2009年11月11日 (水)

ワールドの産学連携アートプロジェクト

さっき、ワールドさんの公式ホームページを見ていて気がついたんですが、これ、なかなかGoodな試みですね!

ワールド産学連携アートプロジェクト

全国6箇所の「フラクサス」の店内VMDを、その地域地域の大学、もしくは複数の大学の学生さん達に演出してもらう、というプロジェクトのようなんですが、

写真で見ただけでも、それぞれに相当な力作がご提案されているようあります。

「フラクサス」は、郊外型ショッピングセンター(SC)の大型核テナントで、ブランド数が多く、店舗面積もワールドさんのホームページに書かれている通り1,000〜2,000坪級と広く、

それに対してショップスタッフさんの数は少なめなので、正直なところ、いつも商品がお客様に触られて乱れた状態になっていて、あまり店内はきれいではない、という印象を持っておりました。

なので、店内に1つインパクトのある何かを持ってきて、そこにお客様の目をひきつけ、新鮮さを出す、というのは、非常に良いことのように思います。

それプラス、郊外型SC向けの大箱のフィロソフィーは、「地域で生活しているお客様のファッションやライフスタイルを、ちょっとおしゃれに楽しくする」「地域と人(若い人)を大切にする」というところにあるんですよ、というメッセージを、ワールドさんが学生さん達を起用することによってお客様に向かって投げかけた、ということに、大きな大きな意味があるように思います。

郊外型SCは、広すぎる(そんなに店舗面積いらないんじゃないの?)という考え方もありますが、逆に、郊外や地方で、たっぷり面積があるからこそ出来ることもあるんですよね。

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2009年9月 7日 (月)

女性のお困り事を解決するトリンプインターナショナルのブラジャー回収キャンペーン

9月4日(金)付けの繊研新聞さんに、

「3万5221枚にートリンプのブラ回収キャンペーン」というベタ記事が掲載されておりました。

ブラジャー回収キャンペーンご好評につき第2弾開催ー下着のトリンプ公式サイト

世間では、環境対策=リサイクル目的の商品回収とか、売り上げ促進のための下取りセールとか、いろいろございますが、

トリンプインターナショナルさんのこの事例は、それだけじゃなくて、女性のお困り事の解決につながっている、という社会的意義がものすごく大きいと思います。

「ブラジャーをどうやって捨てたらよいかわからない(金具は燃えるゴミじゃないだろうし・・・)」。

「ブラジャーを捨てるのが恥ずかしい」

「万一私が捨てたブラジャーが悪い人に拾われたら・・・」

そういう思いを皆さんが抱いていたからこそ、これだけの数が集まったんだと思うんですよね。

このキャンペーンでは、そういうお悩み解決と、前述したリサイクル、下取りセール的な要素に加えて、

母子家庭を中心とした単身家庭および既婚女性の就労と生活を支援する団体「NPO法人Wink(ウィンク)」さんへの寄付まで行われているそうで、

まさに一石四鳥、素晴らしいことだと思います(^^)

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2009年8月 9日 (日)

「ボブソン」ブランド譲渡に思う、ジーンズ・ビジネスの構造変化

昨日8月8日(土)付けのネットニュースや繊研新聞さんなどに掲載されていた、岡山のジーンズメーカー・ボブソンさんが、「ボブソン」ブランドなどを投資会社のマイルストーンターンアラウンドマネジメントに譲渡したという記事を読んで、

改めてジーンズ業界のビジネスの構造がこの5年から7,8年くらいの間に激変したのだということを痛感しました。

この間、変わったことはいろいろあって、

1.販路の変化・・・卸型(メーカー→ジーンズ専門店)から、SPA型へ

2.価格の変化・・・プレミアム・ジーンズの下に7,900円のNB(ナショナル・ブランド)という構造から、中心がユニクロの価格(3,900円)にシフト、その下に古着という構造へ

3.消費者の意識の変化・・・ブランドへの憧れ感がなくなり、買い易い価格帯で自分に合ったシルエットや色落ち感のある商品を求めるように

4.消費者の体型の変化・・・ヤングでは、まず女性が「マウジー」などマルキュー系のスキニーなシルエットに飛びつき、メンズも体型の細い男性が増え、リーバイスの501タイプよりはユニクロのスキニーにシフト。

ただ、SPA、低価格志向へというメインストリームの流れの中にあっても、今週号のWWDジャパンさんの特集にも記されていた通り、

「AG(アドリアーノ・ゴールドシュミット)」のような、こだわりと他社商品とのクオリティの違いがはっきりわかるブランドとか、トータルのブランディングの力と直営店戦略で急伸した「ディーゼル」、90年代初頭のジャパニーズ・デニム・ブームの頃から、量的拡大を追求せず、愚直なまでにブランドのスタイルを守り抜いている「フルカウント」など、

プライスが高いゾーンでも健闘しているブランドさんはございますよね。

その他にも、詳細を記すのは差し控えさせて頂きますが、隙間を縫った細かい仕掛けは、あちこちでなされているようです。

私が最近注目しているのは、お洒落な子(特に女子)は、最近は「マウジー」のような新品のスキニーよりも、古着を着用しているケースが多いこと。今日も、80年代に流行ったブリーチデニムを、ぼろぼろに穴があくまで履き込んで(or自分でカットして穴をあけて)、黒のナイキのスニーカーと、半袖のロックTシャツ、それにネックレスや指輪を沢山重ね付けしているかっこいい女の子を1人見かけましたが・・・。

メーカーや小売業の方々が思っている以上に進化しているお客様の意識と気分と商品選択眼に応えるようなブランディング、商品企画、売り場作りが求められているように感じます。

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2009年7月17日 (金)

韓国の巨大アパレル・流通企業イ・ランド(E-Land)

昨日7月16日(水)付けの繊研新聞さんの記事「中国進出『今が最適期』ー韓国のファッション系企業」の中に、当然のごとくこのイ・ランド(E-Land)さんのことも織り込まれておりました。

何でも、「今年、中国での売り上げ目標を1兆ウォンと計画」なさっておられるのだそうです。現在の為替相場で日本円に換算すると737億円ですか。凄いですね。

さっき、イ・ランドさんのWikipediaページを探し出したんですが、非常に詳細に情報が書き込まれているので感心致しました。きっと、ご関係者の方が自ら書かれたのではないかと思います。さすがは、ネット先進国・韓国の企業さんですね。アメリカのファッション系企業さんと同レベルの情報発信力だと思います。

日本では、残念ながら、こういう詳細な記述を見ることは少ないんですが・・・。

E-Landさんは、最初Englandと呼ばれていたけれども、商標登録の関係上E-Landに変更されたということを、Wikipediaを読んで初めて知りました。成程〜、最初からトラッド大好きだったんですね、イ・ランドさんは!

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2009年7月11日 (土)

ワコール、中国の新キャンペーンガール・李小冉さんのブログ

ワコールさんの中国でのキャンペーンガール、今年上半期は浜崎あゆみさんを起用されましたので、日本のメディアでも発表されたときはかなり話題になっていたんですが、

このほど発表された2009年下半期のキャンペーンガールは、中国の李小冉さんという女優さんでしたので、日本では業界紙以外にはあまり注目されていないようであります。

最新信息ー华歌尔(中国)

なんですが、検索エンジンで調べてみると、浜崎あゆみさんよりは李小冉さんの方が中国では遥かに検索数が多いので、この起用はたぶん正解なんだと想像できます。

やはり、中国のネットニュースではかなり報道されていて、「記者発表の際の李さんの衣装の露出度が低かったので期待はずれだった」といったことが書かれていたりします。

どこの国でも男性の期待というのは、やはりそういう方向に向かうものなんでしょうね。

検索をかけておりますと、李小冉さんの博客(ブログ)も見つかりました。タイトルや壁紙が、なかなか洒落ていますね!

更新頻度はそんなに高くないんですが、真面目なお人柄がうかがえる素敵なブログです。

李小冉さんのお顔、たまに日本のモデルの山田優さんにちょっと似ておられるような感じも致しますね。

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2009年6月28日 (日)

バロックジャパン、上海に現地法人設立(H21.6.27繊研新聞)

6月27日(土)付けの繊研新聞さんによると、

「バロック上海は、香港の現地法人バロック香港の100%出資企業で、資本金は260万香港ドル(1香港ドル=12円)。上海市の中心部、南京西路のプラザ66にオフィスを構えた」(さくら注:ということで、オフィスの場所は超一等地ですねぇ〜)。

「(「マウジー」は)今期中に10店舗を開く予定で、10年下期以降はさらに出店を拡大する。出店は上海、北京やその他の地方都市も候補とし、直営、FCの両にらみで調査を進める」

・・・ということのようであります。

この記事とは別の情報ソースで、日本繊維新聞の記者の方々が交代でご執筆なさっておられる「ファッション記者は見た!日本繊維新聞記者ブログ」の4月24日付け「バロックJの秘密」の文中、

キャノン時代に中国駐在の経験を持つバロックジャパンリミテッドの村井博之社長が、中国進出に関して非常に厳しいコメントを発しておられた、というくだりがございましたので、ご紹介させて頂きます。

バロックJの秘密ーファッション記者は見た!

