションの意味合いが強いブランドさんにとっては、ヒカリエはやりにくい場所だな、という風になってくるところもあるのではないかと思います。
公式スケジュールに入らなくても、工夫をこらしたスタイルでショーやインスタレーションを行う流れも、存続、もしくは少し広がるかもしれません。
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