アメリカのスタートアップ企業Sewboが初めてロボットによる服の縫製に成功したと発表
私が20代の頃に、日本でもミシンを"マシン"=人手なしでの縫製可能なロボットにしようとする研究が産総研さん(公的な研究機関)辺りで行われているらしいよ、という噂を聞いたことがありますが、
その頃は「ほとんど無理じゃないか」と思われていた技術が、アメリカのスタートアップ企業Sewbo(たぶんソウボと発音するのではないかと思います)さんによって実現したらしい、という記事を見ました。
記事によると、出来上がったサンプルはTシャツで、テキスタイルには伸縮性があって安定しないことがロボット生産に適していない原因であるということを見抜き、それへの対応として、一度ポリビニルアルコールで生地を固めておいて縫製し、後でもう一度柔らかくすることで、ロボット生産を可能にした、ということのようです。
出来上がったサンプルがどれくらいのレベルの出来栄えなのか、是非その辺の情報を詳しく公開してほしいと思ったのですが、
これ、日本だと民間のスタートアップの方が最初にこういうチャレンジをするというのが考えにくい(残念ながらファッションの、しかも生産の分野に関心を持っているような若者が少ないように思うので)のですが、
誰かが最初に着想したことの改善、改良は日本人は非常にうまいのと、
服づくりに関しても、ロボットの生産に関しても、物的な「製造する」ということに関しては、日本には技術や人材の蓄積があるので、
Sewboさんに追随する形の研究開発をミシンメーカーさんが行って一気に進める、というのは、大いにありなんじゃないかと思います。
ブラザーさんなどの大手ミシンメーカーさんは、実はドローンを開発していたりして、IoTの先頭集団の中には入っておられますので、ぜひ祖業に近いところでのロボット開発も、進めて欲しいものですね。
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