中国に関しては、私と親しいある先生がよくおっしゃっておられますが、「遅れたマーケットなのではなく、日本とは違うマーケット。待っていれば参入のタイミングが来る訳ではなく、広い市場の中で自社がポジションを取れるポイントをとらえてそこに入っていかなければ、永遠にチャンスなど来ない」というその方のご意見に私は賛成で、

バロックさんのチャレンジには、拍手を送りたいと思っています。

厳しさを熟知なさっておられる経営者が率いる集団だからこそ、成功する確率も高いのではないでしょうか。是非頑張って頂きたいものです。次に中国に行った折にお店を拝見できますことを楽しみにしております。

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2009年6月13日 (土)

「エディー・バウアー(Eddie Bauer)」の財務状況が悪化

6月15日(月)付けのWWDジャパンさんn「MEMO」欄にも小さく掲載されていたんですが、海外のWebニュースなどに、アメリカのEddie Bauer Inc.の財務状況が悪化しているという記事がかなり沢山アップされております。

ご参考までに、それらの中の1つ「Wichita Bussiness Journal」をご紹介しておきます↓↓↓

Eddie Bauer financial woes get seriousーWichita Business Journal

上記の記事文中には、今年4月現在の総資産が5億2,522万ドル、負債総額が4億4,890万ドルというくだりがあり、昨今の消費不振ということと合わせて、負債が多いということもものすごく堪えているのかな、という印象を受けますね。

なお、日本で実店舗及びネット通販を展開しておられるエディー・バウアー・ジャパン(株)さんは、渦中のEddie Bauer Inc. と、オットー・ジャパン(株)さんとの合弁会社になっております。

2007年秋までは、住友商事さんが49%の株式を有する住商オットー(株)の傘下にあったんですが、現在は外資同士の合弁ということで、

万一、ということがあった場合、日本の「エディー・バウアー」がどうなるのか、要注目です。

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2009年6月 1日 (月)

完全菜食主義者の靴 ヴィーガンシューズ(シューフィルザッツ21号)

(本日2本目のエントリです)。

先日会社に届いた靴のフリーペーパー「シューフィルザッツ」第21号に、興味深い記事が掲載されていた。

ビーガン(ヴィーガン)と言えば、肉や魚を一切食べない完全菜食主義者のことを指すんですが、こういった方々向けの靴「ヴィーガンシューズ(Vegan Shoes)」がアメリカには存在するという主旨の記事で、「オルセンハウス」さんという具体的なブランドもその記事の中で紹介されていました。

私もヨガをやるので、自分自身はお肉大好き、肉・魚なしでは生きてはいけぬと思うような人間なのだが、食べ物に関して厳しい制限を自らに課している方の存在は知っているが、靴に関してもレザー=動物性の物を一切排除しておられる方々が世の中にはいらっしゃるのだということを知って、非常に驚きました。

それでは、どんな靴を履いておられるのかと思って、今Googleを英語設定に変えて「vegan shoes」を入力し検索をかけたところ、811,000件もヒット致しました。

例えば、コチラとか、コチラとか、コチラ(最後のはイギリスのサイトです)なんかが「ヴィーガンシューズ」を販売しておられるサイトなんですが、木のような植物性の素材だけでなく、人工皮革のものがかなり多くて、

「これってナチュラル???」という風に私は疑問に感じてしまうところもあったんですが、

動物愛護と自然志向というのは、また違った考え方なんでしょうね。

「ビルケンシュトック」を掲載しているサイトもございますが、確かに、ビルケンは革靴ではないので、ヴィーガンだなぁと思います。

ネットを見て、ヴィーガン向けの商品は、靴以外にも「ヴィーガンベルト」とか「ヴィーガンバッグ」もあるということを知り、

アメリカでは本当に、この市場はニッチといいながらも商売が成り立つひとつの塊になっているんだろうなということを感じることが出来ました。

ちなみに、「シューフィルザッツ」第21号には、「ネット情報によれば、食に関してであるが、ヴィーガン・マーケットは06年からの5年間、毎年22%の成長が見込まれているという」という風に記されておりました。

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2009年4月21日 (火)

繊研新聞の1面トップ記事「サイズが価値ーカジュアル大手で進む見直しー」

体調、まだまだ万全ではないんですが(皆さんにご心配かけてすみません)、気合いで治しまっす(^^;;

今日4月21日(火)付けの繊研新聞さんの1面トップ記事「サイズが価値ーカジュアル大手で進む見直しー」を見て、思わず大きく頷いてしまった。

この記事では、ライトオンさん、アートヴィレッヂさん、ユニクロさんの事例が紹介されていたが、店頭をよくご覧になっておられる方は、きっと同様のことをお感じになっているのではないかと思ったからだ。

30代以上の女性に続いて、「メタボ対策」が世間で喧しく謳われるようになってからは30代以上の男性も含めて、今や、アラサー、アラフォー、アラフィフの皆さんで体型の維持管理に気をつかっておられない方はかなりの少数派になっておられるはずだ。

20年くらい前、さくらくらいの中年の女性で、「でっぷり太ったおばさん」「二の腕やお腹周りがたぽんたぽんしてきたおばさん」というのは、決して珍しくなかったように思う。特に田舎の方に行けば、それが普通のおばさんで、そういうおばさん(及びおばあさん)を対象にしているのが百貨店のミセス売り場及び量販店だったはずだ。

だが、身長に対して平均体重を5%程度オーバーしている(^^;;さくらくらいの太っちょさんですら、最近は同年代でお子さんを2人くらいご出産なさっておられる方でも、あんまりお見かけしないように思うんですよね。

元々太りにくい体質の方とか、最近はお子さんが少し大きくなってくると都心部はもちろん地方の方でも、専業主婦の方は少なくなっていて皆さんフルタイムやパートタイムのお仕事と家事育児の両立で
太る暇がないくらいお忙しいとかいうこともあると思いますが、

「レコーディングダイエット」ではないけれど、「その一口を減らす」という意識を持って気をつかっているかどうか、その差は、本当に大きいと思うんですよ。

そして、そういう、自分の身体への意識は、当然それを包む洋服に対してもその延長線上で働くようになり、「ダボダボ服は着ない」(だって太る心配がなければ大きめを買う必要はそもそもないですから)「自分の体をかっこ良く見せたい」ということになってくるように思います。

アートヴィレッヂさんが「ビーチサウンド」にレディスのLを加えられた、というのは、正解だと思います。郊外型SCに行って、競合する企業さんの売り場を見ても、中高生の娘さんとお母さんが同じ売り場で買っておられるお姿は結構見ます。

今は、本当に昔のオバさんの年齢の方がオバさん売り場には行かないんですよね。プリント柄のミセス服は着ません。いつまでもカジュアルなままですので。

もう1点、ユニクロさんに関して言えば、私の周りの何人もの業界人の皆様から、「もう10年くらいずっとユニクロを買って着ているけど、どんどんパターンが良くなっているね」というお声は、沢山聞きます。アパレルでご経験を積んだ優秀な人材を次々ご採用なさっておられる、という噂も、耳にしております。それでもまだまだ足りず、ついにジル・サンダーさんまで、ということになったんでしょうが。

プロの皆様はご承知の通り、ダボダボ服だから着心地が良い(体が動かし易い)ということはございません。人間の体の骨格や筋肉のつき方、可動域について知った上で、作成されたパターンが大切だと思います。

ヨガの本を読んだり教室でインストラクターに教わったりする中で、自分の右膝が戦士のポーズをとったりしているとすぐに内側に入り易い(すなわち、痛めやすい)状態になっているのは股関節の動きが鈍いからだとか、背中の肩甲骨回りの筋肉の動きがよくなると肩こりも緩和されるとか・・・。

ランニング雑誌とか、『ターザン』なんかにもそういった情報は沢山書いてあって、私のように結構真剣にそういう情報を読んで運動している消費者が多々存在していることを思うと、

動作性がよく、かっこ良く見える服作りも、もっともっと進化していかなければ時代遅れになるんじゃないかなと切実に感じますね。

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2009年4月 2日 (木)

オンワードHD、米「オープニングセレモニー」と提携(H21.4.1日本繊維新聞他)

伊藤忠商事&ブランディングによる「キットソン」、サザビーリーグの「ロンハーマン」に続いて、オンワード・ホールディングスよ、お前もか〜というような、アメリカのセレクトショップ「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」との提携劇であります。

オンワードHD、米「オープニングセレモニー」と提携(H21.4.1日本繊維新聞他)

相当数の日本のブランドが取り扱われているのがこちらのウリのようにお見受けしたんですが、この辺、日本(もしくはアジアや欧州)で販売となった場合にはどうなるんでしょうか?

お店が実際にオープンしてみないと何とも言えないんですが、オンワードさんの場合はアパレルさんなので、わざわざロイヤリティを支払ってまでアメリカからブランドを持ってこなくても、「自らショップブランドを創る(インポートももちろん扱うが、日本のクリエーターからの仕入れ商品を目玉とし、それと自社オリジナルでの構成で差別化する)」という選択肢もあったと思うんですが。

ビジネス的には、当然多店舗化しなければ大手さんであるオンワードさんが手がけるメリットはないと思います。そうなるとこのお店の良さが薄まってしまう=いかにも名前だけ海の向こうの国から借りてきた、という感じには、ならないで欲しいなぁ。

すみません。ひょっとしたら他社さんと同時期かもっと早くから「アメリカのセレクトショップ」に着目しご準備なさっておられたのかもしれませんが・・・やはり、早く発表してお店をオープンした者勝ちで、どうも2番煎じ、3番煎じの印象を受けてしまってちょっぴり損なさっておられますよね。

日本を代表する大手アパレルさんらしく、「LAセレブ」じゃなくて、「クールジャパン」で勝負された方が、So Cool!(超カッコいい)だと私は思います。

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2009年1月16日 (金)

遊心クリエイション「イーブス」2号店、12月2300万円(H21.1.14繊研新聞)

昨日(もう一昨日か)付けの記事の話題で恐縮なんですが、

この間、越谷のイオンレイクタウンを見てきた際のエントリ「郊外のエアポケット、地味系カジュアルと外資大箱の強さ目立つーイオンレイクタウン(越谷)」の文中で、

(株)遊心クリエイションさんの注目の新業態「イーブス(YEVS)」について、「新興企業さんが果敢に郊外型業態に挑戦される姿勢を高く評価したい」と書いたんですが、

1月14日付けの繊研新聞さんによると、準郊外の阪急西宮ガーデンズ内の2号店では非常に快調に飛ばしておられるようで、何よりでした(さくらの判官びいきではなかったですね)。

準郊外ということもあるでしょうし、同社の本社のある大阪に近い関西圏のエリアですので、商品企画のツボもわかっている、ショップスタッフの採用や育成、本部からの頻繁な幹部派遣など、いろいろな面で関東での戦いよりは有利だということもあるのだと思います。

さっき、検索をかけてみたら、「イーブス(YEVS)」さんは遊心クリエイションさん直営の楽天店をお持ちのようでした。サイトのタイトルバーには、「デイリーな都会的リアルクローズを提案する進化系低価格ブランド」とあります。

成程、このキャッチコピー通りのMDだなと、改めて感服した次第です。確かに、この渋いお色目は、ちょっとマルキュー系とは違っていて、田舎のヤンキー入ってる子達には受け入れ難い感じがするんですよね。

ただ、渋い色使いである分、若干エイジの高い層まで取ることも可能なんですよ、接客次第では。この感覚は、卸型で実績を伸ばしてきた企業さんならではの、絶妙な感性だと思います。

「進化系低価格ブランド」という表現も、ほんとうにドンズバというか、言い得て妙な表現だと思います。繊研新聞さんには、「今後、ファストファッションが市場での地位を高めるとみて、10年秋、11年春に第2、第3のブランドを立ち上げる」とありましたが、ニッチに逃げるのではなく市場のど真ん中に攻めて行かれるのは、新興企業さんでも己の実力に自信をお持ちだからだろうと思います。

こういう企業さんが出てこないと、本当に、ファッションは楽しくなくなると私は思うんですよね!頑張って、大きくなっていって頂きたいという気が致します。

イーブス(YEXS)楽天店

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2008年12月21日 (日)

値頃ジーンズ成功、バロックジャパン(H20.12.19繊研新聞)

繊研新聞さんからピックアップしたこの話題、ニュース欄ではなく、「カジュアル&ジーンズ」特集の「08年の業界10大ニュース」の第5位にランクインしていて、「おやっ」と思ったもの。

バロックジャパンリミテッドさんといえば、今年は越谷レイクタウン内に1号店をオープンした「アズール・バイ・マウジー」の成功で話題を振りまいたが、

このニュースに取り上げられていたのは、それとは別の「ストゥージ」という卸型の新しいジーンズブランドである。

早速「ストゥージ」のホームページをチェックしてみたのだが、これはかなり、イケてる感じであります!

