3年前、2年前の訪問時にも、ひょっとしたらその兆しはあったのかもしれませんが、
今年の台湾訪問では、「日本と同じか、もしくはそれ以上に、台湾は今、ライフスタイルブーム真っ盛りなのではないか」ということを感じました。
今や中国メインランドにもその名が轟く「eslite(誠品書店)」内のライフスタイル関連商品と、ワークショップ、製作体験が可能な売り場の見事な集積に加えて、
路面店が増えているように思ったんですよね。
後述しますが、感度の高いライフスタイルショップの路面店は市内のいろいろなエリアにちらばっていますが、
2大集積地は、松山区富錦街と、大同区赤峰街です。
前者は、松山空港に近く、将来の開発が期待されているエリアらしいのですが、2013年6月に「ビームス」の台湾1号店がオープン、その後、同店を台湾で運営するFujin Treeによるライフスタイルショップやカフェ、ユナイテッドアローズの「ビューティー&ユース」などが続々と立ち上がりました。
11月13日(金)の夜にタクシーを飛ばして見に行ってきましたが、2年前に比べて開発が進んだな、という印象を受けました。Fujin Treeさんではない、別のオーナーのショップも少しはあるようですが、ほとんどが同社関連のショップ。日本の商品が多いため、商品単価が高く、客層は富裕層が多いです。
市内からは少し離れた地域なので、お洒落なカップルが車でわざわざ行く所なんだろうなと思いました。
一方、赤峰街は、古いたたずまいを残す小さな工場やお店、住宅が軒を並べるエリアで、昔ながらの工場やお店に混じって、器に特化したお店だったり(店名は「
小器」)、ビンテージアクセサリーと、新品のアパレルをミックスしたショップだったり、フランスやアメリカからのインポートのキッズウェアとグッズのお店だったりと、様々なタイプの新しいショップが沢山出来ていました。プラス、カフェやバーなどもありました。
雰囲気としては、 富錦街が例えば代官山だとしたら、赤峰街は台東区の蔵前〜御徒町辺りのカチクラエリアのような感じでしょうか。赤峰街には11月15日(日)の午前中〜午後1時くらいまで居たんですが、実際、バイクの2人乗りで駆けつける若者が多く、ショップのオーナーやスタッフとお客様の距離感が近い、下町的な雰囲気を感じました。
面白いなと思ったのは、赤峰街ではファッションやライフスタイルグッズのショップと、カフェは今風の新しい店構え&品揃えなんですが、
ヘアサロン(美容室)がなくて、あるのは数軒の昔風の”床屋”さんなんですよね。台湾流のシャンプーをしてくれるお店ばかりだったので、時間があればぜひ体験してみたかったのですが、時間がなくて残念でした。
日本だと大体は、ファッションorライフスタイルショップ+カフェ+ヘアサロン、の3本柱が一緒になって若い人に支持される街を形成していく、という印象がありますが、床屋さんだけがレトロ、というのが妙に面白くて、この地域に集まる若い人達にとっては経済合理性とオシャレ感のバランスが床屋さんの価格帯とサービスでもちゃんと取れているんだろうなと思ったりしました。
日本よりはかなり暑い季節が長いので、ヘアスタイルに凝るよりは、頻繁にシャンプーしたい、というニーズの方が高いのかも?興味津々です。
(下の画像は富錦街でも赤峰街でもなく、信義区光復南路の「SENSE30」という、オリジナルの自転車と、自転車ライフに合うファッションやグッズ、ギアを集積したショップのものです)。
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