2009年12月 3日 (木)

ルイ・ヴィトンのスタッフの給与=ケンタッキー・フライドチキンのスタッフの給与@中国

WWDジャパンさんの11月30日号に掲載されていた、パリ編集部マイルス・ソーシャさんの署名入りの記事「ショップを構えるならまず中国に!」内で紹介されていた、

上海を起点とするリサーチ企業のポール・フレンチ=ディレクターのコメント・・・

「ルイ・ヴィトンのスタッフの給与はケンタッキー・フライドチキンのスタッフの給料と変わらない。ラグジュアリー・ブランドのブティックでは、数点が売れれば収支は合ってしまう」を読んで、

仰天してしまいました。

思うに、

「(中国のような・・・今はコストがかなり上がっていますが)発展途上国で安く商品を作って、

同じく発展途上国で、先進国向けと同じ価格帯で超高級品を売る」

という、from発展途上国to発展途上国のビジネスモデルほど、利ざやが大きい商売はないなと。

脳裏に、「文明の野蛮」とか、「文化帝国主義」とか、様々な言葉が浮かんでは消えていきました・・・。

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2009年10月15日 (木)

続・ヨウジヤマモト

ヨウジさんがらみのニュース、まだまだ私の周りでは反響が大きいです。

ファッション業界の方で業界紙を細かくチェックなさっておられる方は先刻ご存知のことと思いますが、このブログは一般のファッションファンの方もかなりご覧頂いていると思いますので、過去2回の私のエントリで、私の認識不足だった点を少し補足させて頂きますね。

まず、昨日10月14日(水)付けの繊研新聞さんなどに報道されておりました通り、ヨウジヤマモトさんの民事再生法申請の直接の原因になったのは、「海外投資の失敗」です。

それと、同日付けの日本繊維新聞さんに書かれていたんですが、同社の再建を担う投資会社インテグラルさんは、「05年にワールドのMBO非公開化を進めた」企業さんだとのこと。

「短期リターンの投資ファンドではなく、自己資金とファンドで調達する『ハイブリッド型投資。従って超長期な企業支援が出来る』」(日本繊維新聞より引用)。

12日(月)にロンハーマンに行った後伊勢丹新宿店さんにも出向いたんですが、その時にも「ワイズ」のショップでお買い物をなさっておられるお客様はいらっしゃいました。

今回の出来事を、「災い転じて福となす」ことは、十二分に可能だと思います。山本耀司氏の過去の功績は、日本のファッション業界にとっては偉大な資産です。そして、耀司氏の、「ぶっ倒れるまで、服を作り続けたい」という言葉にも、どん底から這い上がろうという並々成らぬ決意とエネルギーを感じますので・・・。

きっと再生は出来る、と私は思います。次シーズンのコレクション、楽しみにしておりますので、頑張って下さい!

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2009年10月11日 (日)

ヨウジヤマモトの民事再生法に思う

ヨウジヤマモトの民事再生法申請のニュースに対して、ブログやmixiにいろいろ反響をお寄せ頂き、ありがとうございました。

個人的な思いも含めて、もう少し書いておきたいと思います。

私の中では、「YOJI YAMAMOTO」が「コムデギャルソン」と共に、「ボロルック」とか「黒の衝撃」と称賛されていた80年代の記憶は乏しくて、90年代になってからの、日本の侘び、寂び、軽みの境地に達したかのようなコレクションの印象が強く心の中に刻み込まれております。

その頃私が前に勤めていた会社(日本繊維新聞)でパリ・コレクションを担当しておられた平野記者の記事を読みながら、紙面からすら伝わってくるコレクション会場の興奮に酔いしれ、

その後、雑誌『ハイファッション』などで、写真を1枚1枚舐めるように拝見し、

半年後に、岡山でヨウジのブランドを扱っておられたお店に見に行く(上顧客ではありませんでしたので、恐る恐る店内に入って、眺める)