「マウジー」や「ブラック・バイ・マウジー」に比べて、シルエットや加工、デザインディテールに、デニムの過去のアーカイブを良く知っている人の手で企画されている印象を受ける。

繊研新聞さんに「インポート感覚のデザイン」と書いてあるが、一時期流行った「セブン・フォー・オールマンカインド」とか「チップ・アンド・ペッパー」、「ペーパー・デニム・アンド・クロス」等々の匂いに近く、それでいて価格がこれらよりも安い(10,000円〜14,000円台)!

卸先も、全国の伊勢丹さん、そごうさん、大丸さんや、有力ジーンズ専門店のジーンズショップOSADAさん、BORN FREEさん、BIG AMERICAN SHOPさん(本社のある岡山のお店には何故か入っていないようで・・・ひょっとしてバッティングの関係があるのかも?)。ネット上でも、伊勢丹オンラインショップで小さいサイズが売られている他、楽天さんなどでもちらほら見かける。

嬉しいことに、28号の取り扱いも一部の品番ではあったんですが、ウエストはいいけどヒップのサイズが私には小さそうなんですよね(何せ、お尻が人一倍大きいもんで・・・涙)。ただ、一度試し履きしにどこかの売り場には行ってみようと思っております。

この「ストゥージ」とは別に、現在、伊勢丹新宿店のB2F「ISETAN GIRL」の売り場でしか取り扱われていない6,000円代の「STG」も、繊研新聞さんによると「来春以降、さらに拡販する」とのこと。こちらも、いわゆるリーバイスさんなどのNB(ナショナルブランド)と、ユニクロさんや量販店さん向けブランドの価格との中間を狙っており、

同社は市場の隙間を狙うのが非常に巧いですね。

マルキュー系というテイスト軸よりも、客層が広くユニクロ以外の日本国内の競合企業の商品が時代性に合わなくなってきているのを看破し、デニムというアイテムを軸にしたビジネスに商機ありと見越したバロックジャパンリミテッドさん。

圧倒的多数が苦戦している2008年の日本国内のファッション業界の企業の中では、数少ない「伸びている会社」の1つであることに間違いはないようです。

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2008年12月15日 (月)

深澤直人さん、伊ブランドで新素材バッグー原宿で先行販売(H20.12.15シブヤ経済新聞他)

恥ずかしながら、こちらの時計は見たことがあったのだが、イタリアのNAVAさんという企業さんのことを、このニュースで初めて知った。

ラグジュアリーブランドやフェラーリなどのポスターやカタログ作成などを手がける一方で、自らも在庫を持ったブランドビジネスを行うという生き様は、非常にユニークだが、相関性も高く相乗効果が上がるビジネスモデルですね。クリエイティブな人材の集団にとっては他社さんのための仕事も自社ブランドの仕事も面白くて面白くて仕方がないんじゃないかと思います。

顧客であるラグジュアリーブランドさん達のバッグとは、異なるアプローチによる商品企画・ブランディングで、価格帯も全く異なるので、クレームは当然出ないでしょう。

この記事を見て改めて思ったのは、バッグというアイテムを規定する最も大きな要素は、マテリアルに何を使用するか、ということ。

それによって、デザインとか機能面への対応は、自ずと決まってくる部分が大きい。それくらい、マテリアル選びが、アパレル以上に重要になってくるアイテムだ。

ここで、あくまでも革にこだわるか、それとも一旦は革から離れて自由になるかによって、その後の商品企画の方向性は相当に変わってくる。

日本の場合、素材メーカーさんが優秀なので、本当はもっともっと良い雑材のバッグを開発できる可能性は高いと私は思っているのだが。イタリアの素材メーカーさんよりも、ある面、上でしょう。

前にも書いたけれど、それで成功したのがエースさんであり、吉田カバンさんだ。そろそろ、これらに続く第三の成功事例が出てきてもよいと思うんですけどね。

深澤直人氏には、本当は日本の素材で日本のバッグメーカーもしくは異業種企業のためにこのお仕事をなさって頂きたかったな・・・という気がしないでもないんですが。

ともあれ、現物を見てみないと断言はし難いところがありますが、NAVA社さんの目論見通り、ロングセラーになる確率は高いでしょうね、きっと。

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2008年12月 7日 (日)

サンエーインターナショナル「ラブフール」の学生割引制度

仕事と年賀状の準備がてんこ盛りになって、大変なことになっているというのに、宝島社のe-mook『リンネル』3号を読んでいたら、発作的に買い物がしたくなって、

ラゾーナ川崎のアーバンリサーチに走って、ナチュカジアイテムを2点(チェックのシャツワンピース9,975円と、ツーウェイで着れるグレーのベスト8,295円)を買い求めてしまいました(^^;;

実は、今月既に、ネット上でアーバンリサーチさんの商品は1点、ベルトを買っていたんですよね。まだ届いてはいないんですが。何と、1か月に3点。ホップ、ステップ、ジャンプという感じで、ブリがついてしまいましたが(^^;; 雑食派でいろいろ試してみたい私でも、たまにはこうやって同じブランドに走りたい時ってあるんですよね。

今は、「あったか気分」になりたい時だったんだろう、ということで、一昨年買っていた「スルタン」のめちゃめちゃ重いウールのコートなんかとも合わせて、気分に逆らわず大人顔のナチュカジファッションを楽しもうと思います。

・・・というのは今日の前置きで、本当に書いておきたいことは別にあるのだ。

先日から何度か取り上げさせて頂いている、サンエーインターナショナルさんのファストファッション型低価格セレクトショップ「ラブフール」の記事が、昨日届いたWWDジャパンさんにも掲載されていたのだが・・・。

その記事によると、「ラブフール」は、ライバルと目する「トップショップ」に習って、学生割引制度を導入するのだとか!

(ご参考までに、「トップショップ」さんは実店舗及びネットショップでは学生に対しては年中10%割引を行っている。Webサイトをどうぞ↓↓↓)

Students-TOPSHOP

サンエーさんの本気度は、ちょっと半端なく凄いなという感じを受けたのだが・・・WWDジャパンさんにも書いてあったが、この動きに対して、他の大手企業(ワールドさんを筆頭とする大手アパレル、セレクトショップ)がどのような反応を示すか、要注目ですね。

いずれにしても、中小はこういう動きには安易に追随すべきではないのでは。身を削って追随したとしても、体力勝負には勝てないので、価値あるものを、その価値をお客様にきちんとお伝えしながら適正な価格で販売すべし、というのが、私の考えです。

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2008年12月 1日 (月)

続・サンエーインターナショナルの「ラブフール」

ハードディスクが160GBのMacBookをようやく購入してネットにつないだので(その話はいずれまたアパログの方にでも書こうと思いますが)、ようやく長文のエントリが可能になってホッ、であります。

昨日のエントリ「サンエーインターの『ラブフール』」を早速ちょっと補足しておきたいんですが、業界の皆様なら先刻ご承知の通り、駅ビル・ファッションビルに15店舗の状態で価格破壊ブランドを投入、というのは、既存のセレクトショップの客層を奪取してわさわさと賑わい好調に売れる程度のお店にはおそらくなると私は思っております。

現在の「ナチュラルビューティーベーシック(NBB)」の戦略がまさにそうですし(例えば、アトレ恵比寿の2Fでこのお店だけが一角下の価格帯になっているので、他のセレクトショップは高いと思っているような客層プラス、他でも買うけどまあ安いから買っとくか的な客層の両方を獲得して賑わっている様を思い出して頂きたい)、あるいはかつての三越銀座店内の「ロペピクニック」の異常なまでの繁盛も、同様の戦略だったと思います。

生産背景的にも、渋谷109系のブランドさんでネット店を入れても数店舗のところでも、店頭消化率が高く商品が高速回転していればカットソー辺りでアンダー5,000円プライスでも十分に作ってもらえるところがある訳で・・・。ましてや、既にNBBの生産背景を有しているサンエーさんなら、この辺はお手の物だろうと推察できます。

ただ、問題は、そういう価格破壊型のブランド(ショップ)の出店は一等地のルミネさん辺りはひょっとしたら好まないかもしれないな、ということと(ルミネエストならOKとなるかもしれませんが)・・・。

同業他社が追随すると、本当の激しい価格競争が始まってしまう、ということです。

残念ながら、このレッドオーシャンの血の海は、スケールメリットのある企業のみが勝ち抜くことが出来るというのが、現実だと私は思います。サンエーさん全体は確かに大きな企業さんなんですが
1企業ほぼ1ブランドもしくは数ブランドのみに力を集中し全世界的にショップをSPAで出店しているグローバル企業とは、採算性の上では始めから勝負にならない(彼らの一部は仮にガラパゴス的な日本市場からは撤退したとしても、ヤング向けの低価格で感度の高いブランド、ショップが不足している国ではまず負けることはなく、世界的に見れば益々発展していくはず。それとまず、既存進出組・新規進出組を含めてすべての撤退というのは、まずありえないと思われる)・・・。

ということは、競争は、日本国内で狭い客層を取り合うブランド間企業間のみで行われることになる(日本国内では強者だったつもりが、グローバルな視点で見れば弱者同士の競争)・・・ということになります。

