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2015年10月12日 (月)

日本の出店者数減は海外から補うー楽天市場のしたたかな戦略

最近私の周りの小規模な事業者さんや個人デザイナーの方などが楽天市場を退店するケースが増えています。

というか、もっと正確にいうと、以前から楽天市場に出店したのはいいけれど、自力でサイトをいじる程度では太刀打ちできず1、2年で退店するケースは多かったのですが、

最近はそれに加えて、初めから楽天市場には出店しようとしない方が圧倒的多数になって参りました。

理由は、stores.jpやBASE、プラス、もろもろのハンドメイドC2Cサイトが出来たから、です。ヤフーショッピングの無料化は、小規模事業者や個人デザイナーにはあまり関係ないように見受けられます。

出店料がかかり、なおかつECサイト構築に相当なノウハウを要し、さらにサイト内集客のための広告宣伝費が年々上がる一方の楽天市場に対して、出店料は無料で販売手数料(+若干の費用)のみ、HTMLの知識がなくても、ファッションやデザインの高感度なブランドに相応しいかっこ良いサイトが簡単に構築できる、)集客だけはやはり大変ではありますが)、というstores.jpやBASEのどちらがお勧めなのか、

一般論的には、やはり後者ということになると思うんですよね。

そういう肌感覚で感じていたことがやはり数字になって現れていたのが、楽天市場の店舗数の推移で、2014年6月時点の41,827店が2015年3月に41,568店と史上初めて減少に転じたことは、メディアでもニュースとして取り上げられていました。

その後、2015年6月には41,659店とほんの少しですが店舗数がプラスに転じてはいるのですが、

構造的に、もう日本の零細企業、零細商店は取り込めないと判断されたのか、楽天さんは売る力のある店舗を取り込んでいくための新たな施策を開始しました。

下記の日流ウェブさんのニュースの通り、韓国からの出店者の受け入れを開始したのです。

予想ですが、今後、徐々に、門戸を開く対象国を増やしていくのではないかという気がいたします。

楽天市場に関しては、出店して売るという目線でみたときには、市場全体のスーパーセールなどの施策に合わせることが出来る(安くして売る時には歩調を合わせられる)、体力と真剣さのある企業さんでないと厳しい売り場かなと思いますが、

お客様目線で見たときには、やはり、なくてはならない売り場の1つになっているように思うんですよね。

そんな私の見方を裏打ちするようなファクトデータも同社から発表されていまして、


2015年第2四半期のユニーク購入者数(期間中に1度以上楽天市場で購入した人の数をメールアドレスのデータベースで名寄せした数)が前年同期比5.9%増の1,556万人と、しっかり増えていますし、

2015年第2四半期の国内EC流通市場総額(楽天市場に加えて、オークション、ダウンロード、ネットスーパー、スマートペイ、スタイライフ、ラクマ等合計23カテゴリー)は5,341億円(前年同期比17.2%増)にも上ります。

もう1つ、自社サイト、楽天店、アマゾン店等々、複数の店舗を運営しておられるような方からチラリと耳にするのは、「越境ECは自社サイトではなく楽天店からが大半になっている」といった話です。

楽天市場は外から日本に出店者を引っ張ってくることも考えておられますが、日本の物を海外に売る越境ECへの対応も熱心で、2015年第2四半期の海外向け流通総額は前年同期比55%増(中国向け66.8%、米国向け80.5%、香港向け84.3%増など)と、大きく伸長させています。

企業全体としては、流通業というよりは、むしろ金融業で巨人に成長しつつあるようにも感じる楽天。規模の小さな企業にとってはおつきあいがしんどい部分もありますし、ファッション系でブランド名で検索される知名度のあるブランドの場合は、出店の優先度は下がるとも思いますが、

EC、ネットビジネスに携わる企業ならば、同社が何をベンチマークして次にどのような手を打って行くかということから、学び続けることが必要なのではないかと思っています。

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