・・・というのが、その時代の地方都市のヨウジファンの楽しみ方でありました。

その頃は、私は、断然、ギャルソンよりもヨウジ派、だったんですよね。「コムデギャルソン」には、川久保玲デザイナーのある種の女性性が、裏返しの形で濃厚に滲み出ているように思えるのがあまり好きではありませんでした。

フェミニズムの否定=女性性を過剰に意識しすぎているんじゃないか、というのが私の思いで、もっと軽やかにいきたい、と思っていたんですね。

ただ、今になって振り返ると、90年代には、東京では既にセレクトショップが着々と勢力を拡大しつつある時代であり、

国内外のクリエーター系のブランドは、ワンブランドショップで展開していく時代から、人気セレクトショップの中にワン・オブ・ゼムとして置かれ、

消費者が自由にミックスコーディネートを楽しむ時代に変貌しつつありました。

さらには、2000年以降、パリ・コレをラグジュアリーブランドが席巻し、バッグや宝飾品などを収益の柱とするビジネスモデルが定着していきますが、

アパレルが主軸のヨウジのビジネスは、こういう勢力もじわじわと包囲されていくことになります。

そういう時代の変化に対し、日本で御三家と並び称されていたコムデギャルソンさん系列のブランド群と、イッセイミヤケ系列のブランド群は、その流れに全面的には追従はしないものの、流れを読んだ上で様々な対抗策や部分的に流れに乗る手を打っていたように思います。

コムデギャルソン系に関しては、カタカナクリエイティブ系職業の人(男性)+往年のギャルソン・ファンで、そのまま歳をとっていった層(女性)+専門学校生の服好き(男女双方)、イッセイミヤケ(&エイネット)系に関しては、『日経デザイン』の読者層のような、クリエイティブ系知識人(ギャルソンの男性ファンより年代高めの男性)+年齢と共に体型が崩れ気味の百貨店で服を買うミセス層(女性)+専門学校生の服好き(男女双方)といったファンがきっちりついていて、

クリエーション先行型と見せつつ、実は、それぞれのブランドにおけるコアなファン、顧客ターゲットの志向を捉えた商品企画が行われており、

プロモーションも、ターゲットに合った媒体でしっかり行われていたように思います。

イッセイさんに関しては、社長自らが積極的にブログでリクルートを意識した情報を発信、また、JFWの中心的な運営主体となって「東コレ系」の火を絶やさない活動を続けておられます。

また、ギャルソンさんに関しては、セレクトショップを意識し、自社ブランドのミックス(あるいは一部外部ブランドも含む)による百貨店インショップや国内外の路面店におけるセレクト型売り場の開発、

期間限定のゲリラショップのオープン、

ラグジュアリーブランド(「ルイ・ヴィトン」)やファストファッション(「H&M」)とのコラボ、

低価格帯ブランドの開発(「ブラック」)など、

実店舗系のトレンドはきっちり押さえて、それを自社のスタイルにうまく落とし込んでおられるように思います。

逆に、ファーストラインのクリエーションのレベルがキープできているから、いろいろなところから良い案件が自然と持ち込まれる、ということもあると思うんですよね。

一方、ヨウジに関しては、2000年以降、山本耀司氏がアディダスと契約し「Y-3」を発売するなどの動きもございましたが、自社のビジネス面では、上記2社に比べて、目立った展開はございませんでした。「リミ・フゥ」はこじんまりとですが、きっちりファンを掴んでいるようには思っていたんですが、メンズ、レディス共、ファーストラインが、往時に比べ精彩を欠いていたように思います。

民事再生法申請に至って、耀司氏も、スタッフの皆様も、正直ほっとなさっておられるかもしれませんね。

投資会社の支援も得て、ビジネスについては理解のあるプロに任せて、耀司氏はファーストラインに全力で打ち込み、購買力のある客層+専門学校生のファンを呼び戻す、また、まずはリストラからということになるのかもしれませんが、ファーストライン以外に収益を得る手だてを打って行くということが、今、求められているように思います。