読者の皆様、ここから、昨日のエントリに戻って読み直して頂きたいんですが、広い客層を取り、日本国内で既に数多くの店舗を展開しており、さらにはアジア展開・海外展開も進めている小売り発のSPAの方が、外資が手を出してくるのが最後の最後になる「日本の田舎」「新しいものに飛びつくのが遅い遅行層」までを押さえているので最終的には非常に強いのではないか、ということが、おわかり頂けるのではないかと思います。

サンエーさんの「ラブフール」は、始めから郊外型で展開し始めているUAさんの「コーエン」のやり方とも対照的ですよね。それと、絶好調の噂を私もあちこちで聞きまくっているんですが、当初から海外進出まで視野に入れた業態開発になっている「アズール・バイ・マウジー」さんと比べても、どのような感じになるのか、大変に興味深いところだと思います。

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2008年11月30日 (日)

サンエーインターの「ラブフール」

今日11月29日付けの繊研新聞さんに、サンエーインターナショナルさんが2009年春から駅ビル、ファッションビルにオープンする「ラブフール」という新業態の記事が出ていた。
何でもザラやH&M、トップショップなどの海外ファストファッション企業に対抗し、ナチュラルビューティーベーシックなみの低価格を売りにするらしい。
いつも書いていることだが、お店の評価というのは実際に新店が出来て見ないとわからないと私は思っている。だから今書いていることはオープン時にはハズレとなってしまう可能性もあるのだが・・・。
さくら的には、記事に出ていた買い付け品30%というのは、必要なのかな?と、ちょっと思いました。
そのこととつながってくるのだが、「ザラやH&M、トップショップなど低価格でトレンド性が高いショップは感度が高いヤング層に世界的に支持されており」というくだりも気になった。確かにこの層もファストファッション店のお客様だが、これらの店舗が凄いのは、もっと大人でオシャレな客層、サイズの大きな人、移民でお金のない人を幅広く取り込んでいるところにある。
そして、一等地に広い面積で高効率のお店を出し、それをグローバルに多店舗展開してスケールメリットを出している。
想像だがサンエーさんも立ち上げ3年は駅ビルに15店舗と言っていてもいずれは郊外に出て行かれるつもりだと思うが、そうでないと、正直、社内でカニバリズムを生むだけで意味はないように思います。
この記事を見て思ったのは、アパレル発のSPAというのは、どうもカッコつけたがるのが駄目だなぁと。カッコつけてると、どうしても客層の幅が狭くなって、結果店舗数が増やせなくなると思うんですよね。
その点が、日本でも小売り発SPAの方が、リアルにお客様を捉えていて強い。ポイントさん、クロスカンパニーさん、ハニーズさん、しまむらさん、そしてユニクロさん達との違いだという気が致します。

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2008年9月27日 (土)

アラン・ミクリ氏の息子、ジェレミー・ミクリタリアン氏がライバル会社「ic!ベルリン」から鮮烈なデビュー

少し早めに届いたWWDジャパンさんの9月29日(月)号を見ていて、ある記事に目が釘づけになった。

アイウェア(眼鏡)では世界的に著名なブランド「アラン・ミクリ」のデザイナー、アラン・ミクリ氏の息子さんが、今年の5月に父君と同じアイウェア・デザイナーとしてデビューしていた、という記事だ。

ところが、ご子息のジェレミー・ミクリタリアン氏がデビューしたのは「アラン・ミクリ」からではなく、ライバル会社の「ic!ベルリン(ic!berlin)」からだったらしいんですよね。

この記事を読んで、「可愛い子には旅をさせよ」という格言ではないですが、息子さんを甘やかさず、敢えてライバル会社で修行させようというミクリ氏は非常に偉いな、と私は思いました。

記事に添えられていた、ミクリタリアン氏がデザインされたサングラスの写真も、なかなかの出来栄えのように感じたのだが。上代が63,000円になっていたが、従来「iC!ベルリン」の価格帯は「アラン・ミクリ」よりは少し低めのようだったので、ミクリタリアン氏のシリーズは同社としてはハイプライスに位置づけられ、氏の入社をきっかけにブランドとしての格を一角上にという「iC!ベルリン」の意欲が感じられる。

さらに、先程ネットで検索をかけて調べたところ、渋谷のメガネ店「アイウェア・メビウス」「クライン・アイウェア」さんがご執筆なさっておられるブログ「メビウス&クラインの無限大ブログ」に、ジェレミー・ミクリタリアン氏が「家族」をテーマにしたデビュー作の数々が紹介されていた。

jeremyの家族(女性編) http://eyewear-info.blog.drecom.jp/archive/516

jeremyの家族(男性編) http://eyewear-info.blog.drecom.jp/archive/517

これは、WWDジャパンさんに掲載されていた商品以上に、凄いですね!素晴らしい才能だと思います。

特に、お兄さんをテーマにした「frere」の、左右対称のデザインは、新しいアプローチですよ。

フレームの色で遊ぶ、いわゆる「色彩の魔術師」とでも称すべき父君のミクリ氏とは全く違うタイプのクリエイションなんですが、それでいて、若くして「眼鏡」というものを知り尽くしている感を受けるのは、眼鏡デザイナーの息子として育った出自故だという気がする。

ジェレミー・ミクリタリアン氏の今後の活躍が非常に楽しみであります。最近「スタルク・アイズ(stark eyes)」を購入したばかりなんですが、マイ眼鏡の2本目候補が、また1ブランド増えたかな、という感じですね(^^)

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2008年9月 1日 (月)

オンワード、独ジルサンダーを264億円で買収(H20.9.1日本繊維新聞ウェブサイト)

今、別のこと(JFWの「SHINMAIプロジェクト」の結果)について知りたくて日本繊維新聞さんのサイトを見ていたら、こんなビッグニュースがアップされているではないか!

オンワード、独ジルサンダーを264億円で買収(H20.9.1日本繊維新聞ウェブサイト)


さくら的には、「ジル・サンダー」の現在のデザイナー、ラフ・シモンズを心の恋人のように愛しているので(笑)、是非共頑張って拡販していただきたいなと思うのだが、

気になるのは、現状の「ジル・サンダー」はアパレル主体のブランドであること。グローバル展開、特に今後のBRICS進攻ということを視野に入れても、服飾雑貨主体のブランドの方がはるかに戦略は立てやすいと思うので・・・。

この辺が、アメリカの三大ブランド、特に「ラルフ・ローレン」という優れたライフスタイルブランドでご成功なさった成功体験が忘れられないオンワードさんの問題点かも、とチラリと思ったりもしております。

何にせよ、憶測でものを言ってはいけない、詳報を待ちたいと思います。

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2008年7月31日 (木)

スポーツ用品が4年連続増ー日経MJの「2007年度卸売業調査」ー

昨日7月30日(水)付けの日経MJさんをご覧になられた方も多いかと思うが、毎年今の時期に発表されている「卸売業調査」の結果が掲載されていましたね。

1面には、「繊維、不振際立つー14%経常減益ー」なんて見出しも躍っていたが(^^;; それはさておき、

いやはや、スポーツ用品のジャンルは、相変わらず絶好調のようだ。同紙によると、「スポーツ用品卸の売上高は06年度比3.3%増と4年連続で伸びた」とのこと。

そりゃ、自分自身のことを振り返ってみるとよくわかるのだが、ちょうど3年くらい前からヨガやピラティスを始めて、ウェアやヨガマットなんかをいろいろ買い込んだし、今年からはランニングで、またまたランニングシューズやウェアを新しく購入している。

私のように、昔予算ゼロ→今年間数万円、という人が世の中全体に増えてきている訳だから、当然、売り上げは伸びますよね。

現在のスポーツブーム、東京マラソンのようなポジティブで明るいイベントと、高齢者福祉への不安やメタボ対策のようなネガティブなムードと、両面から後押しされている感がある。さらには、ガソリン代の高騰で自転車に乗り始めた、なんて方も今年になってからは一層増えているようだし。

これは多分、一時的なブームではなく、暫くは続いていくと思うんですよね。もちろん、始めたけど続かない・・・という方もかなり出てくるだろうが、一定期間続いた方はよりプロユースの商品やファッション性の高い商品を求めるようになる。

今年は北京オリンピックの年。この業界はアシックスさんを筆頭に輸出も好調だし、業績的に苦戦しておられたゴールドウィンさんに「スピード」水着の追い風も吹いているので、昨年度以上の伸びも期待できるのではないだろうか。

話は変わるが、毎年この調査の話題をご紹介する時に引用させて頂いていることだが、日経MJさんには繊維関係の業界紙さんには売上高を公表しないような企業さんも数字を出しておられるので、ご参考までにちょこっと。

・コムデギャルソン 売上高136億3,400万円(前年比0.7%増)

・イッセイミヤケ 売上高111億7,000万円(前年比5.5%増)

・シャネル 売上高572億円(前年比3.4%増)

シャネルさんは、もちろんコスメの売り上げ+アパレルと服飾雑貨の数字ですが、相変わらず堅実なご商売をなさっておられますね。

コムデギャルソンさん、イッセイミヤケさん共、何のかんの言っても、輸出という大きな強みをお持ちだなぁという気がします。

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2008年7月21日 (月)

「アーバン・チャイナ」に楔を打ち込む「ユナイテッド・ヌード」のプロモーション戦略

靴のフリーペーパー『シューフィルザッツ』さんは、無料なのにこんなに貴重な情報が沢山掲載されていていいのだろうか・・・と思ってしまう程コンテンツが面白く、いつも楽しみに読ませて頂いているのだが、

今回(2008年7月1日発売の15号)の1面に掲載されていたインポートの人気靴ブランド「ユナイテッド・ヌード(United Nude)」の記事を見て、直感的に感じるところがあって同ブランドのサイトを検索してみたところ、「ほうっ~」と思わされるような内容にやはりなっていましたね。

『シューフィルザッツ』さんには、このブランドが著名な建築家・コールハースの甥っ子と人気靴ブランド「クラークス」の創業者の息子により立ち上げられたものだということももちろん記されていたし、日本でのエージェントがソスウインターナショナルさん(三原康裕デザイナーの会社)であるという話も重々納得が行くところであったが・・・。

記事の中にあった「非常にコンセプチュアルだが、生産は中国・広州」という説明では最早収まらないくらい、このブランドさんは現在、中国でのプロモーションに相当に注力なさっておられるようですね。

United Nude

上記の公式サイトをご覧頂けばわかることだが、まず、このブランドのコンセプトショップは、ロンドン、NYとGuangzhou(広州)に置かれている。雑誌掲載歴の欄には、中国の有力雑誌の名前がずらりと並んでいるし・・・。

さらにはブランド自らが、英語と中国語の2か国語で『UNIT』という雑誌を出しておられるようだ。「Urban China Magazine」の謳い文句が、サイトには踊っている。

靴業界では名門ブランドさんでもヨーロッパ生産に固執した企業さんが倒産してしまったという現実がある。生産、そして今後の販売戦略も含めて、中国に照準を合わせるというのは、王道の戦略だろう。

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2008年7月20日 (日)

マッシュスタイルラボのルームウェア新ブランド「ジェラート・ピケ」

「スナイデル」という大人可愛い系ブランドをやっておられるマッシュスタイルラボさんという企業さんは、アパレル事業以外にWebプロモーションやコンピューターグラフィックスも手掛けておられるユニークな出自の企業さんのようだが、

先週7月17日(木)付けの繊研新聞さんに、この企業さんがルームウェアの新ブランド「ジェラート・ピケ」を今秋から発売するという記事が掲載されていた。

皆様ご承知の通り、いわゆるパジャマやネグリジェというカテゴリの商品は、今百貨店さんの中では非常に売りにくい商品になっていて、最大手クラスの企業さんですら苦戦しておられるというのが現状だ。人気デザイナーさんと組んで専業大手が数年前に投入したブランドも、既存のブランドにない可愛らしさとテキスタイルへの拘りを感じさせてくれるなかなか良い商品だったのだが、いかんせん価格の高さが災いしてか、やはりあまりうまく行かなかったらしいと仄聞している。

だが、私は、マッシュスタイルラボさんの「ジェラート・ピケ」については、ものを見ていないので言い切ることは難しいが、ビジネスモデルそのものに関してはそこそこイケる可能性があるな、という風に感じた。

1つは、販路として、専門店卸、百貨店の期間限定ショップだけでなく、「オンライン販売」というのが掲げられていたこと。ネットでも例えばガールズウォーカーさんとかスタイライフさんなどへの卸と、自社サイトでの直販というのと両方が考えられるだろうが、既に抱えている「スナイデル」ファンに対してローコストでアプローチをかけることが可能で、結果が出るのが早い筈だ。

もう1つはスエットセットアップ8,400円、Tシャツ3,800円、バスローブ9,400円といった価格設定。百貨店プライスよりは安く、ヤングや“30代女子”層にとって手が届きやすいプライスである。

不景気の影響で、おうちライフを見直すムードも高まっている今、ルームウェア+生活雑貨ブランドという企画は時代の空気感を的確に捉えており、繊研さんの記事に書いてあった通り、「外出着とは別腹」で売れていく可能性があるのではないだろうか。

さくらは思うんですが、ギャル系とか、大人可愛い系のブランドで、店舗数が多すぎず(せいぜい20店舗どまり)、ネットやケータイでかなり売っておられるところならば、通常効率が悪いと思われるアイテム(今回の例のようなルームウェアとか、マタニティとか)にチャレンジされても、リスクは低いんじゃないかと。

皆さんご承知のとおり、ネットやケータイではテストマーケティングとか、予約を取るとか、ロングテール販売とか、いろいろなやり方が可能ですからね。無理しすぎなければ、ファンに喜んでもらえることが本当にいろいろとやれるのではないかという気がします。

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2008年4月14日 (月)

伊メンズバッグファクトリー・オロビアンコ、日英で生産拡大ージャパン社設立、工場買収も視野ー(H20.4.9繊研新聞)

少し古いニュースで恐縮だが、自分へのメモ書きも兼ねて。

「ビームス」や「エディフィス」などのセレクトショップや、伊勢丹メンズ館などでよく見かけるメンズバッグのブランド「オロビアンコ」って、ファクトリーブランドだったんですね!それも1996年に開始と、かなり若いブランドだ。

見ての通り、このブランドが売れた最大の理由は、「デザイン力」であろう。バッグというアイテムに一定数のお客様が求める機能である「軽さ」を、ナイロンとレザーのコンビによって実現、もう一つ、メンズバッグでラグジュアリーブランドなども含めて同業他社があまりやっていない「カラーバリエーションの豊富さ」という要素も加味した。

それでいて、ファクトリーブランドなので価格的にも値ごろ感がある。これは売れない訳ないですよね。

イタリアのバッグの業界も恐らく、繊維産地同様、ユーロ高と中国からの移民に席巻され、極めて厳しい状態に陥っているのではないかと想像するのだが(誰か詳しい方いらっしゃいましたら、ご教示下さい)、オロビアンコ社の場合は、中国からの移民が増加したり広州の産地が伸長するひと足前のタイミングでブランドビジネスを開始したことと、社内なのか社外なのかわからないが優秀なデザインチームを抱え、旧来型のファクトリーブランドにありがちな、「デザイン面が甘い」という問題点をクリアしたことが成功につながったのではないかと私は思う。

この企業さんが、「ハッキン」も作っておられるようなんですよね。「オロビアンコ」よりは更に高く、ラグジュアリーブランドと同等の価格帯の商品だ。こちらもなかなかセンスの良い商品で、黙っておけば「ファクトリー」の匂いは一切感じさせないものだ。

繊研新聞さんの報道によると、2008から09年をめどに独資の日本法人を設立するらしいのだが・・・。

さくらが「むむう~」と唸ったのは、「日本のバッグメーカーを傘下にして、日本生産も始める」というくだりだ。

同社はイギリスでも工場を設立するとのことだが、「川上のものづくりをしっかりしなければならない」という考え方、これは卸ではなく、製造メーカーならではの発想だという気がする。

最終的には、物を作れる企業か、もしくは売れる企業、いずれかが強い(もっと強いのは、その全てが出来るSPAであるが・・・)というのは、この業界で長年やってきている人ならば誰しもが感じているところだろう。オロビアンコ社さんの場合は製造業ご出身なので、「作る方」をまずしっかり押さえる、という発想になるのは至極当然だと思ったのだが・・・。

「日本の工場を買収」なんて、既にどこかメドがあっての話なんでしょうかねぇ。技術力の高いバッグ工場の皆様、買収されないように注意してチョ。

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2007年12月25日 (火)

繊研新聞さん主催の雑貨の新展示会「アクセス(Access)」

繊研新聞さんが、来春から、プラグインに続いてバッグ、シューズ、アクセサリーを中心とした新しい展示会「アクセス(Access)」を始められるみたいですね。

今日付けの別冊「SENKEN h for BIZ」のIFF/TERROIR特集の中で、チラリとご紹介されておりました。

詳しい情報は、そのうち本紙で告知されるんでしょうが、時期がプラグインより3週間早い2008年3月26日~28日なので、出展されたい方は、ダッシュ致しましょう(笑)。

しかし、繊研さんは、展示会名にIT用語を命名されるのがお好きみたいですね。「アクセス」なんて展示会名だと、またまたネット上で検索するのが大変になりそうな予感(笑)。さくらもエントリを上げる度に公式サイトにはリンクさせて頂いて、皆さんがサイトを探される折に若干なりともお役に立てるようにしたいと思います。

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2007年12月13日 (木)

ケミカルリサイクル分野 東レ、帝人が共同へーパタゴニアと新商品を開発ー(H19.12.13繊研新聞他)

ネット上でも、こちらのニュースは沢山報道されていた。平成19年12月13日付けの化学日報さんのサイトの記事「東レー帝人、リサイクル繊維で協業」によると、帝人と東レがリサイクル分野において、50年ぶりにパートナーシップを取る」(同サイトより引用)ということらしい。

50年前というと、1957年。日本の合繊メーカーの全盛期である。どういうリサイクルをやっておられたんだろうか?

このニュースの主役は、縁結びの神となったパタゴニアさんだとさくらは思うんだけど、ライバル2社が揃って完全循環型のリサイクルを始めたというのは、業界的な観点ではやはり大きな話題だというお考えで見出しをつけられたんでしょうね。

もう一つ、別のサイトもご紹介しておこう。日刊工業新聞さんが発信元になっているYahoo!ニュース「米パタゴニア、帝人ファイバー・東レと完全リサイクル衣料を開発」である。

こちらのサイトによると、リサイクルの対象となる防水透湿ジャケットの「生産量は5万5000着で、売り上げ目標は22億円」(Yahoo!ニュースより引用)とのこと。2008年秋冬シーズンから、全世界で販売されるだけに、そこそこ大きな規模である。

ああ、やはり、それだけの規模の商売だから、東レさん帝人さんも乗ってくるんだろうな、という見方も出来るには出来るんですが・・・。

それでも、両社共、この取り組みに限らず、今後環境配慮型の商品を拡販していくということを記者会見では発表しておられるようなので、パタゴニアさんの働きかけがよいきっかけとなって、他のアパレルさんにもそういう素材が広がっていけばよいなぁと思います。

今年の猛暑や暖冬で、多くの人が「このままじゃ大変なことになるのではないか」ということを肌で感じているはず。市場が、環境配慮型の商品を強く求めている時代ですからね。

それにしても、パタゴニアさんのストイックなまでのエコへの姿勢は凄い!同社のサイト、ヨガウェアのページしか日頃はほとんど見ていなかったのだが、「環境保護への行動」というページに書いてあることは徹底している。

今、ネットをいろいろ検索していて、ブログ「du popo:NAKANO Hajime's blog」さんのエントリ「Patagonia(パタゴニア)の環境保護の実践をWebで知る:The Footprint Cronicles(フットプリント・クロニクル)」を発見し、読ませて頂いたのだが・・・。

パタゴニアの創設者、イヴォン・シュイナード氏の著作『社員をサーフィンに行かせよう』の中に、「ヨガをするのに新しいウェア一式が本当に必要なのか」(同書P118)という一節があるらしいということを初めて知り、「がっびーん、ショック」という感じで、穴があったら入りたくなっちゃいました(^^;;

実はさくら、『社員をサーフィンに行かせよう』もまだ読んでおりません(^^;; 内観と自省よりは、オシャレとダイエットへの動機からヨギーニになっておりますんで、お恥ずかしい限りなのだが、売り上げのことだけ考えると何着も買い換えて下さるほうが有難いという発想になってしまう筈なのに、個人ではなく企業がそういうスタンスを取れるのは本当に稀有なことである。

パタゴニアさんの日本支社は、明後日15日まで東京ビッグサイトで開催中の「エコプロダクツ2007」にもご出展なさっておられるようだ。明日私も30分か1時間程度は同所に足を運ぶつもりでいるので、パタゴニアさんのブースはちょこっとだけでも覗いて帰ろうかと思っております。

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2007年11月28日 (水)