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2009年10月10日 (土)

「ヨウジヤマモト」、民事再生法を申請

前々から噂は絶えないようだったんですが、とうとうヨウジヤマモトが民事再生法を申請されたそうです。

「ヨウジヤマモト」再生法申請 店舗営業は継続(H21.10.9asahi.com)

ただ、パリコレも終了し、引き受け先として、投資会社インテグラルさんというところも確保され、ネットニュースを見ると、山本耀司氏自身が登場して記者会見も行われたようで、

厳しい現実を現実として冷静に受け止め、これから事態を好転させていこうという方向に向かっておられるように思えましたので、ほっといたしました。

インテグラルさんの社外取締役として、私自身は面識はございませんが、IFIビジネススクールさんで教鞭を取っておられる一橋大学の竹内弘高教授のお名前を拝見致しましたので、それも心強く思えましたし。

とりあえず、今夜のコメントはこれくらいにさせてください。
「ヨウジヤマモト」については、ひょっとしたらもう少し追加でエントリをアップするかもしれません。

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2009年8月 6日 (木)

前髪パッツン男子ー「ジル・サンダー」2010S/Sコレクション

2つ前のエントリ(8月5日水曜日付け)「前髪パッツン女子と言えば・・・」を書きながら思ったんですが、

「そういえば最近、“前髪パッツン男子”もどこかで見たぞ」と。

今日、WWDジャパンさんのメンズコレクションセミナーに行って思い出しました。

「前髪パッツン男子」が登場していたのは、ラフ・シモンズがデザインする「ジル・サンダー」の2010S/S(春夏)コレクションでしたね。

Jil Sander Spring 2010-MEN.STYLE.COM

画家の藤田嗣治にインスパイアされたという、クリーンで知的なムードのコレクションでありました。

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2009年8月 3日 (月)

トム・ブラウン×クロスカンパニー資本・業務提携、トムと石川社長の笑顔が全てを物語る

先日から日米のネットニュース等で報道されていた、アメリカのトム・ブラウン社と、岡山のクロスカンパニーとの資本・業務提携のニュースですが、

2010年1月にトム・ブラウン・ジャパン社を発足させるということで、記者会見及び正式な発表が行われたようであります。

このニュースをどう見るか、業界内の皆様の間でも評価が分かれるかと思います。

特にファストファッションで会社を伸ばしてこられたクロスカンパニーさん側にとっては、文字通り「チャレンジング」、すなわち、リスクと困難が伴う挑戦であろうことに間違いはないでしょう。

その一方で、少なくとも破綻の危機が噂されていたトム側にとっては、クロスカンパニーさんの存在は救世主になったと言えるんでしょうが、

記者会見時に撮影された写真を複数の業界紙で拝見しましたが、

トムとクロスカンパニーの石川康晴社長双方の笑顔が、本当にいいですね!

デザイナーにとっては、ゼニカネのことももちろんなんでしょうが、異国の若き社長に、「信じて、任された」ということが、何よりの喜びだったんだろうなという気が致します。

そして、あえてリスクに挑み、会社を新しいステージに推し上げようという、石川社長の、文字通り「チャレンジ精神」、その思いが、この笑顔に象徴的に現れているのではないかと思いました。

感性が人一倍鋭いデザイナーにとっては、自分を心地よい環境において、ポジティブな心で制作活動に励むことが大切なのではないかと思いますが、間違いなくトムのマインドは、プラス思考に方向づけられただろうなと。

そして、一見大胆な挑戦のようでいて、

クロスカンパニーは、既存ブランドの収益性が高く十分な資金を有していると推察できること、

メンズのスーツは、「必ず購入しなければならない商品」であって、マーケティングをうまく行い一定のシェアを奪えば、逆に、手堅いビジネスに育って行き、同社の既存の客層、価格帯とは全く違うポジションで分散型のブランドポートフォリオを組めること、

新聞報道によると、「アジア地域での事業もジャパン社が中心となり、拡大していく計画」(繊研新聞より引用)であり、こちらでの売り上げ上積みも狙えること、

など、十二分な戦略あっての行動だという気が致します。

さらに、ジャパン社の日本国内の事業が、「ファーストライン20%、ライセンスを含むセカンドライン事業50%、その他事業30%」(同上)ということで、「その他事業」のウエイトが高いことにも注目したいですね!