レペット60周年、CEOが語るブランドの歴史と未来(H19.11.28MODE PRESS)

バレエシューズブームに乗って、少し前から人気の「レペット」って、創業者がローラン・プティのお母様だったんですね。初めて知った・・・。

ご興味のある方、MODE PRESSの動画を、ご覧下さい。

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2007年11月21日 (水)

グローバル展開できる企業、業種は強いースポーツメーカーと総合アパレルの明暗

今日11月21日(水)付けの業界紙各紙を、苦虫を噛み潰すようなお気持ちでご覧になられたファッション業界の皆様は多いと思う。婦人服アパレル、総合アパレルの中間決算が、一部の企業を除いて大変厳しいものになっていたからだ。

ただ、その近くに、黒三角(▲)が並ぶ総合アパレルの中間決算業績一覧表とは対照的な表が掲載されていたことにも、皆様お気づきなのではないかと思う。スポーツメーカー企業の中間決算だ。

アシックス、ミズノ、デザント・・・非常に堅調な決算になっていたが、その理由は輸出の好調である。

スポーツメーカーの場合は業種全体の特性から言っても、輸出向きである。まあ、世界に出ればナイキ、アディダスといった超大手やら、中国の李寧などとの激烈な競争が待ち受けてはいるんだけれど、世界最高の素材を国内の有力企業(特に合繊メーカー)から調達出来、高い技術開発力、商品開発力を有する日本の大手企業の強みは、幾つかのカテゴリにおいては現場のアスリートに圧倒的に支持されているということもあって、十二分に世界に通じるものになっているという気がする。

ただ、マーケティングとか、政治的な動きという点で、ナイキ、アディダスの方が何枚も上手、というのは、門外漢の私が見てもちょっと感じるところはあるのだが、それでもまだ、世界の土俵に複数の企業が上がって行けている業種ということで、「日本のスポーツメーカー」という業種全体の将来性も高いだろう。

グローバル展開の長所は、単一エリアの好不況に左右されないリスクヘッジが出来るということである(とはいえもちろん、世界同時不況なんてこともありますけどね)。マーケティング的にも、先進国でまず売り、発展途上国へ段階的に広げるという手法を取ることができる。

量が売れるから生産コストを抑えることも可能となり、素材を提供する側にとってもうまみは大きい。だから。スポーツメーカー向けへの提案には、力が入るようになるんですよね。

日本の婦人服アパレル、総合アパレルもスポーツメーカーのようにグローバル展開出来ないものか?その点については、また機会があれば論考したいと思います。

ただ、残念だったのは、ゴールドウィンさんの決算。先程決算書を拝見したが、私はスポーツメーカーを専門にウォッチングしている訳ではなく、全てのカテゴリや業態の売り場をちゃんと見ていないので、単純にウィンタースポーツが最近ダウントレンドになっているからとだけ言って良いものか、判断しかねるところがある。プロではないのでコメントは差し控えたいと思う。

今日付けの日経MJさんには、同社がやっておられた「スロウフロウ」というヨガ教室も、リストラの対象となることが掲載されていた。日本の最近のヨガブームを早い時期からリードしてこられた企業さんブランドさんなので、非常に寂しいですね。

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2007年10月13日 (土)

ワールド、シンエイの共同会社サンピエ、来春から婦人靴ブランド「フレイバーミュー」出店(H19.10.4繊研新聞他)

一週間以上も前のニュースで恐縮なんですが、成功する可能性の高いプロジェクトではないかと思ったので書いておきます。

ご参考までに、ワールドさんのホームページ上に掲載されているニュースリリースはこちら↓↓↓

◆「キャリア女性向けブランド『フレイバーミュー』2008年スタート」|ブランドニュース

ホント、巧いなあと思うんですよね。UAさんの「オデット エ オディール」とか、ジュンさんの「ラブクレール」なんかに比べて、プライスは一格下を狙っておられるじゃないですか。まあ、ギャル系の靴になるともっともっとロープライスになってきますが。

ワールドさんの強さは、同社が「高感度バイイング型SPA」と呼んでいる「アクアガール」だの「シャンデリエ」だのといった、プライスの高いゾーンよりも、むしろ、「ハッシュアッシュ」や「三寒四温」のような郊外型SPAや、“ファッションのコンビニ”業態の「イッツデモ」のような、ロープライスゾーンのビジネスになった方が際立つ。

「安かろう悪かろう」(とまで言ってしまうのは失礼なのだが)のプライスゾーンに適度に顔のよい商品をぶつけることの出来るMD力。

ロープライスゾーンで多店舗展開する場合、雑駁な在庫コントロールをしていると今の量販店平場が典型的な例なのだがロスがどんどん出て大変なことになるのだが、在庫ロスと機会損失の極小化を図るSCMの仕組みが出来ていること。

そして、何より、ロープライスで戦うためにまず生産背景から押さえにいくこと。だからこのプロジェクトではシンエイさんと組んだのだろうと推察できる。

アパレル業界の大半の企業さんは、どうしても感度軸を上に上に持って行きたがる(お洒落な商品が根本的に好き)な傾向にあることと、感度も価格も高いゾーンなら粗利益も高いので売れ残りが出てもそこそこ吸収できるというビジネスモデルに慣れているため、ボリュームや、ややバジェットに近いゾーンでの商売が苦手だ。もちろん、企業さんの哲学として、「うちはやらない」というのは大いにアリなのだが。

しかし、多くの消費者は、「安くてそこそこ顔の良いもの」を望んでいるというのも、事実である。

ワールドさんの実力を持ってすれば、その気になれば意図的に感度を更に下げてしまむらさんや「H&M」に対抗することも十二分に可能ではないかと常々私は思っているんですけどね(多分、そこまでは今のところはやる気がないんでしょうが)。

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2007年9月 2日 (日)

鍛えた体を美しく、「マックスクライマックス」インストラクターなどを狙うー(H19.9.1繊研新聞)

前々から絶対こういうブランドは必要だと思っていたんだよね。今日付けの繊研新聞さんに掲載されていた、フィットネスウェア「マックスクライマックス」復活の話題だ。

フィットネス若葉マークの人達と、上級者やインストラクターの体型は明らかに違う。ウェアに困っておられるのではないかと思っていたので。

今、ネットで検索をかけてみたら、展示会の様子を、「TOKIKO バリュアージュ」さんがレポートしておられましたね。この方は、インストラクターをなさっておられる方のようですが。

それから、10年前の旧「マックスクライマックス」を着用されたお写真が、尻ミッターフジオさんのブログに掲載されていました。この方は、さくらが敬愛するネットワーカー・久米繊維工業(株)の久米信行社長のブログ仲間の方だと思うんですが、さすがに良く似合っておられますね。

さくらが通っている某ヨガ教室には、体脂肪率が13%だという女性のインストラクターさんがいらっしゃいます。以前、パナソニックのデジカメのCMのキャッチコピーに、「Ayu体脂肪率15%」というのがありましたが、ダンスとヨガで鍛え抜かれてそういう体を作っていかれたそうです。

極めた方にしかわからない、ニッチなニーズは、確実に存在するんですよ。

本当に、私の周りを見渡しただけでも、スポーツや趣味への懲り方が初心者レベルを通り越し、半端ではない域に達しているという方は、よくよく聞いて見るとかなり存在する。三浦マラソンには前から毎年参加していて東京マラソンにももちろん参戦したとか、毎週土曜日はフットサル、日曜日はサッカーをやっていて休日に休んでいることはないとか、スキューバダイビングで伊豆には毎月、年に1回は沖縄、1回は海外とか、ビリヤード暦10年以上とか、つい最近は、社交ダンスを20年以上やっておられるという話をある方から伺ったばかりだ。

ということは、上級者やインストラクター向けの講習とか、教室(スポーツクラブ)とか、試合や発表会の設定とか、海外ツアーとか、グッズやウェア、ドリンク類やサプリ、雑誌や専用ウェブサイトの開発等々、狭くて深いニーズが沢山生まれてきているに違いない。

もう1つ、これからは60歳以上の方向けの、ハードではないが毎日とか週1日とかのペースでぼちぼち続けられるスポーツというカテゴリが、新たに生まれてくるのではないかと私は思っている。例えば、ヨガの分野で言うと「ラジヨガ」がその好例ですが。

あるいは、「昔やっていた、または、すごくやりたかったけどやれなかったことをやる」というスタイルもありかと。バイクにもう一度乗るとかね。

何たって、60歳から新しい趣味を始めて75歳まで続ければもう15年選手になれるんですよ。100歳まで生きるとしたら、相当極められるじゃないですか。

もちろん、何の分野でも、長続きせず、また違うことにトライ、という方々が沢山出てくるとは思うんですが、ヤングではなく大人や高齢者が多数派となる成熟化社会では、人生を楽しく健康に過ごす生き方として、「極める」というのが一つのキーワードになってくるのではないかと、実感する今日この頃です。

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2007年5月23日 (水)

かくして、強者はますます強く・・・

昨日付けの繊研新聞さんに、元エゴイストのカリスマ販売員だった森本容子さんが、今秋冬物から、オンワード樫山さんの「ヴァニラコンフュージョン」のファッションアドバイザーに就任する、という記事が掲載されていた。

前にも書いたけれど、さくらは森本さんは凄い方だと尊敬しております。今回も、商品のイメージ写真がやっぱり凄くかっこよくて、しかも、微妙なパターンの修正とか、企画を単品重視に変えていく、という趣旨の発言を読んで、「かなり期待できそう」と思い、何かネット上に情報が出ていないかと思って調べてみたんですが・・・。

ないですよね、当然。まだ早すぎますから(笑)。

仕方がないので、代わりに今の商品ですが、こんな感じ(今はエレガンス寄りですが、相当に変わるのではないかという気がします)。マガシークさんのサイトでご覧下さい。「ヴァニラコンフュージョン」は、マガシークさんと、楽天さんにオンワードさんが出しておられる公式サイトのみでの展開のようだ。

オンワード樫山さんと言えば、今日の繊研新聞さんにも、伊勢丹との「ドーリーガール・バイ・アナスイ」のライセンス提携の記事が。こちらは、いつもながらの伊勢丹さんの力技っぽい(百貨店業界の競争が激化するにつれ、今後、益々この種の力技、増えてくるのではとさくらは思っております)のだが、個性がはっきりした、パンチのきいたガーリーな世界観は、ファンを掴むだろうから、こちらもかなりイケるのではないだろうか?

話は戻るが、同社の最近のニュースだと、日本繊維新聞さんのサイトに出ていた中国子会社増資の記事も、目を引くものでしたね。

あれこれ探しているうちに、ライバル会社のワールドさんの2007年3月期決算発表にまで行き着いてしまった。売上高及び、純利益以外の各段階の全てが単体連結共過去最高をマークしたとか。

2003年から、この4年間の間に、連結決算で売上高を1,000億円以上伸ばしておられる、というのは、驚きですね!

最近はM&Aなんて荒業も日常茶飯事になりつつあるが、本来アパレルビジネスには奇手妙手というのは通用しにくいものだ。企画・生産・販売の各段階及び広告プロモーションにおいて、きめ細かな施策を打ち出し、お客様のニーズに応えられる企業が伸びていく。

最近のしまむらさんのファッション化の話題を見てもお感じの方は多いと思うけど、ファッションの世界って単純なプッシュ型量産型のマスマーケティングが通用しにくい複雑な分野なので、特に「MD」は重要ですよね。

それがわかっていて、仕組みの構築と人材の育成を着々と行っている企業さんは、これから時代環境がアパレル業界にとって厳しくなればなるほど、益々強くなってくるような気がしますね。

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2007年4月30日 (月)

NIKKEI NETの中国ビジネス特集にCHICの話題が

皆さ~ん、GW(ゴールデン・ウィーク)、いかがお過ごしでしょうか?

さくらは若干のお持ち帰り仕事や取材の下準備等を抱えているんですが、久しぶりに美術館に行ったり、買い込んだ本を読んだり、短いチャージの旅に出たりと、のんびり過ごしたいと思っております。

ということで、お休みモードのさくらのブログ、今日は小ネタでご勘弁を。

NIKKEI NETさんに珍しくわが業界の話題が出ておりましたので、ご紹介を。

繊維ファッション業界の方は既に業界紙等の報道でご存知かと思いますが、3月末に中国・北京で行われたCHIC(中国国際服装服飾博覧会)に「ジャパン・パビリオン」を結成し参加した成果について、JETRO海外見本市課長の稲葉公彦氏が詳しく語っておられます。↓↓↓

中国国内最大のアパレル見本市に初参加ー稲葉公彦・ジェトロ海外見本市課長」。

蛇足ですが、このページの右側に、ANAの空席検索の広告が掲載されているのは、巧いと思いますね。行き先のプルダウンで出てくるのは、もちろん中国国内の空港だけです。

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2007年4月20日 (金)

インパクト21への米ポロ・ラルフローレンのTOBに思う

最近残業続きで、ちょっと書くのが遅くなってしまったのだが、4月16日(月)に新聞やネットニュースなどで報じられたアメリカのポロ・ラルフローレン社による、インパクト21へのTOBのニュースを、どう見るべきなのかな、とずっと考えていた。

こうなることは、正直、表参道ヒルズの横の直営店が出来た時点で、ちょっと予感していたんですけどね。

まず、「TOBは4月17日―5月22日の期間、1株あたり2600円で実施する。4月12日までの過去3カ月間の平均終値2140円に対し約21.5%のプレミアムを加えた額となる。買付け予定数は発行済み株式の約46.6%を下限とし、代金は240億1308万円を見込む。」(4月16日付けnikkeiBPnetより引用)という金額を高いと見るべきか安いと見るべきか。

こういうことを、本当は業界紙さんには本当はアパレルや流通業専門のアナリストに取材して書いて頂ければ嬉しいのだが、素人なりに推論するしかない。

さくらの感覚では、直近の平成19年2月期の売上高が306億円の企業さんなのに、うーん、これじゃちょっと気の毒なのでは?もうちょっと価値は高いんじゃないか、という感じで受け止めました。同社の株を持っておられるブロガーの方が安値を嘆いておられるコメントを書いておられたが、お気持ちは察するに余りある。

ただ、業界紙各紙の報道を見て感じたのは、親会社のオンワード樫山さんの首脳とポロ・ラルフローレン社首脳による共同の記者会見の受け答えで、オンワードさん側が非常に冷静なご対応をなさっておられるように見受けられたこと。

1つには、トラッド系のブランドが、特にレディスではダウントレンドなので今が売り時か、という判断もあったのだろうが・・・。

同社の場合、商社さんではなく、アパレルさんで、しかも国際的に見ても超大手企業さんだ。自前の有力ブランドも数多く有している。

自分で種から水をやり、ブランドをいくつも育ててきたという自信。それが冷静さの元なんだと思います。

自らファッションブランドを創造出来る企業なので、他所のブランドをM&Aする場合も、当然、「このブランドが売れそうかどうか」「クリエーションのレベルが高いかどうか」「ビジネスモデルが収益性にかなっているか」などのツボもよく理解できる筈だ。

そういう意味では、口銭商売でモノを右から左に流すだけのビジネスとは違い、アパレルという業態は最後まで残る、強いなあと感じたのが第2点目の感想。

第3点目。今回水面下でどのような駆け引きが行われたのかわからないが、一般論から言って、ライセンスブランドのライセンサー(本国側)とライセンシー(日本側)を比較した場合、どうやったって最後のところではブランドホルダーの本国側にはかないっこないな、ということを改めて感じたこと。

とにかく、ごねたもの勝ち、なんですよ。強気半分で「契約を解消しジャパン社を設立させてくれ」というカードを切って、日本側が思いのままになれば大成功なのだが、ランニングロイヤリティを0.5%でもアップすればそれでも勝ち、なんだから。始めから本国側が負けになるような交渉はありえないのだ。

そういう風に考えると、この難しいネゴシエーションを行うことによって中間利得を得る商社さんはともかく、アパレルにとって苦労してまで外資系のブランドを持ってくることが本当は良いことなのかどうなのか、という話になってくる。まあ、確かに日本のブランドでは絶対に出せない味や世界観があったりとか、日本人は海外かぶれの人間が多く海外のブランドも持っておかなければ取りこぼす売り上げが出てくるとかいうこともあるんですけどね。それと、特にオンワードさんとファーストリテイリングさんの場合は、海外進出をスピーディーに進めるための海外ブランド買収、という意味合いもあるから、一概には否定は出来ないのだが。

第4点目。今後、「ラルフローレン」のブランドがどのような方向に向かうのか。まだ不明な点が多いが、ちょっと予想してみよう。

懸念されるのは、日本独自のリプロがなくなり、アメリカ本国の企画がそのまま日本に入ってくるようになることだ。そうなると、アメリカントレッドの世界観は今までよりも明瞭になると思われるが、特にレディスの方で、現状の主力顧客の40代~60代のコンサバな女性客が離れてしまい、しかもヤングも思ったほどの人数は取り込めない、という最悪の状態になってしまう危険性がある。

もう1点私が心配しているのは、日本においてインパクト21さんの躍進の原動力となった、「百貨店の正社員に販売してもらう」仕組みを今後も維持していかれるのかどうか、ということである。

店舗によって差はあるが、私が見る限りでは、岡山に居た頃もそうだし、上京してからも「ラルフローレン」のショップの販売力は概ね百貨店インショップの平均値以上だ。店舗によっては非常に丁寧で細やかでハイレベルなところもあるように思う。

それを、「ショップは直営がよい」と教条的な考え方に立って自前の販売員に切り替えると、人件費は上がるは、昨今の人手不足で人は集まらないはで、大変なことになるのでは・・・。

と心配していたんですが、このnikkeiBPnetさんには、「既存店舗網を強化するためインパクト21の取引先である百貨店と協働する」(同サイトより引用)とあるので、その辺は当面は大丈夫なんじゃないかと思っております。

このブランドの場合、メンズはやはり魅力が大きいですよね。「ポロシャツ」という、ブランドのアイコンとなる強力な単品も有している。また、アクセサリー類(バッグ、ベルト、財布等)を強化し、場合によってはアクセサリ単体でのインショップ展開、という戦略もあり得るだろう。

そういう意味では、まだまだやりようによっては売り上げを伸ばすことは可能だという気がする。

これから米ポロ・ラルフローレン社が、どのような戦略で日本におけるブランドイメージのリノベーションを図っていくのか、大いに注目したいと思います。

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2007年2月19日 (月)

伊カジュアル「ディーゼル」雑貨専門店を展開(H19.2.19日経MJ)

昨日アップした渋谷パルコさんについてのポッドキャストの中で、3月1日のリニューアルの際に、パート2に「ディーゼル」が入店すると話したんだけど、このお店は「ディーゼル」の新業態店のようですね。

今日付けの日経MJさんにこの話題が取り上げられていた。詳しくは是非、同紙を購入して読んで頂きたいと思うが、雑貨専門の業態で、「ディーゼルアクセサリーズストア」という名称らしい。

「ディーゼル」の雑貨って、ベルトにしてもサングラスなんかにしてもなかなかセンスがいいですからね。それと、アパレルを含む総合型の店舗に比べ、坪数が少なくても出店できるという強みがある。

ロサンゼルス発の展示会「d&a Lab」の東京展が休止になるなど、アメリカ発のプレミアムジーンズブームは完全にダウントレンドになっているが、ミディアムプライスと間口の広い商品イメージを訴求してきた「ディーゼル」はまだまだ元気。日本だけでなく、グローバルに業績は好調なのではないかという気がする。今や、完全にイタリアを代表するブランドの1つに成長したようですね。

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2007年2月 5日 (月)

オンワード マーキュリーデザインと提携ー「バナーバレット」拡大ー(H19.2.5繊研新聞他)

今日付けの日経MJさんにも繊研さんにも日本繊維新聞さんにもこの記事は大きく掲載されていたのだが、さくらがパッと見てすぐに感じた疑問については一言も触れておられなかった。

唯一WWDジャパンさんだけが、記事の書き出しの部分に「かつてはミニマムを起業した廣瀬貴士・社長が・・・」とチラリとだけ書いておられたんですよね。

そうなのだ、今回オンワード樫山さんと共同出資会社・メイウッドを設立するマーキュリーデザインさんは、かつてはワールドさんの子会社になっていた筈ではなかったのか。

さくら、もちろん最近リアルのセレクトショップやネットやモバイル通販でも人気の「バナー・バレット」のことは知っていたが、このブランドを運営しているのがマーキュリーデザインさんだったとは、今日この記事を読むまで全く知らなかったんですよ。私の頭の中では、「マーキュリーデザイン=ミニマム」だったんですよね。