業界経験豊富なブレーンも揃えておられるようですし、トム・ブラウンと、日本の地方都市発の若き経営者がタッグを組んで、今後ブランドをどのような方向に持っていかれるのか、日本のみならず世界のファッション業界をワクワクさせてくれるチャレンジが、ものすごく楽しみであります。

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2009年7月24日 (金)

「コムデギャルソン・シャツ」のレディスはピュアヤングやローティーン向け

アパレルウェブさんのブログ「アパログ」の中でブログをご執筆なさっておられる、日本繊維新聞さんのブログ「ファッション記者は見た!」の、本日のエントリ「コムデギャルソン」によりますと、

今秋から展開される「コムデギャルソン・シャツ」のレディスは、中学生への展開を想定しておられるんだとか。

どうりで、デザインも色使いもガーリッシュな訳ですよ。

明らかに、デザイン的にもサイズ的にも、「対象外」だなぁ、私は・・・。

ギャルソン様、お願いですからオバさん向けの「コムデギャルソン・シャツ」も作って下され〜。

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2009年7月17日 (金)

Issey Miyake asks Obama to visit Hiroshima(H21.7.15Yahoo!News他)

日本のメディアで報道されるかどうかわかりませんが、非常に重みのある記事です↓↓↓

Issey Miyake asks Obama to visit Hiroshima(H21.7.15Yahoo!News他)

思いは変わらねど、時が熟すのを辛抱強く待っておられたんでしょうね、きっと。

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2009年7月15日 (水)

「モンクレール S」sacaiデザイナーが手掛け東京で世界デビュー!(H21.7.14Garbo他)

おおおおっ、「サカイ(sacai)」による「モンクレールS」、シルエットがユニークですね!
早く現物が見たい♪

「モンクレールS」sacaiデザイナーが手掛け東京で世界デビュー!(H21.7.14Garbo他)

何か、今検索をかけていて気づいたんですが、意外とネット上に、「サカイ(sacai)」の阿部千登勢デザイナーと、「カラー(Kolor)」の阿部潤一デザイナーがご夫婦だという情報は、あまり出ていないみたいですね。

商品を拝見する限りでは、非常にパワーバランスの良いご夫婦であるような気が致しますね。

(などと私のようなものが申し上げるのは大変におこがましいことだと思いますが。念のため、私はどちらとも面識はございません)。

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2009年7月 2日 (木)

「ピエール・カルダン」グループが中国企業に買収されるって!?

「ピエール・カルダン」グループを傘下に治めようと中国企業が争奪戦を繰り広げているというニュースは、

すぐに、「そうじゃなくて、中国全土のライセンス権のみの話なんですよ」という風に否定されたみたいなんですが、

前者のような話が出ても全くおかしくない時代なんですよね。

この話題、中国のネットニュースには沢山アップされておりますが、日本ではほとんど見かけませんでした。これからの時代、情報をどう取るか、何にフォーカスして情報をとるか、というのが、益々問われるようになってくると思います。

ご参考までに、yahoo!News(アメリカ版)の2本の記事をご紹介させて頂きますね(見出しの日本語訳は私がつけてみました)。

Chinese companies vying for Pierre Cardin brand(中国企業が「ピエール・カルダン」ブランドの争奪戦)

Pierre Cardin denies plans to sell group to Chinese(「ピエール・カルダン」、中国への「グループ」売却を否定)

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