まあ、業界紙さんの常識では、今回のニュースリリースはオンワードさん発のものだから過去の関係ない話題には触れないのが礼儀、ということになるのだろうが、気になったのでちょっと調べてみました。

もちろん、今現在も「ミニマム」というブランドはワールドさんが取り扱っている。だが、直近の平成19年3月期中間決算(連結)の中の関係会社リストにはマーキュリーデザイン社の名前はない。

どこまでさかのぼったら社名は出てくるのか、ずっと見ていくと、どうやら、平成17年3月期中間決算(連結)が最後のようでした。

その後、同社との関係をどのように変更したのか、という記述はその期と次の期の決算書にはどうも記されていないようだったが、ワールドさん担当の記者さんは当然ご存知の筈。

「コキュ」もそうだったのではないかと思うんですが、ワールドさんは良くも悪くもブランドを自社流のブランド・ポートフォリオと仮説ー実験ー検証の仕組みの中に入れ込んでそれなりに数字を叩くMDブランドに換骨奪胎してしまうのがうまい。結局、「ミニマム」はワールド色に染まっちゃったのかなぁ・・・これは推測です、ワールドさんにちょっと怒られそうですね。外れていたらすみません。

とはいえ、マーキュリーデザインさんは今の「バナーバレット」を見れば業界人なら誰もが感じるくらいやはり力のある企業さんなのだ。クリエーション主導型の企業との協業を進めたいと考えているオンワードさんと新たなご縁が出来て、まずはハッピーなのではないだろうか。

ファッション業界、正直、相性というものも大きく影響する業界ですからね。目指す方向性が一致しているかどうかだけでなく、コミュニケーションがうまくいくかどうか、これは重要です。

「バナーバレット」、今後出店攻勢もかけていくようである。新聞報道を見る限りにおいてはワンブランドショップのようなのでMDにも注目したい。少なくとも、店舗数が増えれば生産の効率がアップする分思うようなものが作れるようになってきてマーキュリーさんもぐっと楽になってくるのではないかと思います。

アパログにもブログ連載中↓↓↓

アマゾンがポイント制ー日本市場向け、独自開発ー(H19.2.5日経産業新聞)」

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2006年11月16日 (木)

ベネトンCEOとCFO辞任ー経営方針巡り会長と意見対立かー(H18.11.15日経産業新聞)

今日付けの日経産業新聞の海外情報のページ、「エディー・バウアー身売り」の大見出しを見つつ目線を斜め右下にやった途端、今度はこんな見出しを発見してしまった。

「ベネトンCEOとCFO辞任ー経営方針巡り会長と意見対立かー」

経営幹部が2人も同時に辞めるなんぞは、どうみても只事じゃないだろう。こちらのchron.comというサイトによると、株価が一気に8.5%もダウンしたとか。

思い起こせばついこの間、2003年には、ルチアーノ・ベネトン氏は「ベネトン一族は経営から身を引く」といった発言をしていたんですからね(今、ネットを検索したらやはり間違いなくそういう報道が出ていました)。そういう時期もあったんですよ。一体どういう理由なのだろうか。

最近インドへの進出に注力するというニュースも業界紙の紙面に小さく掲載されていたばかりなのだが・・・。詳報を期待します。

アパログにもブログ連載中↓↓↓

モバイル・ドロップシッピングをビジョナリーが開始

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2006年9月27日 (水)

高級バッグ市場参入ーオンワード「コルトモルテド」販売ー(H18.9.26繊研新聞他)

こちらの、オンワード樫山さんのニュースリリースに記されている通りである。ボッテガ・ヴェネタの創業者の息子がデザインする注目のバッグブランド「Colt Moltedo(コルト・モルテド)」と同社が、ディストリビューション契約を締結したそうだ。

このリリースの中にわざわざ図が記されている通り、今回のビジネスのフレームは、ちょっと変則的な格好になっている。一般的にありがちな、「独占輸入販売権」とは違って、「輸入」と「販売」の部分が分かれており、前者については三菱商事さんが責任を担うようだ。

そして、更に、オンワードのグループ企業、キャンデラインターナショナルさんが、サブディストリビューターになって百貨店やセレクトショップなどへの卸を行う形にしてある。どうやら、キャンデラインターナショナルが運営するセレクトショップ「クルーン・ア・ソング」の中で「コルト・モルテド」を取り扱いたいがためにわざわざこういう形にしたのではないかと推察される。

オンワードさん本体にとっての商売としてのうまみは、正直たいしたことはない額にしかならないように思うのだが、個人的には、このブランドのデザイナーさんは、バッグ業界にとっては何十年に1人しか出ないような逸材ではないかと思っているので、商品のブランドイメージと価値観を損なわないように大切に販売してあげて欲しいと思いますね。

話は変わるが、今朝の繊研新聞さんの1面連載「世界市場に挑む オンワード樫山」の中では、同社が近くバッグメーカーを買収することを匂わすような件があった。「コルト・モルテド」の話とはまた別の、製造メーカーが対象なんだろうが、いやはや、同社の雑貨への力の入れ具合も、ワールドさんと並んで、半端じゃなくなってきていますよね。

「mit mitte」なんかも、あのプライスであの感度は素晴らしいと思うし、一昨日有楽町西武さんの話題の中で触れた「ヴィア・バス・ストップ・アクセサリー」なんかにしても、非常に通好みの商品が揃っている。

こういう動きとは対照的に、総合商社さんは最近ちょっと劣勢に立たされていますね。ここに来て、企業全体の中で繊維は利益率の点で足を引張り気味、「無理して頑張ってくれなくてもいいよ」的な位置づけにおかれてしまっているという雰囲気を如実に感じる。I社さんやS社さんの話題はそれでもまだいろいろあるようだが、「ライフスタイル事業部」になって繊維単体の売り上げを公表しなくなった、ブランドビジネスの雄・M社さんはどうなっておられるんでしょうか?

まあ、こういう超エリートさん達は全社的にみれば安泰な世界に住んでいらっしゃるし、いざとなったら他産業で戦えばいいだけなんだから心配してあげる必要はさらさらないと思うんだけれど、かつては地方の小売店さんをお得意様にしていた輸入商社さんにとっては、アパレルがライバルになってくると非常にキツイものがあるという気がする。

それでも、年商20億円~30億円程度の塊になるようなブランドは最近でもいろいろ出てきているから、良いブランドを探してきてじっくり育てる、ということをアパレルに負けずにやっていく以外にないだろう。

消費者にとっては、あらゆる業態がリテイルのセンスを身につけインポートについてもぶれのないMDが展開されてくるということは非常に良いことで、これから益々、楽しみが増えてくる訳なんですけどね。

いずれにしても、財務体質の強さとアパレルMDやリテイルMDに関する専門知識の豊富さ、その両方を兼ね備えていない企業さんは、市場から退場を迫られる時代になっていることは間違いないだろう。

アパログにもブログ連載中↓↓↓

10月6日(金)、リアルコミュニケーションズ・鈴木社長の講演があります

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2006年6月 9日 (金)

VMDでショップがみるみる蘇る

今日6月8日(木)付けの繊研新聞の1面トップ記事は、リンク・インターナショナルさんがネオ・コーテックスという企業さんが開発したVMDに関するコミュニケーションソフトを使って、国内外の全てのショップと本部を直結しVMDを改善、その結果売上高が前年同シーズン比30%増、という大きな成果につながっている、というものだった。

アパレルや小売りのビジネスを体験なさったことのある方は、この記事を読んで、「そうなんだよな」と大きく頷かれたことと思う。私も久々に、大昔婦人服の販売をやっていた頃のことを振り返り、改めてVMDがファッションビジネスにおいて重要な基本事項の1つであることを再認識したのだが・・・。

さっきネットを検索して気付いたのだが、私の旧ブログでは、ほとんどVMDについて記述したことがなかったんだよね。

児玉千恵子先生とか、アパログさんで連載をなさっておられる小島健輔先生とか、業界には素晴らしい先達が大勢いらっしゃるので、実はディスプレイがかなりヘタクソな私ごときがこの場で講釈を垂れるのは非常に気恥ずかしいのだが、ちょうど良い機会なのでこの記事を読んだ感想を書いておこう。

記事を表面づらだけ読むと、まるでVMD=店頭ディスプレイ、といった風にお感じになられる向きもあるだろうが、セオリーさんの事例がうまく行っておられるのは、本来的な意味でのVMDの目指すところ=商品企画の段階から店頭での打ち出し、コーディネートを意識した企画になっている、ということが、きっちりと出来ておられるからだと思う。

カラー、素材が集約され、スタイリングがきちっと組まれて計画的に回転させる仕組みが出来ており、店舗面積が標準化され、顧客動線を考えたレイアウトが行われている売り場のどの什器(「何番地」というような言い方をする企業さんもあったりするようだが)にどの商品を置く、ということまで考えて企画しておられるから、商品が売れていって部分的に修正すべき点が出てきたとしても、本部サイドからの行き当たりバッタリではない指示が出来るのだ。

昔だと、本部のすご腕デコレーター、ヴィジュアルコーディネーターが出張で回ってきてリアルで現場指導したとたんに売り上げがグンとアップ、というようなことがよくあったが、今の時代はそれがネットでも可能になった、ということなのだろう。

出張経費との削減、という効果もさることながら、本部対A店、本部対B店、という、1対他の関係ではなく、A店対B店対C店・・・という形での、ヨコの状況の把握、ナレッジの共有が出来るところがこのソフトの凄いところだと思う。

同一ブランドを扱う他店の巧い事例を真似していけば、めきめきとレベルが上がるはずなのだ。

このシステムの開発・導入費はいくらくらいだったのだろうか?記事はその点には触れていなかったのがちょっと残念だが。

処分期前の6月、店頭があまり綺麗でないショップは正直多い。アパレル系のショップ以上に、バッグとか靴のショップ、百貨店さんの平場辺りは悲惨な状態だったりもする。売り場を見ながら直していってあげたいなぁ、と思うことが正直、よくあるんですよね。

システムの導入とまではいかなくとも、什器の位置を移動し、商品を並べ替えることで、少しでも売り上げを上げるように頑張りましょう!「売り場が停滞したら、即、VMDを変えようね」、さくらが若かりし頃、先輩は口を酸っぱくして言っていたが、売り場に動きを起こす、そして、店長やショップスタッフの心の中にも動きを起こすだけで、必ず風向きは変わってくるものなんですよね、不思議と。

とここまで考察した後、じゃあネット店はどうよ?VMDってあるんだろうか、ということについて考えて見ましたので、コチラも是非お読み下さい。

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